2008年09月26日

toujyouka016.jpg 河野洋平引退

衆議院議長の河野洋平氏が、つぎの衆院選で出馬しないことを表明、
とうとう政界から引退することになりましたよ。
18日ごろから発表していたのですが、22日の総裁選ののち正式に表明でした。
「河野衆院議長が引退正式表明 「体調万全ではない」」

河野洋平氏は、そのむかし「新自由クラブ」を作ったのですが、
これをご覧のみなさまは、かの有名な歴史的文書、従軍慰安婦に対する
日本の加害行為を公式に認めた「河野談話」が、よくご存知でしょう。
「極めて重要な談話だった」と、業績を振り返っていらっしゃりました。
「河野洋平衆院議長が不出馬、引退へ」

河野氏の引退については、つぎのエントリに、
新聞記事が、韓国のものも合わせて紹介されています。
まとめて資料を見たいかたは、ご覧になるとよいでしょう。
談話にご不満の産経新聞は、1エントリを使って別途紹介されています。
「河野洋平衆議院議長が政界引退へ」
「産経、予想通りの報道をする 」

 
ところで、1993年8月4日に発表された、この河野談話ですが、
全文はつぎのように、予想に反して(?)ごく短い文書です。
よく聞く有名な文書だけれど、そういえば、全文を読んだことない、
というかたは、この機会にご覧になるといいでしょう。
「慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話」
http://www.mofa.go.jp/MOFAJ/area/taisen/kono.html

また、おなじ日に、内閣官房内閣外政審議室
「いわゆる従軍慰安婦問題について」という文書も発表されています。
具体的な調査方法なども書かれて、もうすこしくわしいですが、
やはりそれほど長くないので、すぐに全文をご覧になれると思います。
http://www.mofa.go.jp/MOFAJ/area/taisen/pdfs/im_050804.pdf

この談話も、専門家から見ると、不備もあるようで、
さらなる真相の解明や、補償、賠償についてが、
はっきり述べられていない、といったことなどが、
『従軍慰安婦』(吉見義明著、岩波新書)の6-9ページに指摘されてはいます。

それでも、従軍慰安婦に対する加害を、日本政府が認めて、
謝罪した貴重な文書であり、紆余屈折がありながらも、
こんにちにいたるまで、政府の公式見解とされるものとなっています。
(とはいえ、さきの産経新聞の「予想通りの反応」があるように、
いまもって、日本人全体の常識としては、定着はしていないのですが。)


河野談話が発表された93年年8月4日のは、宮沢政権の最末期、
細川政権は、5日後の8月9日から発足ですから、
自民党が下野するという、これまた歴史的事態の直前だったのでした。
じつは、わたしは、細川政権のときに発表されたものと、
かんちがいしていたので、これはちょっとした発掘でしたよ。
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/kounodannwa.htm

自民党の下野は必至という状況だったので、
この時期を逃しては、中国、韓国との改善は計れない、
という判断から発表されたと、さきのリンクにはあります。
重要な決定には、往々にしてあることなのですが、
政局が混乱していたから発表できたのも、あるのかもしれないです。

posted by たんぽぽ at 22:04 | Comment(0) | TrackBack(1) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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