こんなこともあるのですね。(もうひとつ名誉毀損のお話。)
ネットで誹謗中傷を続けた人たちが、警察のお世話なった事件ですよ。
「ブログに中傷書き込み、18人書類送検へ 名誉棄損容疑」
「芸能人ブログを集中攻撃、「炎上」させる…18人立件へ」
被害にあったのは、スマイリーキクチさんというコメディアンです。
ネットで、関係ない殺人事件の犯人呼ばわりをされたり、
「殺す」と言われたりして、本業のお仕事にも支障が出ていました。
つぎの記事によると、10年くらい前からずっと、
事実無根の誹謗中傷をされていたとあります。
インターネットを使ったコミュニケーションが、
さかんになりはじめたころからになりそうです。
「スマイリーキクチさんがブログで告白 「炎上で摘発」報道受け」
いくつもの掲示板を経たり、ブログのコメント欄へ行ったりと、
場所を移りながら執拗にやられたと思います。
中傷に参加した人も、最初と最後では入れ代わっているでしょう。
警察のお縄になった中には17歳の高校生もいますが、
この人は、最初からずっとでは、さすがにないでしょう。
国立大勤務の人は、「職員」とあるので、
たぶん事務職で、研究職ではおそらくないと思います。
脅迫の容疑で摘発された人は、「ほかの人の書き込みを信用した。
内容を信じたことを反省している」なんて言っています。
12月31日エントリでご紹介した、「世界を変えたい君へ」の、
「「文句をつけられている・騒がれている」というだけで、
中身も検証せずに否定的な判断をする」というパターンですよ。
事件にあたった警視庁は、「同じようなネット上の
中傷はたくさんあり、こういうことをすれば
警察に摘発されるんだと警告する目的もある」と言っています。
実際このような誹謗中傷や、事実無根のデマを流すことは、
ネットのいやがらせとしては、よくあるパターンだと思います。
(わたしの近くにも、いらっしゃりますし...)
「しょせんネットだから、好き勝手やってかまわない」とか、
「匿名のうしろだからだいじょうぶ」なんて調子でいると、
本当に警察のご厄介になるかもしれないですね。
謝辞:
上述の記事を、わたしにご紹介してくださったかた、
まことにありがとうございます。
ところで、つぎのかたは、スマイリーきくちさんの事件をご存知なくて、
リンクした朝日の社説だけで、判断しているのでしょうか?
「ネットだから?」
http://www.cml-office.org/archive/1234003446258.html
========
ネットに何かを書くということは、「渋谷駅前のスクランブル交差点で
拡声器でしゃべる」のと同じだよ、って話です。
普段は給湯室の中で悪口を言って盛り上がっていたのだけど、
たまたま別の部屋でもよく考えずに同じことをしていたら、
実はそこは放送室で、スイッチが入っていて
内容を全館放送してしまってさあ大変、って感じですかね。
========
「匿名性に隠れて、本人にわかるよう誹謗中傷した」のであって、
「本人のいないところで、陰口を叩いていたつもりが、
じつは本人に聞こえていた」のではないのですが。
2009年02月10日
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スマイリー
Excerpt: ネット暴力:匿名背景に集団化 ブログへの悪質書き込み摘発、無責任な書き込みに警鐘...
Weblog: ひなたの日記
Tracked: 2009-02-10 23:00
スマイリー
Excerpt: ネットの中傷を摘発 かもしれないですね。謝辞: 上述の記事を、わたしにご紹介して...
Weblog: あきこの日記
Tracked: 2009-02-11 01:58
スマイリー
Excerpt: スマイリーのアイコン パソコンで見たスマイリーの動くアイコンを携帯へ送信して登録...
Weblog: てるの独り言
Tracked: 2009-02-11 23:58
スマイリー
Excerpt: スマイリー菊地は? スマイリー菊地は?スマイリー菊地さんはまだ芸能界にいますか...
Weblog: かずのささやき
Tracked: 2009-02-12 01:44
スマイリー
Excerpt: ネットの中傷を摘発 かもしれないですね。謝辞: 上述の記事を、わたしにご紹介して...
Weblog: あやのつぶやき
Tracked: 2009-02-12 08:30
芸能人に対する無責任な噂というのは、確かに昔からありました。私が10代の頃は、女性アイドルが盲腸等で入院すると、必ずといっていいほど、妊娠中絶だと言われて、相手は誰だ、彼だといったもんですが、あれって今、考えると、どっから出た話だったんだろう?
せいぜい、クラスで言っている分には、所詮、狭い範囲の処女ガキの戯言ですが、この感覚で、ネットに書き込んでしまうんでしょうね、しかも、本人のブログに。
インターネットは非常に便利な道具です、良い点も沢山ある。ただ、ネットの無かった昔なら、公に発言でき、その発言を聞き届けて貰えるのは一部の人(それこそ、テレビに出ている人や本を出している人)だったのが、無名のパンピーが個人で世界に発言を発信できる。そこで、ある種の勘違いが出ているのかも知れません。 よく、炎上はさせる方が脇が甘い、といった自己責任論を言う人がいますが、これからは、今までと違ってネットも規制が入る時代になると思います。それだけ、ネットが市民権を得てきたということの裏返しかも知れません。
コメントありがとうございます。
イカフライさまのところも、暮れに荒れていましたし、
ときどきどこからともなく、変な人たちがいっぱい来て、
コメント欄が炎上しますね。
じつは、わたしも、ずっと誹謗中傷されてまして...(悲)
かれこれ1年以上になりますよ。(たぶん、いまもどこかで継続中...)
夏に通報したんだけど、それでもおさまらなくて、
いやがらせを続ける人がいて、セクハラにまで発展しましたよ。
http://taraxacum.seesaa.net/article/103834469.html
「ネットの規制」とか言われ出して、「?」と思っていたんだけど...
こういう悪質な人がたくさんいれば、そういうお話になるのも、
無理もないなと、わたしもなっとくしましたよ。
>スマイリーキクチさん
わたしも、寡聞にして、この事件を知るまで初耳でした。(苦笑)
(かくいうわたしも、芸能にはうといれど...)
警察も「見せしめにもする」という意味のことを言っているので、
この手の誹謗中傷は、しょっちゅう起きていて、
もてあまし気味だったんじゃないかと思います。
>狭い範囲の処女ガキの戯言ですが、この感覚で、
>ネットに書き込んでしまうんでしょうね、しかも、本人のブログに。
本人の前で書いて読ませているのは、理解できているし、
そのつもりで、やってはいるんだと思います。
でも感覚だけ、「狭い範囲の処女ガキの戯言」気分が
抜け切らないというのは、あるのかもしれないですね。
(というか、本当にそうじゃないかと思う人、いっぱいいますし。(苦笑))
>自己責任論を言う人
ユーザがすくないときは、事情が違ったのかもしれないけど、
ユーザが増えてきたら、たちの悪い人も増えるでしょうし、
炎上させるほうに原因のある、いやがらせも多くなると、わたしも思いますよ。
それから、「ネットの規制」なんて言うと、
「言論の自由」がどうたらと、騒ぐ人もいそうに思います。
でも、利用者の裾が広がって、信用できない人も増えれば、
「無法地帯」ではやっていけなくなるでしょうね。