千葉県知事選で、民主党の推薦候補が敗れて、
西松献金事件はどうなるのかと心配ですが、外部に有識者チーム
「政治・検察・報道のあり方に関する有識者会議」を作ることになりました。
「政治・検察・報道のあり方に関する有識者会議設置 鳩山幹事長が会見で明かす」
新聞は、時事の小さめの記事しか、見つけられなかったです。
「小沢氏続投「説明」に全力=有識者検討チーム設置へ−民主執行部」
「献金事件受け有識者会議=「説明不足」払しょくへ−民主」
これは、民主党および小沢サイドとして、説明責任を果たすとあります。
あくまで国民の理解を得るべく、筋を通そうということですね。
検察やマスコミのありかたも、議論するとあります。
やはりメディアの偏りも、だいぶ気にしているようです。
有識者会議のメンバーですが、つぎのかたがたです。
郷原信カ・名城大学教授・弁護士
飯尾潤・政策研究大学院大学教授
櫻井敬子・学習院大学教授
服部孝章・立教大学教授
郷原信カ氏は、3月27日エントリでご紹介の、
「日経ビジネスオンライン」の検察批判記事を書かれたかたです。
ほかのかたのプロフィールは、こちらがくわしいです。
国立大の教授が、野党の設置した機関に参加するのは。異例だそうです。
「「検察・マスコミ徹底追及チーム」に国立大学教授も異例の参加」
この事件は、民主主義の試練になるのではと、わたしもちょっと思っています。
検察の恣意的捜査や、マスコミの偏向もありますが、
それよりも、「一部の政治家が正しくて、世論がまちがう」
というケースの対処だと思うからです。
残念ながら、小沢代表には不信感をもっている国民が多いです。
世論調査を見ても多くの人が、辞任するべきと思っていて、
なんとなく、不正なことをしていると、思われています。
こうしたとき、まちがった世論を修正するほうが、民主主義的であり、
それを実践できるかが、かかっていると思うからです。
(「まちがっていても、国民の多数の意志だから、
そっちを尊重するのが民主主義」なんて考える人が多そうだけど。)
ほかにも、「事実なんてどうでもいい、騒いだものの勝ち」とか、
「容疑をかけられ、世間を騒がせたこと自体が悪い」とか、
「理性的に考えず、印象のみにもとづく情緒的な反応」とか、
どこかで聞いたことがある風潮に、釘を刺すのもだいじでしょう。
2009年04月05日
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小沢一郎は辞任するな!(檄論檄場より動画あり)
Excerpt: 椋木圭介さまより下記のコメントと共に、檄論檄場第4回 「小沢一郎は辞任するな!」 鈴木宗男×田中良紹×高野孟というとても貴重な動画のリン...
Weblog: カナダde日本語
Tracked: 2009-04-06 06:11
「内閣支持率が持直して笑みのこぼれる麻生総理」⇒これも一つの情報戦。自公や麻生が追い詰められてる構図に変わりはない。
Excerpt: 現在、「内閣支持率が持直して笑みのこぼれる麻生総理」だの「民主党の支持率が下がった」だの盛んにマスゴミの自公応援情報操作国策報道がされてます。 しかし、賢明なる国民の審判・2007年参院選で、民主..
Weblog: 雑談日記(徒然なるままに、。)
Tracked: 2009-04-08 00:50
つまり総理としての身体検査に合格したのです。
さんざんマスコミから殴られっぱなしで、今の支持率であると言うことは、ある意味国民の中に国策捜査であることの疑念があり、以外に冷静に見守っているなとの印象です。
ネットでの情報発信も効果があったのでしょう、
今回の騒動で小沢一郎から離れる層があるのはやむを得ませんが、民主主義の危機として立ち上がった新たな味方も多数存在するのだと思います。
今日の報道で二階側にも捜査が及んだとの共同通信の記事がありました。
今後予想されるのは二階大臣の辞任カードです。二階が辞任するのに小沢は辞任しないのか?
