北京オリンピックが、いつのまにか終わってしまいましたが、
土佐礼子さんという、マラソン選手を覚えておられるでしょうか?
「悔しさ一杯!土佐礼子が途中棄権/マラソン」
3月25日エントリでご紹介しましたが、結婚してからも旧姓で
選手活動を続けているかたで、今度のオリンピックも旧姓で参加でした。
マラソン選手としては、既婚の女性の参加というのも、はじめてだそうです。
結果は、記事にあるように、右足を外反母趾で傷めて、
途中で棄権という、とても残念なことなってしまいました。
オリンピックは、言うまでもなく、世界中の人たちが集まります。
結婚したら同姓が強制されるとか、戸籍の苗字を厳格に使わされる、
なんていうのは、ほとんど日本だけでなされていることです。
国際親善の場所で、戸籍の苗字でなければ登録させない、
なんて言い出したら、日本の非常識をさらすことにもなりかねないです。
旧姓で参加できたのは、ご本人にとっては、なおさらだと思いますが、
日本の名誉(?)のためにも、よかったと思います。
ところで、リンクしたサンケイ・スポーツの記事ですが、
しめくくりに、こんなことが書いてあるのです。
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帰国後は1カ月の休みを経てけがの状態次第でチームの駅伝に参戦する予定。
その後は愛媛に帰って子作りに励む。
競技者であることを優先させて旧姓を貫いた土佐。
4年後は村井礼子として、ママとしてロンドンの街を走っているかもしれない。
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「既婚女性が通称を使うのは、社会活動上の便宜にすぎない」とか、
「家族は本来、みんな苗字がおなじであるもの」とか、
「子どものために、夫婦の苗字はいっしょであるべき」とか、
そういう考えが見え隠れして、すこしいやになりました。
土佐礼子氏が、実際にどうなさるのかは、わからないです。
「苗字が違っても家族にはちがいない」とか、
「それまでの選手活動の、業績や記憶が込められているので、
結婚しても苗字を失ないたくない」という可能性は、
記事を書いた記者は、考えなかったもののようです。
それとも、サンケイの系列新聞だからなのでしょうか?
(署名記事ですが、お名前を見たかぎりだと、男性のようですね。)
そこまでは、わたしには、わからないです。
活躍時期がちょうど結婚適齢期と重なるスポーツ選手にとってはなかなか難しい問題といえそうです。おいらの愛するサッカー女子代表でも今回のオリンピックには二人の既婚選手がおりました。
加藤さんは旧姓酒井。池田さんは旧姓磯崎でした。
解説の山本氏(人間力)が時々「酒井が」「磯崎が」とかいっていましたが、まあ仕方がないですね。そういえばサッカーの世界では選手登録名に通称使用が容認されているので旧姓で日本サッカー協会にできたはずです。2007年の女子ワールドカップでは池田さんは「磯崎(池田)浩美」だったと思います。
今回(今年から?)池田姓を彼女は名乗ることにしたわけですが、本人の自由意志で決めたと思いますし、選手としての登録名を何にするかというのは自由であって欲しいですね。
こうなると他の国の事情が知りたくなるな。男子で特にハチャメチャな登録名をつけているスペイン語圏・ポルトガル語圏はどうなんだろう。今度調べてみよう。
>解説の山本氏(人間力)が時々「酒井が」「磯崎が」とかいっていましたが、
案外そんなものだったりします。(苦笑、しておこうかな...)
名前を覚えるのが苦手なかただと、婚氏がぜんぜん覚えられなくて、
旧姓で呼んでばっかり、なんてこともありますし...
>そういえばサッカーの世界では選手登録名に通称使用が容認されているので
>旧姓で日本サッカー協会にできたはずです。
>2007年の女子ワールドカップでは池田さんは「磯崎(池田)浩美」だったと思います。
情報ありがとうございます。
(スポーツの世界は、結構通称使用が浸透しているのかな...?)
>選手としての登録名を何にするかというのは自由であって欲しいですね。
結婚して婚氏を名乗るほうは、法的にも社会通念的にも
「自由」で、ぜんぜん問題ないんですよね...
結婚前の苗字を使い続けるとき、問題が生じかねないのでして...
そういう自由も、問題なくあたりまえになったらいいと思います、はい。
土佐選手が将来コーチになって高知に行ったとしたら、
やっぱりはりまや橋でかんざしを買うのでしょうか。
(もう話題についていけなかったりする。(苦笑))
>今年から池田姓を名乗るそうですが、
えーと、これは「村井」ですか?
(土佐礼子さんの、夫氏の苗字は「村井」ですよ。)