2009年02月28日

toujyouka016.jpg 育ち育むプラン

とつぜんですが、民主党の男女共同参画のサイトに、
つぎのような、子ども政策を集めたコンテンツがあります。
2006年5月に載せられたので、いまから3年前ですが、
現在の方針も、ほとんど変わっていないと思います。
「民主党の未来世代応援政策「育ち・育む“応援”プラン」」
http://www.dpj.or.jp/special/kosodate/

項目ごとに、要領よくまとまっていると思います。
単に、民主党の政策を見てみる、というだけでなく、
現在の家族や子どもを取り巻く社会問題が、
どうなっているのかを調べる上でも、役に立つでしょう。

 
「民法改正」に関したことも、フォローされています。
つぎのように、婚外子や国籍に関したこともあります。
「差別があるとき」
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とりわけ、婚外子(非嫡出子)、無国籍児・無国籍状態児などは、
すべて子ども自身の問題ではなく、親が子どもを産んだときの
状態によって子どもが不利益を被り、差別を受けています。
また、結婚することのできる最低年齢(男性18歳、女性16歳)の
男女格差についても、その理由は説明できません。

 こうした差別をなくしていくために、婚外子(非嫡出子)、
無国籍児・無国籍状態児、結婚最低年齢などについて、
民法を改正するなど法整備をおこないます。
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結婚できる最低年齢は、「国連人権B規約」の審査では、
日本代表は「男女の精神的、肉体的成長の差」を理由としていましたが、
ここでは、「その理由は説明できません」となっていますね。


もちろん、選択別姓もありますよ。
「苗字を変えられないので結婚に踏み切れないとき」
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民主党は選択的夫婦別姓を実現します。

 民法によれば夫婦は必ず同じ姓でなければならず、
結婚する夫婦の95%以上が夫の姓を選んでいます。
夫婦同姓にすることも貴重な選択ですが、
別姓にするという選択肢がない法律では、
改姓に抵抗があるカップルは、結婚することができません。
選択的夫婦別姓を導入し、男性にも女性にも
「どちらかが苗字を変えなくても結婚できる」
という選択肢を等しく提供します。
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ところで、家族や子どものことが、政策として議論されると、
えてして「国の視点」、「社会の視点」になりがちです。
つぎのことは、肝に命じておきたいと思います。
「「未来世代応援基本法」を作ります」
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子どもは国のために生まれてくるのではなく、
人間らしく生きていくために、親をはじめとする
社会全体に歓迎されて生まれてくるのです。

「国のために生む」という姿勢では、
「一人ひとりの子どもにこそ価値がある」という
個人の尊厳の視点が弱くなってしまいます。
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posted by たんぽぽ at 16:20 | Comment(0) | TrackBack(1) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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