名古屋市長選

すでにあちこちで話題ですが（わたしのところは遅いからね）、
4月26日に行なわれた名古屋市長選は、民主推薦の河村たかし氏が当選です。
20万票以上の大差で圧勝ですよ。
「河村たかしさん、圧倒的な大差で初当選。名古屋から庶民革命を起こす」
「名古屋市長に河村たかしさん　ＡＦＰ通信も速報」
「名古屋市長選、河村たかし氏が初当選」

名古屋市長選挙結果
当選　514,514 河村たかし　民主推薦
　　　282,990 細川まさひこ　自民、公明支援
　　　 73,640 太田よしろう　共産推薦
　　　　7,335 黒田克明

　
目玉の争点は「庶民革命」で、メインは市民税を10%減らして、
日本でいちばん税金の安い街をめざす、というものです。
http://www.dpj.or.jp/news/?num=15826
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またこれからどんな政策を真っ先に行うかとの問いに、
「庶民革命。市民税１０％減税を行う。
皆さんのところにお金を戻し、生活の糧にしてもらう。
そしてこの生きたお金で福祉とか医療をみんなで充実させていく」と答え、
日本ではどこもやっていないが、世界ではこれは当たり前のことだとも話し、
この名古屋から庶民革命が始まるとの決意を改めて強調した。
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どこまで減税できるかともかく、本当にこれだけ実現したらすごいです。
ご本人は、初日から満員電車で登庁したりと、やる気満々という感じです。
「ひと：河村たかしさん　名古屋市長選に初当選」
「＜河村たかしさん＞名古屋市幹部に「減税やってちょうよ」」


ご存知のかたも多いと思いますが、河村たかし氏は、
もともと総理大臣をめざすと公言していたのでした。
昨年9月の民主党代表選にも、出馬を検討していました。
ところが、今年1月に、急きょ名古屋市長選への転向を決めたのでした。

これで32年ぶりに「相乗り」がくずれて、国政の与野党が対決となりました。
投票率は前回の27.50%から、50.54%と2倍近くになっています。
選挙らしい体をなしたと言えるでしょう。

河村氏の圧勝で、千葉県知事選、秋田県知事選と
大型地方選挙の連敗を、民主党は食い止めたことになります。
これに加えて、事件が起きてから時間が経っていますし、
西松献金の影響なんて、もうなくなっただろうと思うのですが、
マスコミは、まだ西松の影響があることにしたそうな雰囲気です。
（民主の基盤の堅い名古屋で、名物議員が出馬したのだから、
圧勝するのはアタリマエ、ということにしているようです。）


ところで、これをご覧の中には、河村たかしというと、
「歴史の捏造の人」という、悪いイメージをお持ちのかたもいると思います。
このあたりを、「ねんのためおことわり」しておくと、
たとえば、河村氏は、南京事件について再検証をする必要があると、
質問主意書を2006年6月13日に提出しています。（答弁書）

今年の2月に、名古屋市は市民団体が主催している
南京交流市民イベントへの支援を、きゅうに取り消したのですが、
「会場で南京大虐殺記念館所蔵の写真を展示」という理由でした。（その後）
河村氏が市長になったことで、こうした傾向に
拍車がかかるのではないかと、心配のむきもあると思います。