新党日本の田中康夫氏も、なにを思ったか国籍法改正に反対しています。
偽装認知を防ぐための、DNA鑑定の義務付けがないことが理由です。
ほかにも、人身売買の促進になる、などとも言っています。
「田中代表メッセージpart2 DNA鑑定なき欠陥法案」
http://www.love-nippon.com/kokkai.htm#13
DNA鑑定を持ち出すことは、いままでご紹介の記事にも反論は出ています。
人身売買については、こちらのエントリをご覧いただきたいと思います。
「国籍法改正問題について、ある方の質問に応えて送ったメール」
http://d.hatena.ne.jp/macska/20081130
「ほんとうは人身売買のことなんてどうでもいいくせに」
http://blogs.yahoo.co.jp/isikeriasobi/56014650.html
田中康夫氏が反対したことで、ほかの議員や党員にも、
悪影響をおよぼしているから、はなはだやっかいになっています。
「偏見に加担する「言い訳」を考えるリベラル系議員」
http://d.hatena.ne.jp/macska/20081201/p1
たとえば、川田龍平議員も、つぎのように反対しています。
「国籍法について」
こちらは、有田芳生氏。
「国籍法改悪を許すな!」(「はてなブックマーク」がすさまじい。)
国民新党も反対ですよ。
「国籍法改正に対する国民新党の見解 」
城内氏や平沼氏が言うならいざしらず、田中康夫氏は、
ふだんはまともでしょうから、その田中氏の言うことなら
信用できると思ってしまうのでしょうか?
田中氏が反対していることは、ニュースでちらと読みかじっていたのですが、
ここまで影響が出るとは、思わなかったですよ。
(無所属議員や小政党だけにとどまったのが、不幸中のさいわいか?)
有田芳生氏は、12月5日になって、はじめて国籍法のことに触れますが、
おそらくは、党首田中氏の言いぶんそのままなのだろうと思います。
つぎの衆院選で、東京11区から出馬が決まっていて(民主党推薦)、
政権交代のために働いてくれることで、統一教会に祝電を送った
安倍晋三をかばったことを、埋め合わせてくれるかと
多少期待したのですが、いささかこころもとなくなりました。
2008年12月07日
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「人身売買促進法」説と「ドイツの法改正が他山の石になっとらん」説に関する参院法務委員会質疑。小沢代表の怪しい約束
Excerpt: 2008.12.08.12:00ころ 今回の国籍法改正に関する参議院法務委員会の会議録、読んでみました。 ほんと、田中康夫(敬称不要)と新党日本にはがっかりです。 今回の国籍法改正が「人身売買促進法」..
Weblog: 多文化・多民族・多国籍社会で「人として」
Tracked: 2008-12-08 12:06
田中康夫と新党日本にガックリですが、来る衆院選前にあきらめがついて良かったと思うことにします。ベンジャミンのとき以上のorzではあるのですが。
田中康夫、参院法務委員会での質疑というより「”人身売買奨励法”だ説」の演説の最後近くで、国民新党の亀井静香と民主党の鳩山由紀夫両氏から、「是非とも、いささか形骸化しつつある良識の府参議院で法案修正を勝ち取って衆議院に差し戻してほしいと、私、昨日、直々に、直に激励を受けました」と語っています。
亀井氏にも友愛宇宙人鳩山兄にも、orzです。
田中康夫の「”人身売買奨励法”だ説」については、何人か後に登場した共産党の仁比聡平議員が、根拠がないと思えるんですが、どうですかと法務大臣に尋ねたら、森英介法務大臣、「ちょっと十分理解できてないのであれですけれども、私は直接関係ないというふうには思いますけれども、直接的にはですね」と答えていて、なんだか笑ってしまいました。そりゃ、十分理解するのは難しいでしょう。その説の根拠が全然示されていないんですから。
続いて質疑に立った社民党の近藤正道議員は、今回の法案が人身売買を誘発するという話に驚いたとして、それなら刑法の人身売買の罪で単なる偽装認知より重く処罰する規定もあると、もっともな事実を指摘しています。
それにしても田中康夫、『憂国放談』とかしてた時(今もしてるのかな?)はもっと違う人だった気がするのですが……。こんな時にはやっぱり、
( - -) トオイメ
もう現職が下村博文ってだけで嫌なのにぃ…
今回は共産党支持に回るかな(ボソ)
あの田中康夫議員もそうなるとは・・
思いもかけぬ所で本質が現れる,と見るべきなのか,人は変わるというべきなのか・・・
ひょんな成り行きでこういう考えになった,と思いたいです.(とすれば,これは他山の石・・・)
