国籍法改正案（５）

国籍法改正反対派の言いぶんは、ほとんどどれも、
検討に値しないものですが、ひとり特筆するべきかたがいたりします。
といっても、検討に値する主張をしているからではなく、
ひどさがきわだっているゆえに、注目されているからです。

その反対派は、城内実氏、もと衆議院議員でしたが、
郵政民営化に反対して、自民党から離党、現在落選中のかたです。
（相当に醜悪なので、閲覧にはじゅうぶん注意してください。）
「「国籍法」の改悪に反対する！」
http://www.m-kiuchi.com/2008/11/11/bakawashinanakyanaoranai/

この反論は、11月23日エントリでご紹介の記事に出ていますね。
子どもが国籍取得するときや、女性が在留資格を取ろうとするとき、
認知が審査されるのですが、男性の渡航歴をはじめ、
父母が別べつに、知り合った経緯や交際の状況を訊かれます。
城内氏が想定するような、しろうとでも一見して、
よその子とわかるケースが、ごまかせるはずもないことです。

　
城内氏のエントリ、差別と偏見があまりにむきだしなので、
「国会議員をやっていたなんて信じられない」とか、
「電波浴びしたい人はどうぞ」とか、「産経新聞よりもはるかにひどい」とか、
「品がないを通り越して、あまりに下劣」とか、
さんざんに言われることになります。

わたしも、よくこんなことを、城内氏はウェブに書けるなと思います。
とにかくひどいので、話題になったのですが、
城内氏に対して、まじめに反論する人はもはやほとんどなく、
引用やリンクさえはばかられる、と言うかたもいるくらいです。


このようなすばらしき大反響に、城内氏はおどろいたのでしょうか、
こんな紹介エントリを書くのでした。
「「国籍法」改悪と日本の精神構造」
http://www.m-kiuchi.com/2008/11/21/misogiharahe15710/

ここで、わたしが触れておきたいのは、おどろくなかれ、
柳生すばる氏の『太陽の帝国』が、評価されていることです。
維新政党・新風の支持者にして、以前紫藤むさしと
名乗っていたとおぼしき、あの柳生すばる氏ですよ。（参照１）（参照２）

『太陽の帝国』は、コイズミ改革を礼讃しているので、
反コイズミの城内実氏のことは、酷評しているのですが、
国籍法改正には、反対しているのでした。
それで、城内実氏は、「自分のことをばかにするやつは
みんな同じかと思ったが、中には国籍法改正に反対する
『良識ある』人もいるんだ」とばかりに、持ち上げているのです。

『太陽の帝国』のことを、「ネットに一石投じた」とか、
「勉強になった」などと評価しているのを見て、城内実氏がどういう人か、
わたしは、あらためて、よーくわかった気がしましたよ。

Comments

こんばんわ．今度も楽しみにリンク先へ飛んでみました．すると・・・
なんと，本人は自分の文章の中にすさまじい差別意識があらわになっていることを気づくことが出来ないのですね．滑稽というより可哀相ですよね．
書いた本人のキウチさんだけでなく読者たるキ○チさんも・・・
何とか糊塗しようともがけばもがくほど今度はトンデモの領域に入って行きます・・・

Posted by アルバイシンの丘 at 2008年12月05日 00:15

こんにちは。

>今度も楽しみにリンク先へ飛んでみました．

わたしがリンクするくらいだから、きっとおもしろいにちがいないって？（笑）
期待は裏切らなかったようで（？）、なによりです。
（べつの意味でよくないけど．．．）


>滑稽というより可哀相ですよね．

国籍法改正反対派は、城内氏とおなじような認識なんですよね．．．
ああいうのが、排外・国粋主義者の平均的な、
精神・思考構造なのかと思うと、いやになってしまうんだけど。

>読者たるキ○チさんも

読者たるそのかたは、「r」氏という居候の文章を載せただけですね。
こんどは、弁護のしようがなかったのでしょう。

Posted by たんぽぽ at 2008年12月05日 20:12

>>読者たるキ○チさんも

> 読者たるそのかたは、「r」氏という居候の文章を載せただけですね。

ああ、あの仙台市職員かと思われるコメント専科の方ですね。なんではるか離れた浜松のキ×チ氏にあんなに肩入れするんでしょうか。

> こんどは、弁護のしようがなかったのでしょう。

なにしろ、「スルー戦略」を得意とする方だから、「人の噂も七十五日」を狙っているんでしょうね。

Posted by kojitaken at 2008年12月05日 22:39

>なんではるか離れた浜松のキ×チ氏に

ネットをやっていると、距離は関係なくなるからね．．．

>「スルー戦略」を得意とする方だから、
>「人の噂も七十五日」を狙っているんでしょうね。

でもって、「お仲間」の都合が悪いことは、だまって無視するのが、
「ゆるやかな連帯」なのかもしれないですね。

Posted by たんぽぽ at 2008年12月06日 08:02