2009年06月27日

toujyouka016.jpg 性暴力ゲームのメモ

6月21日エントリで触れた、「性暴力ゲーム」の規制に関するメモ。

「性暴力ゲーム:倫理機構が製造・販売禁止…人権団体抗議で」
「性暴力ゲームの製造・販売禁止、ソフト審査機関が決定」
「エロゲ販売規制問題まとめwiki」
「レイプレイ((追記あり))」

 
今年09年の2月に、イギリスのベルファスト・テレグラフ紙と、
労働党のキース・ヴァズ議員が、性暴力ゲーム「レイプレイ」を問題視して、
動き出したのがことのはじまりです。
2月の下旬には、ニューヨークの市議会でも、ボイコットが呼びかけられました。

5月のはじめには、アメリカの国際女性団体
「イクオリティ・ナウ」が、性暴力ゲームの抗議をはじめます。
このあと日本国内でも、批判が強まりはじめ、
6月2日に「コンピュータソフトウェア倫理機構」が、
販売と製造を中止することを決めたのでした。

このくだりは、「まとめウィキ」の年表を参照しています。
(このページは、あるタイプの規制反対派が作ったようですが、
そういうバイアスのかかった書きかたがなされています。)

いずれにしても、最初に批判したのは外国であり、
抗議の声が強まってきたので、日本国内が動き始めたわけです。
(一部で言われている、野田聖子氏の関与ですが、
「まとめウィキ」に出て来ないですから、本当に関係ないと思われます。)


問題のゲーム「レイプレイ」の内容は、こちらにすこし書かれています。
妊娠させて堕胎させたりするそうですが、字で読んでいるだけで、
わたしは、気持ち悪くなってきましたよ。
「レイプレイ((追記あり))」
http://shinakosan.ti-da.net/e2645916.html

posted by たんぽぽ at 21:08 | Comment(16) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
野田聖子氏の今回の件への関与ですが
5/29の読売などで勉強会を開いたことが報じられています。
読売新聞はウェブ上の記事を一定期間しか保持していないため、
ネット上には残滓しか残っていません。
タイトルは
性暴力ゲーム規制強化へ、与党が流通歯止め検討チーム
と言う記事で、中では以下のように書かれていました。

> 出席した野田消費者相は「子どもを守るバリアが日本ではきわめてルーズだ」と指摘。座長の山谷えり子参院議員も
>「日本のコンテンツ産業をさらに発展させていくにも、こうしたゲームで信頼を損ねてはいけない」と話した。
Posted by しろぶ at 2009年06月27日 23:42
パソコンゲームにはほとんど興味がないですが、シューティングゲームをふくめて、他人を簡単に殺したり思い通りに操ったりするようなものは、たとえヴァーチャルなものだとしてもあってはならないのではないかと思っています。
しかし、その反面では政府による過剰な規制にも反対です。とくに昨今の自民党議員の反応は過剰反応としか思えないところがあるように感じています。
Posted by タツ at 2009年06月27日 23:53
性暴力ゲーム、ロリコンゲームなどが不可とされることで、自分の変態妄想を否定される形になったユーザーはどうすればいいいのでしょうか。一人密かに妄想を抱え悶々としているしかないのでしょうか。何か健全な方向に発散する道を見つけなければならないのでしょうか。息抜きとしての変態メディアはある程度必要なのではないかとも思うのですよ。
Posted by pulin at 2009年06月28日 12:24
しろぶさま

gegengaさまのところでは、野田聖子が倫理機構に圧力をかけた、
という主旨のことを言っていたじゃん。
ほかにも、外国の女性団体にもちかけた可能性も、とりざたされたけど、
野田氏がイニシアチブを取った事実があるのかと思ったんですよ。
http://blog.livedoor.jp/gegenga/archives/51677035.html#comments

上のコメント欄では、読売新聞のことも言っていたけれど、
ぜんぜん印象に残らなかったです。


それで、ご指摘の記事ですが、図書館へ行って探しましたよ。
紙面版では5月30日ですが、ありましたね。
この勉強会は、山谷えり子が座長をやっているもので、
「まとめウィキ」にもあるし、わたしも、知ってはいます。
(野田聖子は、勉強会に参加して発言しているけど、
イニシアチブ的立場ではないみたいですが。)

========
性暴力ゲーム 規制強化検討
与党が勉強会

少女らをレイ プして妊娠・中絶させる過程を疑似体験する
日本製パソコンゲームソフトに、
国際人権団体などが抗議を行っている問題で、
自民党は29日、同種のゲームが多量に流通している状況に
歯止めをかける方策を検討するチームを発足させた。
公明党も今月中に検討チームを作っており、
与党内で規制強化をめぐる議論が本格化しそうだ。

自民党で29日に発足したのは「性暴力ゲームの規制に関する勉強会」。
先進国のなかでも性暴力関係のゲームや児童ポルノへの規制が
緩いと指摘されていることを踏まえ、関係省庁からヒアリングを実施。
今後も会合を重ね、規制強化の必要性を検討していくことになった。

