2009年01月12日

toujyouka016.jpg 偽メール事件(3)

「にせメール」について、露骨な民主党バッシングを展開した
ウェブログがあるので、ご紹介したいと思います。
『世に倦む日日』ですが、2月の下旬から延々と書き続けていて、
あまりのえげつなさに、目を覆いたくなってさえきます。

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1月4日エントリで、すこし触れましたが、「にせメール」は
いわば小さなつまづきで、それより武部の疑惑のほうがずっと深刻です。
ところがそんなことは、すっかり忘れてしまったかのようです。

 
メディアの目的は、にせメールを過剰に煽ることで、
ライブドア疑惑から世論の関心をそらし、
コイズミ政権を擁護することなのは、想像にがたくないでしょう。
06年2-3月当時は、コイズミ政権は、自民党の旧勢力に、
もっとも効果的に対決できる勢力と、思われていたのでした。

「にせメール」の異様な世論の盛り上がりは、
そうしたメディアの論調に、乗せられたのだと思います。
何十年かして、偏向報道の見本として、汚点にならないかと心配です。


『世に倦む日日』の作者は、『Stop the Koizumi』なんて
主催するくらいですから、もともと反コイズミのかたです。
このとき、民主党バッシングに狂奔したのは、
コイズミ支持に転向したから、というのではないでしょう。
前原誠司やその周辺という、ご自分の気に入らない人物が、
失脚しそうだと思ったからに、ほかならないです。

ふだんは、マスコミ不信をあらわにしていても、
自分に都合がよければ、マスコミ情報に無批判になるのは、
このような政治的スタンスのかたに、ありがちなことです。
その無節操さは、「にせメールは民主党が作らせた」なんて、
週刊誌に載っている「陰謀論」まがいのことを、
平気で紹介するところに、あらわれています。

情報提供者は「ある自民党議員」となっていますが、
自民党議員が、それを知った方法が、はっきりしないです。
一部に言われている、民主党がコイズミを助けるために、
情報を漏らした、ということでしょうか?
民主党にとって、与党の疑惑をあばくことこそ、最大の利益です。
相手に塩を送ったところで、前原氏や民主党は、
莫大な損をするだけで、得るものがなにもないです。

『世に倦む日日』の作者は、自民党関係者が、
背後にいるだろうと、憶測しています。
ここまでくると、1月11日エントリでご紹介の、
「民主党メール問題の教訓」の言う、「ウケねらい」ですね。


「にせメール」事件の問題のひとつは、「郵政選挙」のときの
「コイズミ劇場」は健在だったことが、しめされたことだと思います。
『世に倦む日日』の作者も、コイズミのポピュリズムには
相当に批判的だったはずですが、今度はそうした批判はぜんぜんなく、
みごとなまでに、メディアの戦略に乗せられています。

もっと問題なのは、どんな大きな疑惑をかかえていても、
追求する側が、ささいな「つまづき」を見せたら、
それにつけこんでバッシングして、つぶしてしまえば揉み消せる、
というやり方が、まかり通ったことです。
こちらについては、ぜんぜん意識すらないようです。

それどころか、thessalonikeさん、「今宵勝利の美酒に酔い」
なんて、正義感に酔いしれてもいますよ。
郵政選挙でコイズミを勝たせて、「コイズミさんの夢をかなえてあげた」と、
喜んでいた人と、どう違うというのでしょうか?

ついでに、「ブログ・ジャーナリズムの初めての政治的勝利」
などと言っている自意識過剰ぶりにも、失笑します
コイズミと武部に、「かばってくれてありがとう」と、
感謝してもらうと、いいかもしれないですね。

posted by たんぽぽ at 23:26 | Comment(8) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
おおっ、テサロニケ氏の話題でしたか。今頃気づきました。

氏は、なぜかFC2に進出したのですが、
http://critic6.blog63.fc2.com/

どういうわけか、サーバーが「きまぐれな日々」と同じなので、URLが紛らわしいことこのうえありません。
http://caprice.blog63.fc2.com/

そういえば、3年前の夏頃、このブログのコメント欄で『世に倦む日々』の批評だか揶揄だか批判だかを延々とやった思い出もあります。

私の場合、ライブドア事件に関しては、武部勤などほんの前座に過ぎず、2006年2月12日のNHKテレビ『日曜討論』で鳩山由紀夫がその実名を口にした、安倍晋三をめぐる疑惑こそ本命だと思っていたので、武部ごときの追及でつまずいた故永田議員には、心底腹が立ったものでした。

