10月25日から11月10日にかけてご紹介したように、たくさんのかたが、
akiraさんのブログにやってきて、「反論」を述べていったのでした。
ところが結局はみんな、二次加害を重ねるだけになったのでした。
彼らの主張は、性被害について、初歩的な認識があれば、
考えることがないような、「反論」ばかりです。
かくも基礎的なことを、押さえていない人が多いのかと思ったようで、
akiraさまは、つぎのエントリを書いてくださりました。
「セクハラ基本のき」
http://blogs.dion.ne.jp/akiras_room/archives/7744627.html
このエントリは、性的嫌がらせについての、基礎的な原則や、
ありがちな具体例、二次加害行為にあたることはなにかについて、
書かれているので、ご覧になると一通りのことがわかるでしょう。
エントリのあとのほうには、セクハラについての、
大学やお役所の作ったマニュアルもリンクされているので、
資料としてもお役に立つと思います。
被害者の落ち度を責めるとか、加害者を酌量して免責する、
などというのは、性犯罪や、パワーハラスメントなどにほぼ特有であり、
強盗や詐欺など、ほかの犯罪では見られないことです。
むかし、「襲われる女性が悪い?」というコンテンツを書いたのですが、
性被害に遭う女性が悪いという固定観念は、依然として根深いと思いました。
今回騒ぎになったのは、「反論」した人たちこそ、「水からの伝言」の
対立構図にこだわって、離れられないからだと思います。
それで、水葉さんのエントリ、「性暴力被害の告白」のように、
自分の「味方」の陣営に、都合のいい言説が出て来てくると、
これを擁護しようとするのでしょう。
「対立構図に引きずられ続ける人々」
http://blog.livedoor.jp/hide_kakurega/archives/51339374.html
彼らの言動は、自分たちの内輪でしか、通用しないことを示したと言えます。
これに対して、わたしは、普遍性があったのであり、
だからこそ、akiraさまが問題視して、エントリを書いたことや、
過去に性的被害に遭われたかたの賛同といった、
外部からの支持を、得られたのだと思います。
さらには、今回のことは、こうしたセクハラの認識だけにとどまらない、
もっと一般化できる問題も、はらんでいると思います。
おそらく、専門家のお墨付きによって、自分たちが普遍性を
得たかったのだと思いますが、一生懸命反論した人たちは、
自分にとって、都合のいいことを言ってくれる、
専門家に期待したのも、あると思われるからです。
「「専門家」と「素人」」
http://d.hatena.ne.jp/north-pole/20081026/1224992747
このように、専門家がおかしなことを言ったとき、
しろうとが反論するのは、説得力が弱くてむずかしくなります。
そんなとき、べつの専門家による反論が、往々にして
効果的であることを、しめしているとも言えます。
また、性的いやがらせを過去に受けた、mimiさまと、kanakaさまが、
発言したくださったことは、深く感謝するしだいです。
ともすれば、二次加害をこじらせそうな状況において、
ご自分の体験をお話することは、相当なまでに勇気のいることだと思います。
実体験にもとづいたコメントは、心に強く訴えるものがあり、
それだけに説得力を、強く感じさせるものがあります。
もともと、サイレントマジョリティに、不信感があるせいもあって、
こうした発言によって、わたし自身、自分は支持されているのだと、
自身を持つことができて、励みになったしだいです。
参考資料:わたしからのレスの一覧。
「「セクハラ」「モラハラ」議論用【水伝関連】」
(2008年10月24日 00:07)(2008年10月24日 00:10)(2008年10月30日 23:36)
「セクシャル・ハラスメント議論用【一般】」
(2008年11月02日 17:44)
2008年11月12日
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