2005年12月13日

toujyouka016.jpg 公明党が猪口大臣へ要望書

公明党の男女共同参画推進本部(浜四津敏子代表)が、
猪口邦子担当相に、共同参画の要望書を、手わたしたのでした。
その中には、選択別姓の実現も、はっきり書かれています。
それで、別姓法案の実現に期待するかたも、いらっしゃるかと思います。
http://www.komei.or.jp/news/daily/2005/1207_05.html

しかし、わたしは、こんなお話を聞いても、
「ああ、そう...」と、思うくらいなのが、率直なところです。
公明党や自民党の推進派が、いくら努力しても、
自民党の反対派勢力に、ひねりつぶされるのがオチなので、
こんどもそうなのだろうと、思うからです。

猪口邦子氏自身は、少子化の国際比較報告書を
作ったくらいですし、民法改正もきっと熱心なのでしょう。
ところが、森山真弓氏が法相だったときも、相当熱心でしたが、
頑迷きわまりない反対派議員の前に、ほとんど無力でした。

連立与党にいるというだけで、民法改正のために、
公明党は尽力していると、手放しに評価する人も、
「別姓を望む人たち」の中には、ときどきいるようです。
そこで、このあたりについて、わたしの見解を、
すこしお話しておくことにします。

 
公明党は、民法改正の実現を、マニフェストに書いてはいますが、
自民党案に相乗りすると言ったきり、丸投げに近いです。
与党の事前審査は、自民党だけで行なわれ、
公明党の議員は、かかわっていないようです。
また、自民党の法務部会の、反対派のらんちき騒ぎを、
公明党が批判した様子もないようです。

この無批判ぶりは、民法改正だけではないようです。
密室の謀議でできた森政権にも、政策面で森と正反対の小泉政権にも、
公明党は、意義を唱えなかったのでした。
また、平和と福祉の党を、自称する公明党ですが、
自衛隊のイラク派遣の際、神崎代表はイラクを訪問して、
「現地が安全だから自衛隊は派遣できる」と、アピールしていました。
『戦後政治の崩壊』、山口二郎著、71-73ページより)

「自民党のご都合主義にしたがって、与党の地位を守っている」
「自民党政権の維持にあたって、議席の不足分を補うのが実態」と、
山口氏は、手厳しい批判をしています。

わたしも、これに同感でして、民法改正についても、
公明党は、自民党政権を維持することで、
法務部会という、反対派議員どもが、法案を握りつぶす場所を、
確保し続けていることになります。
そう考えると、むしろ、民法改正法案の阻止に、
貢献しているとも言えるでしょう。


こんな状況に、なぜ公明党は甘んじるのかと、思うところです。
わたしも、くわしくはわからないですが、
政教分離を楯に取って、自民党が、創価学会を、
激しく攻撃したことがある、というお話を、聞いたことがあります

宗教法人法の改正を強行し、秋谷学会長を国会招致したり、
池田大作氏対する証人喚問を要求したりと、相当だったらしいです。
これを恐れて、公明党は、連立与党に加わって、
自民党政権の維持に、協力しているのだそうです。
(というより、政権維持のために、公明党を連立に加えるべく、
自民党は、創価学会の攻撃をしたのでしょう...)

posted by たんぽぽ at 21:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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