小沢一郎代表の続投を主張する記事を並べておきます。
『アルバイシンの丘』
「小沢擁護論(献金問題)」
「小沢擁護論(2)」
「小沢擁護論(3)劇の背景」
「恐怖だよ恣意的捜査って」
『A.P.C. socialist's tactics』
「小沢を下ろしてはいけない理由」
『さざなみ通信』
「共産党は国策捜査を見逃していていいのか?」
「小沢続投論は敵の”折り紙付き”だ。共産党は惨敗の危機にある。」
もう小沢代表は潔白だと判断しても、だいじょうぶでしょう。
秘書の大久保氏や、参考人聴取された石川知裕議員にも、
「ありのままを話せ」と、小沢代表はアドバイスしていましたし、
3月14日号の『TIME』でも、自分くらい資金が透明な政治家はいないと、
インタビューで答えていたのでした。
資金の透明化には、自信があったのだと思います。
民主党は、政治資金の透明化には、力を入れて来たのですが、
小沢代表も、そうしたクリーンな政治家の、ひとりなのでしょう。
検察としては、証拠不十分とわかっていたけれど、
「どうせ小沢のことだから、叩けば出てくるだろう」くらいに思って、
起訴に踏み切ったのかもしれないです。
『さざなみ通信』の原仙作さんの記事は、ひとつめが3月13日です。
ここで「小沢続投である。答えは最初から決まっている」
「他に手段がなく、国策捜査というどえらい禁じ手を使い、
それでいて形式犯程度の容疑しか上げられなかったのだから、
自民党を離党して以来の身辺整理を小沢は相当やってきたことを
示している」と、はっきり判断していらっしゃります。
わたしのブログに、いつもコメントをくださる
『アルバイシンの丘』さまの、最初のエントリにいたっては、
3月5日(!)、大久保秘書逮捕のつぎの日ですよ。
この時点で、「小沢無罪,今度の選挙で民主党の政権奪取を
期待している人は,安心して小沢一郎をかばって良い」
「今回のきわめて恣意的な公設第一秘書の逮捕劇は一体何だったのか?
総選挙直前の一番効果のある時期を狙った
きわめて知謀の士の作戦である今回の逮捕劇,
それはずばり,霞ヶ関の反撃・脅しである.」と結論しています。
3月5日はなおさらですが、3月13日は、わたしはこんなことを書いていました。
2回目の記者会見のあとですが、まだはっきり態度を決められず、
わたしは、もたもたやっていたのでした。
この時点で、すでに小沢代表は潔白で、続投が当然と結論できる
洞察力はたいへんすばらしいと、おふたりには感心するしだいです。
『さざなみ通信』の原仙作さんは、政治のことを、
とてもよくご存知のかただと、わたしは思いました。
民主党がなすべき効果的な対策についても、「風頼みの人気」に頼らず、
「小沢続投の決定を地元にもって帰り、有権者に積極的に説明し
理解を求めるべき」と具体的に書かれていて、参考になるでしょう。
4月4日エントリのコメント欄で、『さざなみ通信』の記事を
ご紹介してくださった、papasuさま、まことにありがとうございました。
ちょっとだけわたしも、コメント欄で意見を述べましたが、
大筋では賛成で、細部についてのささやかな異論程度です。
小沢氏の最も大事な主張は霞ヶ関に関する財源実質委譲(地方への)と人事権の政府掌握(実質的な)ですね.これが成功すれば官僚は真に日本のため(省庁のためではなく)働くようになり,国民の富の合法的収奪システムも構築できなくなります.従って,日本の庶民は今よりはるかに幸せになれるということですね.逆に言えば霞ヶ関(真に国民のために働いている官僚以外)の危機というわけです.
今回のことでは小沢氏はその資格は決して失ってはいません.それを断行すると宣言したということは身辺をきれいにしたということのはずです(すぐ反撃されますから).こういう推論の仕方を『状況証拠に基づくコロンボ式推論』と名づけました(^o^)/.
いや,霞ヶ関の反撃・脅しに関しては余計なことでした.それへの賛否はどうであるにせよ,恣意的かつ示威的な捜査の危険性は小沢好き嫌いに関わらずみんなで跳ね返すべきものと信じています.今度の逮捕劇がそれにあたるのかどうかを見極めるべきです.
>こんばんわ.過分のご紹介ありがとうございます.
ああ、いえいえ。
3月5日ですから、「見てすぐわかった」のレベルですよ。
これを、「洞察がするどい」と言わずしてなんと言う?、だと思いますよ。
>小沢氏の最も大事な主張は霞ヶ関に関する財源実質委譲(地方への)と
日本では、中央集権が効率がよいと思われていたのか、
財源は中央に集中されているんだけど、これによって癒着する相手も、
1箇所に集まることになって、政治腐敗もおこりやすいのでした。
これを防ぐために、財源を分散させて、癒着できる人も
いっしょに分散させることで、政治腐敗を減らそうというのが、
動機のひとつにあるのでしたね。
ときどき話題になる、道州制の導入も、こうした地方分権を
即すための一手段として検討されているのでした。
>人事権の政府掌握(実質的な)ですね.
これは前にわたしがお話していた、政治任用制の拡大ですね。
長年の自民党政権で、政財官の三位一体構造で、
官僚が政策を主導的に作るシステムが、定着しているので、
それを打開するために、官邸主導を強化するというものでした。
http://taraxacum.seesaa.net/article/114519891.html
官僚が主導となれば、国民全体の利益を離れて、
省庁や官僚個人の利益が優先されがちになるし、
その状況が長く続いたから、既得権を握り続ける官僚が多くなったのでした。
そこで、官邸が主導権を握り、官僚をそのもとで使うことで、
国民のために働くようにする必要があるのでした。
とくに、小沢一郎氏は、省庁の内情をよく知っていて、
官僚たちからも、小沢をどかせば、民主新政権を手玉に取れそうだ、
という打算があるので、狙われる理由はじゅうぶんあるのだと思います。
>それを断行すると宣言したということは身辺をきれいにしたということのはずです
>こういう推論の仕方を『状況証拠に基づくコロンボ式推論』と名づけました
これは、本当にお見事!だと思います。
(『さざなみ通信』の原仙作氏も、おなじ推理をしていましたね。)
あらためて、拍手をたくさん送りたいと思います。
>恣意的かつ示威的な捜査の危険性は小沢好き嫌いに関わらず
>みんなで跳ね返すべきものと信じています.
残念ながら、好き嫌いによる「予断」が先行する人たちが、すくなくないですね。
(菅直人氏の年金未納、永田氏のにせメールと、
すでに2回やられていますし、これ以上やられてはならないと思います。)