すこし前のニュースですが、国籍法改正案が衆院を通過しましたよ。
これによって、父母の婚姻状態という、自分では変えられないことで、
国籍が取れない不利益が、解消されることになります。
「国籍法改正案が衆院通過」
非嫡出子差別の一種なのですが、これまでは、
日本国籍の男性と、外国籍の女性とのあいだに産まれた子どもは、
両親が結婚していないと、日本国籍が取れなかったのでした。
これを男性の認知があれば、親が結婚していなくても、
日本国籍が取れるようにする、というものです。
結婚していない、フィリピン人女性と、日本人男性とのあいだの子が
父親から認知されたのに、日本国籍を取れなかったことに対する、
「国籍法3条1項違憲訴訟」なるものがあったのですが、
今年の6月に、結婚が国籍取得の要件となるのは違憲という、
最高裁判決が出て、それを受けての法案可決となりました。
ここであらたに、国籍が取れる対象となるのは、
産まれてからすでにある程度すぎている、「生後認知」の場合です。
現行法でも、「胎児認知」であれば、非嫡出子が、
日本国籍を取ることは、すでにできるようになっています。
このあたり、おまちがえのないよう、注意してください。
関連エントリ:
「国籍法改正で「ネットの闇」に、くわばら、くわばら」
「「国籍法改正」問題と、うさぎのおしゃれ倶楽部。」
「「国籍法改正」は、こんなに大吹き上がりするような問題なのか」
「○○○!知恵袋 国籍法は改悪なんでしょうか?」
2008年11月23日
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Weblog: 村野瀬玲奈の秘書課広報室
Tracked: 2008-11-26 23:05