1年ほど前に非嫡出子の2分の1規定で記事を参考にさせてもらった者です。(イタリア人のマザコン男性についてコメントを書いたような気がします。)
国籍法の改正ですが、法律の狭間に落ちてしまった子供達を救済するためのごく限定的な改正のはずなんですが、いつのまにやらナショナリズムのシンボルのように扱われていますね。
旗振りをしている産経新聞も、6月の最高裁違憲判決では、「時代の流れくんだ判決だ」「最高裁の判決を歓迎したい」と好意的な論調だったんですが、すっかり態度が変わっていて少々おどろいています。愛読者へのサービスなのかな。
こちら↓のWebサイトで、国籍法違憲判決についての各紙社説が紹介されています。各紙とも最高裁判決を全面的に支持していて、「すみやかな法改正を」という論調です。まさか国会でこれほどもめるとは予想外でした。
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/kokusekihouikenndaihouteihanketu.htm
東京新聞のコラムで堤未果氏が
同じような理由で反対を述べていました。
夫婦だからといって同じ考えということはないですが
堤氏に対する私の印象と違ったので
(と言っても著書も読んだことないのだけど)
どうしてこんなこと言い出すんだろうと思ったのですが
田中康夫→川田龍平ラインから話を聞いたから、かも?
御姉寧さん、
> もう現職が下村博文ってだけで嫌なのにぃ…
東京11区って下村博文と有田ヨシフの顔合わせだとは...
それって、新自由主義者と極右レイシストと(もしかしたら出ないかもしれないけど)民主党候補との三つ巴になる静岡7区よりはるかにひどい選挙区ですね。静岡7区の場合、明らかに極右レイシストが飛び抜けてひどいですからね。
私だったら、いくらなんでも下村博文はカンベンしてほしいからヨシフに投票するか、共産党候補に入れて死に票にするかで迷うかも...
レスありがとうございます。
>静岡7区よりはるかにひどい選挙区ですね。
でしょ?でしょ〜ぉ??
自分とこの選挙区に「これはひどい」タグを付けたい気分ですよ(苦笑)
>いくらなんでも下村博文はカンベンしてほしいからヨシフに投票するか、共産党候補に入れて死に票にするかで迷うかも...
今まさに、そんな風に悩んでいるところです。
ただ、うちの選挙区は元々保守が強い地域ですし、地元の実業家(学習塾経営。実は私のいとこもお世話になっていたり…)でもある下村博文は長年地域に根付いていますから、有田芳生程度では対抗馬としては弱い気がします。
なので、自民現職を落選させるのは諦めて、マイナスポイントの少ない(消去法とも言う)共産党候補に傾きつつあります。
民主党が強力な独自候補を立ててくれれば良かったのですけれど。
レスが遅くなって、ごめんなさいです。
>Firefox、バージョンアップして使い勝手上がりましたね。
バージョンが3になったら、デザインが変わってびっくりしたよ。
機種依存文字が化けなくなったみたいだし、文字フォントが大きくなって、
字の細かいブログが、いくらか読みやすくなりました。
最初、貴ブログで、国籍法改正のことを話題にしたときは、
ほとんどだれにも気付かれずに、ひっそりと過ぎていきそうだったけど、
採決の直前になって、きゅうに沸騰してくれましたね。
(排外・国粋主義者たちが、気がついたのが遅かったのが
不幸中のさいわいだったけど。)
>「是非とも、いささか形骸化しつつある良識の府参議院で
>法案修正を勝ち取って衆議院に差し戻してほしいと、
>私、昨日、直々に、直に激励を受けました」
これは調べたけど、裏が取れなかった...
(ウェブで検索して出てくるのは、みんな田中康夫氏の
法務委員会の発言の孫引きばっかり。)
11月20日のメールマガジンでは、国籍法改正が可決しそうだと、
ふつうに書いていて、反対している様子はないようです。
http://archive.mag2.com/0000074979/20081120103350000.html
|テロ対策特措法と金融機能強化法は参議院での審議が続いていますが、
|一方で児童福祉法、労働基準法、国籍法、銃刀法等の成立、
|北朝鮮への経済制裁の承認が確実になっています。
上のエントリでも書いたけれど、田中康夫氏の修正案に応じないよう、
民主党は執行部が、締め付けもしたとあります。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081206ddm003010134000c.html
|田中氏は修正提案に必要な10人を集めるのに奔走したが、
|民主党執行部の締め付けで実現しなかった。
メールマガジンは、はっきり賛成とも書いていないし、
「造反」防止に熱心だったのは、鳩山氏以外の執行部かもしれないので、
これだけでは、なんとも言えないのではあるけれど...