次に週刊誌の選挙当落予想記事で民主党に不利な情報を出し(福岡政行教授など)、民主党内の動揺を誘うのではないかと想像しています。
地方選挙は意外に健闘していますね、小平市長選
は野党候補勝利、名古屋市長選は河村氏優勢のようです。私は千葉県民ですみません。
それだけ小沢氏の件があっても、政権交代を望む国民がたくさんいるのだと思います。
それでは政権交代のために、小沢氏は辞任すべきとの議論には組しません。今回はあくまで小沢一郎で戦うべきと考えています。
前にも述べましたが、現在の小沢一郎は検察の捜査にも耐える程クリーンな政治家なのです。これは私には意外でした。
我々の出きることは限られていますが、少しでもネットでの情報発信を続けることだと思っています。
意外な味方として下記のサイトを紹介します。
日本共産党のサイトですが、なかなか見ごたえのある投稿が載っています。
さざなみ通信
http://www.geocities.jp/sazanami_tsushin/
「主題別投稿欄」の中の「現状分析と対抗戦略」欄の 原仙作氏の寄稿です。
共産党支持者が小沢一郎を応援するとは、考えてもいませんでした。是非ご一読ください。
特に原仙作さんの所論,細かい部分は別として,私・パピヨンが自分の記事でたどたどしくも言いたかった小沢擁護の論拠を歯切れよく展開してあって,感動的でした.
それから日本共産党に関しても,理想に燃えた有為な青年たちが入党して程なくして失望してしまう(過去何度も繰り返されて来たと思います)ような体質が見事に描かれていました.
コメント、ありがとうございます。
>現在の小沢一郎はクリーンな政治家であるということです。
>つまり総理としての身体検査に合格したのです。
これは自信を持って、こう判断してもだいじょうぶそうですね。
秘書の大久保氏や、参考人聴取された石川知裕議員にも、
「ありのままを話せ」と、小沢代表はアドバイスしていましたし、
3月14日号の『TIME』でも、自分くらいクリーンな政治家はいないと、
インタビューで答えていたのでした。
http://taraxacum.seesaa.net/article/116368081.html
資金の透明化には、自信があったのでしょう。
民主党は、政治資金の透明化には、力を入れて来たのですが、
小沢代表も、そうしたクリーンな政治家の、ひとりだったのだと思います。
検察としては、証拠不十分とわかっていたけれど、
「どうせ小沢のことだから、叩けば出てくるだろう」くらいに思って、
起訴に踏み切ったのかもしれないです。
>私は千葉県民ですみません。
ご愁傷さまです...
>「主題別投稿欄」の中の「現状分析と対抗戦略」欄の原仙作氏の寄稿です。
こちらはご紹介、まことにありがとうございます。
細部はともかく、大筋はわたしもこれに同意です。
http://www.geocities.jp/sazanami_tsushin/dc01/situation2/s09033.html
http://www.geocities.jp/sazanami_tsushin/dc01/situation2/s09031.html
共産党支持者のことは、じつはほとんど見てなかったんだけど(苦笑)、
なんだか、小沢批判に、熱を上げているみたいですね。
ご紹介のかたは、小沢支持というより、民主主義の危機への対抗、
という動機だと思いますが、共産党支持者で、
小沢続投を支持なさるかたは、きわめて例外的みたいですね。
小沢辞任を主張するかたは、共産党支持者以外にも、
ウェブでもちらほら見られるんだけど、これらの人たちも、
残念ながら、小沢一郎がキライという個人的感情に加えて、
「小沢のことだから、金には汚いにちがいない」という
予断で判断していたように思います。
これに加えて、「国策捜査派」の中に、「ユダヤのしわざ」とか、
陰謀論に傾く人がいたので、余計にうさんくさく見えたのでしょう。
「国策捜査」の主体ですが、麻生政権ではなく、検察であって、
政権内に内通者がいた、くらいの可能性もあると思います。
検察が独自に恣意的な捜査をする動機も、じゅうぶんあるからだけど。
http://news.www.infoseek.co.jp/special/j-is/commons0903_004.html
意志の主体が、政権と検察のどちらにあっても、この議論においては、
主要なところは変わらず、本質的な違いではないですが。
『さざ波通信』の記事でも、民主党の「内紛」が心配されてますが、
メディアなどで言われているほどでもないのでは?と思います。
はっきり辞任を主張した議員はひとりだけですし、
この動きは、ぜんぜん広まっていないみたいです。
そのほかの「辞任に向けての動き」も、そうした可能性も
ねんのため考えておいた、くらいではないかと思います。
つぎのエントリを見ると、代表を支える体制にはなっているみたいです。
こちらも信用して、だいじょうぶではないかと思いますよ。
(いかにも、岡田克也氏らしいと思った。)
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/f87240603471cd0935430c8ba4d48928
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/831d76e15e12c3c6ad39b1adfff04514
マスコミは「内紛」をあおりたいようで、議員のコメントを
せっせと「解釈」して、「この人も小沢辞任を主張している」という
印象を与えようとしているみたいけど...