出席した野田消費者相は「子どもを守るバリアが
日本ではきわめてルーズだ」と指摘。
座長の山谷えり子参院議員も
「日本のコンテンツ産業をさらに発展させていくにも、
こうしたゲームで信頼を損ねてはならない」と話した。
========
Posted by たんぽぽ at 2009年06月28日 21:34
タツさま、コメントありがとうございます。

くだんの性暴力ゲームは、つねに性暴力の被害を意識する
女性の尊厳を傷つけかねないし、また性暴力の被害に
あわれたかたにとっての、二次加害になったりもするので、
不特定多数に向けたハラスメントになっているのだと思います。

規制自体については、わたしは、あまり関心がなかったりします。
倫理機構が自主的にガイドラインを決めたのだから、
それでよいのでは?くらいだったりします。

自民党の規制推進派の座長は、山谷えり子ですが、
女性の尊厳を守るというより、性的なものはすべてケシカランという、
「純潔思想」にもとづいていることが考えられます。
このような人たちが進める規制は、将来的に危険な方向へ
向かうおそれがあるので、かなり注意が必要だと思います。
http://blogs.dion.ne.jp/akiras_room/archives/8471697.html
Posted by たんぽぽ at 2009年06月28日 21:38
pulinさま

他人の尊厳を傷つけておいて、それを批判されると、
声を大にして被害者づらするのは、「お約束」みたいですね。

それより、前のコメント欄の、アルバイシンの丘さまのレスに、
お返事してはいかがでしょう...?
(ご指摘のことは、「アイヌ人を迫害したいという、
異常破壊欲を否定された人は、どうしたらいいのか?」
なんて考えたら、お答えがわかるかもしれないですよ。)
Posted by たんぽぽ at 2009年06月28日 21:41
>>変体妄想を否定
リアルでは恋愛もセックスもできないという、いわば恋愛市場で負け組「性的弱者」の楽しみを奪われる、という切実な問題になってくるわけですね。
しかし、頭の中での妄想だけなら、誰からも否定されないと思います。
妄想するに当たり媒体が無いと出来ない、というのは、あまりに妄想力の欠如というか。
ていうか、ゲームでやってること自体、もう「妄想」という形ではないですね。
かなりリアルに近いんじゃないかと。
Posted by 御神崎 at 2009年06月29日 12:54
>たんぽぽさん
>gegengaさまのところでは、野田聖子が倫理機構に圧力をかけた、
>という主旨のことを言っていたじゃん。

えーっと、あの場でも
>なお野田聖子さんに関しては下記のBlogで取り上げられていますが、
>『5年ほど前から』成人向けゲーム規制について熱心に活動されています。
と言っていますが……

少なくとも2004年に大阪のジュベネイルガイドとカスパルという団体と共に
規制をしようという動きを見せていたこと、
(ジュベネイルガイドの実態が成人向けゲームメーカーの社長だったことを
 週刊新潮にすっぱ抜かれています)
その後も2007年にECPAT関東などと組んで児童ポルノ禁止法の対象に
イラストなどを含めようと活動をしていたのは事実です。

なお今回の自主規制に圧力があったというのは状況証拠しかありません。
自主規制直前に勉強会を開いていたことや、
普段は密室会議で規制内容を表に出さない倫理機構の懇親会前日に
『何故か』TBSが「翌日の総会で自主規制を行う」と報じたことなど
陰謀論の域を出ないだろ、と言われたらそこまでですが。

>ほかにも、外国の女性団体にもちかけた可能性も、とりざたされたけど
これは角田由紀子さんというマッキノン教授の元で学んでいた弁護士の方が
イクオリティ・ナウで理事をやっている、と言う件ですね。
「このルートを使って日本からの働きかけでやったんじゃないの?」
と言う話です。
Posted by しろぶ at 2009年06月29日 19:37
御神崎様

>しかし、頭の中での妄想だけなら、誰からも否定されないと思います。
>妄想するに当たり媒体が無いと出来ない、というのは、あまりに妄想力の欠如というか。

実は私も同じことを思ってました。妄想なめんな、と。
(他人に迷惑さえかけなければ)それ自体がいけない事だとは思いませんが、
純然たる妄想とは全く別のものだという認識は持ってて欲しいですよね。
Posted by 御姉寧 at 2009年06月29日 19:44
御姉寧 さま

レスポンスありがとうございます!
純然たる妄想とは全く別ですよね。そうなのです。その通りです。
自分は結構妄想にハマってることが好きなもので(その内容が変体かどうかはさておき)、そのクリエイティビティはそんな甘ちゃんじゃないぜ、と思った次第です。

それにしても、恋愛市場からあぶれた「性的弱者」であっても、その中からさらに「社会的弱者」であるかないか、というふるいにかけられ、優遇され具合が変わっていく・・・となんとも腑に落ちない気がしてしまったわけです。
そのうち自分のブログでも書きたいですけれどね。
Posted by 御神崎 at 2009年06月29日 23:35
性的少数者(ゲイ・レズ・バイ・トランスジェンダー等)の中にも入らない変態嗜好(ロリコン、SMなど、陵辱ゲーム嗜好も)はこれからますます肩身が狭くなるか、変態ジャンルはメディアによって作られた嗜好だから、そういうメディアがなくなればそういう嗜好もなくなると考えていくべきなのか。
Posted by pulin at 2009年06月30日 11:41
しろぶさま