>こんな時にはやっぱり、
>( - -) トオイメ
うーむ...
そこまではないだろうと、わたしは思うけど...
(民主党と会派を組んでいるのだし、それを続けたほうが得策でしょうし...)
たぶん、独自に国籍法改正反対の見解に、たどりついたんでしょう。
排外・国粋主義者たちからのメッセージが、メールやファックスで
たくさん寄せられているのを、野放しにしているみたいだけど、
これも都合がいいので、黙認しているだけじゃないかな...
とことん無政府状態だわ、この国は
ご存知だと思うけれど、有田芳生氏は、はじめは東京9区から
出馬しようとしたんだけど、そこは民主党が、
すでに候補者を出すと、決めていたのでした。
かわりに民主党が空家になっている、東京11区から出馬、
民主党は有田氏を推薦することで妥協したのでした。
選挙区を譲り合って、「野党共闘」が、うまくいったところなので、
もう候補者の差し換えはないと思います。
>東京11区の住民である私が来ましたよorz
>でしょ?でしょ〜ぉ??
>自分とこの選挙区に「これはひどい」タグを付けたい気分ですよ(苦笑)
ご、ご愁傷さまです...
わたしの考えを言えば、有田ヨシフに入れるのがまだまし、かな...?
官僚中心政治には反対している(新党日本だから)ので、
それは期待できそうだから、だけど。
>有田芳生程度では対抗馬としては弱い気がします。
察するに、下村博文は基盤が堅そうですね。
そのようすだと、だれが出ても、対抗するのはむずかしいと思います。
それで民主党は候補者が決まらず、ずっと空家だったんじゃないかな...?
テレビ出演をしていて、知名度のある有田芳生なら、
いくらかは可能性があるかもと、民主党は見たんだと思います。
排外主義者は、国籍取得の条件が、すこしでも広がるというだけで、
理由も理屈もなく、ひたすら排除しか考えられないのでしょう...
田中康夫氏は、ますますいっちゃっているようすです。
http://d.hatena.ne.jp/macska/20081208/p1
http://d.hatena.ne.jp/macska/20081208/p2
>ひょんな成り行きでこういう考えになった,と思いたいです.
国籍法については、今回は特別におかしな考えに
おちいったのだろうと、いちおう、わたしも考えておきます...
negiさま、いらっしゃいませ。
コメント、ありがとうございます。
マザコンのイタリア人男性のお話は、伝言板かしら?
(No.704 - 2007/10/02(Tue) 06:11:10)
http://www1.rocketbbs.com/110/lacrima.html
産経新聞の情報は、まことにありがとうございます!
(なんのことはない、ごくふつうに最高裁判決に賛成しているじゃん。)
「婚外子国籍訴訟 時代の流れくんだ判決」
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/kokusekihouikenndaihouteihanketu.htm#sankei
産経新聞が、反対の論陣を張りだしたのは、
やはりご指摘のように、読者受けを狙ったのかな...?
(発行部数が減って、経営が苦しい状態が続いているそうですし。)
産経新聞だって、6月に国籍法の報道をした一員なのだし、
「国会議員が気付くのが遅かった」なんて、なにをか言わんやです。
http://blogs.yahoo.co.jp/isikeriasobi/55872551.html
堤未果氏の東京新聞のコラムは、ここに写しがありますね。
「国籍法改正と堤未果さんのコラム」
http://ponchoronyanko.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-a5f6.html
コラムが載ったのは、11月30日だけど、このとき田中康夫氏たちは、
もう活動を始めていたんだったかな?
(順番はもしかしたら、堤未果→川田龍平の順で、
川田が反対したのは、田中康夫とは独立にかもしれない。)
仮)山田二郎さま、コメントありがとうです。
>ここも含めてあちこちのブログなんかで交わされている
>討論ぐらいでもやっていれば、こんなに問題にもならなかっただろうに…
排外・国粋主義者たちは、たぶんはじめに結論ありきで、
なにを言ってもだめなんでしょうけれど...
