2008年10月21日

toujyouka016.jpg 婚外子差別の最高裁判決

2003年以降、婚外子の相続差別の違憲性について、
最高裁判所の小法廷で争われたことが、3回あったのでした。
じつは、お恥ずかしながら、わたしはこのことを知らなくて、
10月20日更新分のコンテンツを書き直すために、
いろいろと調べているうちに、ようやく気がつきました。

最高裁判所の小法廷は、裁判官が5人なのですが、
3回続けて合憲が3人で、違憲がふたりであり、膠着状態という感じです。
しかも、合憲としたうちのひとりが、「違憲の疑いもある」
「すみやかに法改正を期待する」など、補足意見をつけることがあり、
とてもきわどい状態にあり続けています。

 
06年2月26日の朝日新聞『私の視点』は、04年10月の裁判が、
06年3月14日の読売新聞『スキャナー』は、03年6月のふたつの裁判が出ています。
べつの裁判なのでご注意ください。(ていねいに両方を読み比べないと、
べつの裁判が出ていることに、気がつかないかもしれないです。
わたしも、おなじ裁判のことだと、ずっと思っていました。(苦笑))

03年6月の裁判は、こちらに新聞記事が写されています。
「相続格差:最高裁が合憲判断」
http://blog.livedoor.jp/recht/archives/1335820.html
04年10月の裁判は、こちらに新聞記事が写されています。
「非嫡出子の相続差別、救済を」 最高裁2判事「違憲」」
http://blog.livedoor.jp/recht/archives/8092034.html


もうじき衆議院総選挙があると思いますが、ご存知のように、
このときいっしょに、最高裁判所判事の国民審査があります。
婚外子差別に違憲判決を下した裁判官は、記事にお名前が出ているかたは、
しっかり覚えて、まちがって落とさないように、気を付けましょう。

posted by たんぽぽ at 22:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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