しかも、そのあと、民主党の国会議員たちは、「4点セット」の追及にも及び腰になってしまっていました。これは、マスコミがそういう雰囲気を作ったという以上に、民主党の姿勢自体が、本当に真相追及を真摯に求めていたのかと疑わせるもので、これではダメだなあと思ったのが正直なところです。

http://critic2.exblog.jp/3118660/
については、前原辞任に『世に倦む日日』が影響を与えたなんて誰も思わないだろうよ、と呆れました。
かの「ぶいっちゃん」氏が『世に倦む日日』から離れていったのも、この頃だったと思います。
(私自身は当時ブログ開設直前で、いろんな周辺ブログの熱心なウォッチャーだったのでした)
Posted by kojitaken at 2009年01月16日 00:48
コメント、ありがとうございます。
わたしが、テッサロニケ氏の話題なんて、めずらしいでしょう?(笑)

>3年前の夏頃、このブログのコメント欄で『世に倦む日々』の
>批評だか揶揄だか批判だかを延々とやった思い出もあります。

そういえば、ありましたね。
そのとき、わたしも、にせメールの出どころに関して、
テッサロニケ氏の言うような「陰謀」の可能性は
きわめて小さいと、言ったように思います。

あと、ジェンダーや家族のことになると、多分におやじっぽく、
固定観念そのままだというのも、知ったんだと思いました。
(たぶん、どなたかに、教えていただいたんだと思う。)
それで、テッサロニケ氏とは合わないなと、思ったのもあったんだけど。


>「4点セット」の追及にも

ああなっちゃったら、ほかの3つも追求する雰囲気なんて、
吹き飛んじゃっても、無理もないように思います。

>前原辞任に『世に倦む日日』が影響を与えたなんて誰も思わないだろう

雰囲気に酔っていたのもあるのかな...?
『ストップ・ザ・コイズミ』なんてやるくらいだし、
本人は、結構本気だったのでは?なんて、思ったりもするけど。
Posted by たんぽぽ at 2009年01月17日 00:05
お邪魔ついでにもう一つ.
偽メール事件のときに作った川柳を思い出したのでした.
「偽メール 事実もなかったことになり」
http://papillon99.exblog.jp/1079441/
上のは自作ですが,次は毎日新聞の川柳欄に載った秀句です.
「正直で 目がうそつけぬ 幹事長」  横浜 無名さん
Posted by アルバイシンの丘 at 2009年01月17日 11:01
こちらにもコメント、ありがとうです。

>「偽メール 事実もなかったことになり」

見事に揉み消されちゃいましたね。(悲)

>「正直で 目がうそつけぬ 幹事長」

「だから、疑惑は本当なんだ」って、言われていたけれど。


ところで、アルバイシンの丘さまの自作川柳は、
どこにも投書しなかったのね...
Posted by たんぽぽ at 2009年01月17日 16:08
>自作川柳は、どこにも投書しなかったのね

そうなんです.川柳や俳句もどきは誰かの先生のお墨付きを戴く,そのような目的は初めっから捨てました.
評価を気にしないで独りよがりで楽しむ世界に住んでいます.
Posted by アルバイシンの丘 at 2009年01月17日 22:24
>評価を気にしないで

そのほうが、気楽でいいですね♪

(というか、新聞に載ったのとくらべて、遜色ないと思ったので、
「投書しないの?」と思ったのもあったりする。)
Posted by たんぽぽ at 2009年01月17日 23:56
>「正直で 目がうそつけぬ 幹事長」

2006年2月12日のNHKテレビ『日曜討論』に、各党の幹事長が出演していたのですが、司会のNHKアナが民主党の鳩山幹事長に「投資事業組合にかかわっていた自民党議員」について聞いた時の武部の表情は見ものでした。心底おびえ切った、恐怖に満ちた目つきでした。

鳩山氏が「安倍...官房長官」と言ったとき、武部は直ちに反駁したのですが、その言葉に反して表情には安堵感が漂っていたので、笑ってしまいました。

でも、私が問題だと思ったのは、鳩山氏が初めて安倍晋三の実名を出したにもかかわらず、各テレビ局や新聞社はこの鳩山発言をニュースとして報じなかったことです。そして、その数日後に起きたのが「偽メール事件」でした。

当時、安倍は何らかの力に守られていて、安倍への批判がタブーとなってるんじゃないかと思いましたね。祝電事件の時も、マスコミの反応はいたって鈍く、なぜか同日発売の3つの週刊誌が一斉に報じ、そのすべてに有田ヨシフが安倍をかばうコメントが掲載されているという不自然さでした。
Posted by kojitaken at 2009年01月18日 00:10
>武部の表情

そういえば、そんなこともありましたね。

たぶん、マスコミ各社も、図星をつかれていると思ったでしょう。

>当時、安倍は何らかの力に守られていて、

そのひとつは、コイズミじゃないかな...?
安倍はコイズミの肝入りみたいなものだからね。
コイズミのご意向と思ったので、マスコミは必死になって、
持ち上げたんじゃないかと思います。

そこへ、ふってわいたように「にせメール」。
「反撃」の絶好のチャンスと、マスコミは思ったのでしょう。

(と、わたしは、想像する...)
Posted by たんぽぽ at 2009年01月18日 12:04

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