田中康夫や、川田龍平なら、だいじょうぶだったんじゃないか、
という気がします。
田中康夫の態度にも呆れましたが、私が10年来非常に尊敬していた或る画家が
この国籍法の件でレイシストの本性を剥き出しにした事で
個人的には結構ショックがあったりします。
改正成立直後の日記で
「政府は俺に首を括る紐を配給してくれないかなぁ?こんな国にはもう生きていたくない」
なんて書いているのを見て
「いくら何でも家に紐の1本くらいあるだろ?無ければそこらの
ゴミ箱で拾って勝手に死んでくれ」と突っ込みたくなりました。
が、そのブログのコメント欄はいつのまにか消滅、メアドも非公開…あーあ。
まあ、これでアレ(もう人とも呼びたくない)の本性が判って良かったと思うようにしています。
(前にもコメントくださったこと、あったかな...?)
今度の国籍法改正のことは、いろんなかたの意外な「本性」が見えて、
あちこちに衝撃をもたらしていますね。
(こういう「リトマス紙」は、知られていないだけで、
じつはもっといっぱいあるのかも...)
おっしゃる画家氏がどなたか、わたしはわからないですが、
ショックだったとのこと、心中お察しもうしあげます。
(上のエントリで書いたけど、にせ科学批判をしている
大学の先生がはまってショックだった、というかたもいましたね。)
>そのブログのコメント欄はいつのまにか消滅、メアドも非公開…あーあ。
抗議や批判が殺到して、対処しきれなくなったみたいですね。
その画家氏、結局、紐のお世話にはなってないんでしょうけど。
このくらいで首を括っていたら、いくつ命があってもたりないですし。
これから国際人口移動がさらに激しくなり、社会統合が最重要課題になるのに、頭の痛いことです。
そこで、国籍は彼らの最後の砦として棚上げして、別に市民権制度をつくるというアイデアはいかがでしょう。
日本国市民権法案要綱骨子(案)
第1条 市民登録した者は市民の地位(以下、市民権という)を有し、第5条で定める権利と義務を有する。
2 前項の定めはその者の国籍に依らない。
第2条 次に掲げる要件のいずれかを満たした者は、その自発的意思により市民登録をすることができる。
(1)日本において出生し、日本に住所を有する者
(2)日本に5年以上住所を有している者
2 国は前項に定める者から申請があったときは、これを認めなければならない。
3 市民登録名簿は市区町村(特別区を含む)が管理する。
第3条 前条の規定にかかわらず、次に掲げる者は、それぞれ次に定める手続きの際に、本人の意思の表明によらずして市民登録される。
(1)日本において出生した者 出生届の際
(2)日本国籍を有し、海外で出生した者 転入届の際
(3)前住所地で市民登録していた者 転入届の際
第4条 何人も成人以後の本人の意思表明によらなければ、市民権を奪われない。
第5条 市民は日本国憲法の定めるすべての国民の権利を保障され、すべての国民の義務を負う。
2 前項の規定にかかわらず、日本の国籍を有しない市民は一部の国家公務員の職に就くことができず、また国政選挙に参加することができない。
第6条 市民登録名簿は、市民権の有無を記載した住民基本台帳をもって代えることができる。
コメントありがとうです。
>国籍法改正案への反対運動とそれに乗っかった議員達の動き
バックラッシュという人たちは、いつもああなんですよ...
国籍法改正は、気がついたのが、たまたま遅かったので、
彼らの異様さがきわだっただけで、法案成立は数日遅れた程度ですんだけど...
法案の準備に取りかかる前でしたら、もっと妨害されていたと思います。
「ファシズム勢力」は大げさにしても、左右の両端から、
「排外・国粋主義」が台頭しつつあるのは、たしかみたいです。
>国籍は彼らの最後の砦として棚上げして、
ある意味戸籍とおなじですね。(ははは...)
>別に市民権制度をつくるというアイデアはいかがでしょう。
連中がうまいこと懐柔される(ごまかされる?)かどうかですね。
(それよりも、気付かれないうちにことを運ぶのが大事かな...?)
ところで、あなたは、こちらのかたかしら?
なんだか、正体をあばくようで恐縮なんだけど、
検索で簡単に見つかっちゃったので、「隠してない」ということで。
(その道のプロっぽいけど、シンクタンクかしら...?)
http://profile.biglobe.ne.jp/id/77714969/index.do
http://77714969.at.webry.info/