記事に引用されている議員の発言は、切り取られているとはいえ、
もとのままですから、できるだけ、そこだけ読んで、
印象を持つようにしたいと、わたしは思います。
あと、『さざ波通信』の記事には、出て来ないけれど、
小沢代表がクリーンとわかったとき、共産党はさんざん批判した手前、
立場が苦しくなるのではないかと思います。
(「規正法違反」から、「企業献金自体の是非」に、
論点をシフトさせて、体面を取り繕うのでしょうか...?)
議会制民主主義があぶなくなったら、それを守ることを、
政治家も国民も優先させなければイカンのですが、
共産党が目先の正義(もっと狭量に党利)に捕われて、
結果的に破壊的なことをするのは、ときどきあるみたいですね。
共産党が破壊的なことをしても、自分に跳ね返ってくるだけ、
というのが、さいわいかもしれないです。
>ご紹介のさざなみ通信を拝読しました.
わたしも、知らなかったことや、気がつかなかったことが、
いっぱい書いてあって、すごい参考になりましたよ。
http://www.geocities.jp/sazanami_tsushin/dc01/situation2/s09033.html
http://www.geocities.jp/sazanami_tsushin/dc01/situation2/s09031.html
>特に原仙作さんの所論,細かい部分は別として,
>私・パピヨンが自分の記事でたどたどしくも言いたかった
>小沢擁護の論拠を歯切れよく展開してあって,感動的でした.
アルバイシンの丘さまと、まさしくおなじ問題意識でしたね。
すごいすごいと感心しましたよ。(原仙作さんとアルバイシンの丘さまの両方ね。)
ひとつめの投稿は、「小沢続投である。答えは最初から決まっている」
「他に手段がなく、国策捜査というどえらい禁じ手を使い、
それでいて形式犯程度の容疑しか上げられなかったのだから、
自民党を離党して以来の身辺整理を小沢は相当やってきたことを
示している」と、はっきり判断していますね。
3月13日の時点で、すでに小沢代表は潔白で、続投が当然と
結論できる洞察力は、たいへんすばらしいと、感心してしまいました。
これは、2回目の記者会見のあとですが、
わたしは、こんなことを書いていて、まだはっきり態度を決められず、
もたもたやっていましたときですね。
http://taraxacum.seesaa.net/article/115588335.html
>それから日本共産党に関しても,
原仙作さんは、前にも07年の参院選の分析で、
『さざなみ通信』に寄稿しているのを、参考にしたことがありました。
これも、共産党の事情に突っ込んだ、するどい分析だと思ったのでした。
http://www.geocities.jp/sazanami_tsushin/dc01/situation2/s07081.html
http://www.geocities.jp/sazanami_tsushin/dc01/situation2/s07085.html
意外だったのは屋山太郎氏の講演だった。小沢問題に触れ、内閣官房副長官(事務方のトップ)・内閣法制局長官・会計検査院のトップ、この3人が実質的に「霞が関内閣」を構成しており絶大な権限を持っている。小沢問題はこのトライアングルが阿吽の呼吸で生き残りのため起こした事件ではないか?小沢を生かしておいたら彼らにとっては死活問題になると言う危機意識があったのではないか?しかも麻生首相はこのしぶとい「霞が関内閣」のトライアングルに操られる全くの無能力(バカとまで言いかけた)ではないか?このような発言がありました。どちらかと言えば政府委員を数々経験し政府寄りと思われた屋山氏がこのような厳しい批判をしたことに対し満場拍手喝さいだった。
情報ありがとうございます。
ご紹介の講演は、4月29日に行われたこちらかな?
http://kokumin.net/
http://kokumin.net/list_tm.html#tm12
屋山太郎氏は、わたしは存じ上げないので、評価できないですが、
西松献金事件は、民主党の「霞ヶ関改革」に、
検察が危機感を持ったためというのは、まちがいないでしょう。
>しかも麻生首相はこのしぶとい「霞が関内閣」のトライアングルに
>操られる全くの無能力バカとまで言いかけた)ではないか?
それから、麻生政権は、党内基盤が弱いので、
公明党と官僚機構に、権力基盤を頼っている状況もあるようです。
http://news.www.infoseek.co.jp/special/j-is/hotjournal0905_001.html
ところで、せっかく情報提供してくださったのに、恐縮ですが、
コメントをもうすこし、会話する感じにしていただけたらと思います。
(ちょっとお返事しにくい...)