『荻上式BLOG』の3月17日エントリに、21世紀に入ってからの、
バックラッシュの経緯が簡単に書かれています。
http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20090317
2002年から「産経新聞」や『正論』といった保守系メディアで、
「ジェンダーフリー教育」「過激な性教育」「男女共同参画」批判の
キャンペーンが始まった。
といってもその批判の多くは、価値闘争的というよりは
むしろ流言ベースのバッシングだったといえ、
「ジェンダーフリー教育」「過激な性教育」「男女共同参画」の
3つを意図的に混同させ、「男女共同参画基本法」を
廃止することを目標に社会問題化しようというものだった。
しかし2005年に、男女共同参画基本計画に短い注意書きが入った以外、
表向きの大きな成果はなかったことなどから、
そのキャンペーンは2006年には収束していきました。
2005年の男女共同参画基本計画のあたりから、
バックラッシュがおとなしくなった気はしていました。
なんでかなと?思ったのですが、基本計画でバックラッシュの主張が、
ほとんど入らなかったからとあります。
もしそうであれば、このときバックラッシュにほとんど
譲歩しなかったことが、バックラッシュ衰退の直接の原因ですから、
猪口邦子大臣(当時)の、最大の成果と言ってよいでしょう。
「とんでも」な意見は、しょせん相手にされないわけですね。
このあと、安倍政権のときまで、バックラッシュが元気だったら、
これに呼応して、かなり危険な状況になったかもしれないです。
ウェブ上でも流言が繰り返される機会は減ってきたように思うのだけれど、
まとめサイト「ジェンダーフリーとは」とか、
『バックラッシュ!』という本を作ったりしたことも、
少しは役立ってくれたのかな、とか思っている。まる。
とーっても役立ったと思います。
とくにネットの世界で、バックラッシュの勢いが弱まったのは、
『荻上式BLOG』と、『macska dot org』の貢献がとくに大きいと思います。
『バックラッシュ!』の、「3500のアンケート」や、
「ダイアモンド氏の取材」なんて、何度読み返してもすばらしいと思います。
これらは、事実を積み上げて、ていねいに論証するという、
実証主義のたまものだと思います。
その強力さと大切さを、あらためて実感させられもしたのでした。
正当な主張がねじまげられ、遠ざけられることも
決してすくなくない状況で、はげみにもなったのではと思います。
知性と論理だけが、「とんでも」に立ち向かうことができるのでしょう。
http://hiroseto.exblog.jp/9995030/
むしろ、北朝鮮問題も一区切りつき、邪魔者になった可能性を考えてはいますが。
あと、以前は言動に気をつけていた(ハイエースしかもっていない)のに今回は「街宣車で押しかけるぞ」というところなど、脇が甘くなったところをつかまったと思われます。
>http://hiroseto.exblog.jp/9995030/
情報ありがとうございます。つぎの記事ですね。
わたしは、深読みはしていなくて、
逮捕されたのは、やりすぎたからだろうと見ているけど...
http://s01.megalodon.jp/2009-0407-1553-48/www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0001796024.shtml
なにはともあれ、こういう人が捕まってくれるのは、
結構なことだと思います。