>なお今回の自主規制に圧力があったというのは状況証拠しかありません。

gegengaさまのところを、また見てみたけれど、
野田聖子の関与については慎重ですが、
圧力があったことを、明言しているかたがいましたね。
これを見て、圧力のことを言っていると、わたしは思ったのでした。
http://blog.livedoor.jp/gegenga/archives/51677035.html#comments
========
これは本当に圧力があったようですよ
ソフ倫の関係者が言っていました
野田聖子氏がかかわっているかはわかりませんが
お上からの呼び出しを受けていろいろと言われたそうです
========(17. Posted by あじさい 2009年06月21日 18:59)


No.17のコメントは、べつのかたの投稿だけど、
あとのあなたのコメントを見ると、圧力の存在をはっきり否定してないし、
上のコメントからずっと読んでいくと、文脈から、
野田聖子が圧力をかけたと言っているような印象を、
受けるものとなっていますよ。
(このコメントは、ちょっとまぎらわしいです。)
========
なお野田聖子さんに関しては下記のBlogで取り上げられていますが、
5年ほど前から成人向けゲーム規制について熱心に活動されています。
http://orange.ap.teacup.com/altra/72.html

今回の自主規制の直前にも勉強会を開いていた様子が
読売新聞に報じられていました。
なので規制反対派としては正直「またか」と言わざるを得ません。
========(27. Posted by しろぶ 2009年06月22日 23:01)
Posted by たんぽぽ at 2009年06月30日 21:53
御神崎さま、御姉寧さま
こちらにもコメント、ありがとうございます。

>ゲームでやってること自体、もう「妄想」という形ではないですね。
>かなりリアルに近いんじゃないかと。

>(他人に迷惑さえかけなければ)それ自体がいけない事だとは思いませんが、
>純然たる妄想とは全く別のものだという認識は持ってて欲しいですよね。

市販のゲームにするのは、じゅうぶん公共性のあるメディアに
具体的な「表現」として載せたことになり、
「脳内」でも「純然たる妄想」でもないと、わたしも思います。

せいぜい、同好のマニアで集まってやる、あたりが限度じゃないかな、
「脳内」とか「純然たる妄想」として扱われるのは。
Posted by たんぽぽ at 2009年06月30日 21:56
pulinさま、

ほかのかたの疑問や反論にお答えするとか、
もっと対話をしていただきたいですね。

ゲームというメディアに載せたら、「脳内」でも「妄想」でもない、
というご意見については、いかが思われますかな?
Posted by たんぽぽ at 2009年06月30日 21:57
Pulinさん,またまたでしゃばってすみません。

>変態ジャンルはメディアによって作られた嗜好

そうではないと思います。変態という個人的な嗜好はメディアのない昔からあったし,メディア(ゲーム)が無くなってもそういう嗜好はなくなることはないでしょう。
大体,ゲームが出現する前はどうしてたんですか?悶々としながらあきらめていたのですか?ゲームソフトの登場によってやっと日の目を見た思いなんでしょうか?

もしああいうゲームが許されないとすると,せっかく満たされるようになったのに,ゲームが無くなった後どう満たして行けばいいのか,と訴えておられるわけですね。

少なくとも言えることは,ああいうハラスメントで欲望を満たすことはあきらめなさい,ですね。公けに知られてしまったからには,あれはハラスメントです。そういう認識を持ってくださいということなんです。ハラスメントは犯罪となりますから,幼児性愛や女性誘拐監禁などで満たすのがいけないように,こういうゲームもあきらめないといけないわけです。

ゲームが無くなれば,それがない時代,元に戻るだけです。一度知ったからにはもう元に戻れないですかね?とすれば,ずばり,製作者側が折り合いのつくものを作ってくれるのを待つしかありませんね。それとも自分で作る手もありますが。
いやもう一つ,犯罪でない限り,個人で密かに楽しむことは誰にも咎められることはありません。何かそういうものがないでしょうか?

そもそも,個人的嗜好が完全に満たされることを常に要求するのはわがままというものです。私だって,年上で包容力があって優しい美人の膝枕でいつも甘えていたいのに(吐き気を催された方,すみません),それは叶わないのであきらめているのです。(実は美人でなくても良いです。)
人間は皆,何かをあきらめているものがあるということを言いたいです。
Posted by アルバイシンの丘 at 2009年07月01日 21:34
アルバイシンの丘さま、コメントありがとうございます。

ああ、いえいえ、
どしどし言っていただいてかまわないと思いますので、
遠慮なくコメントなさってくださいね。

>ああいうハラスメントで欲望を満たすことはあきらめなさい,ですね。

おっしゃる通りだと、わたしも思います。
Posted by たんぽぽ at 2009年07月01日 23:56
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