民主党に問い合わせたかたによると、
民法改正は、いままでと同じように公約に入る、という回答でした。
そして、民主党の政権公約の中には、実際にあったのでした。
7月15日の朝日新聞の記事は、「誤報」ないし、
強い誤解にもとづいたものと見てよいだろうと思います。
そうなると、なんでこんな記事が書かれたのかが、わたしは気になります。
(このほか、「永住外国人の地方参政権」についても、
「民主党は公約からはずす」という、新聞記事があった。)
考えられるのは、「民主党はどこか信用できない」という意識が、
マスコミ業界にも蔓延しているので、議員の発言から、
記者がそのように「解釈」したことがあるでしょう。
「やっぱり民主党はだめなんだ」という、世間一般のあいだに
蔓延している見かたが、マスコミにもおよんでいるということです。
もっと勘ぐったことを言えば、「民主党だめ出し論」に、
喜んで飛びつく人がたくさんいるから、「読者受け」したくて、
そういう「解釈」をした記事を、記者が書くことも考えられるでしょう。
(さらに「邪推」すれば、政権交代の足を引っ張りたいという、
マスコミの願望もあるかもしれないです。)
7月31日にご紹介の、『ふつうに事実婚ブログ』の、
ふたつのエントリへの関心の違いは、
こうした風潮が存在することを、よく示していると思います。
もとの朝日の記事につけられた、はてなブックマークもすごいですよ。
233件ありますが、大半が「やっぱり民主党はだめなんだ」で、
記事を疑う雰囲気なんて、ぜんぜんなかったりします。
個人ブログで、民法改正を公約からはずすという記事は、
大きく話題にしているかたも、じつは公約にあったことまで、
フォローしていないかたが、わたしが見たところ結構多いようです。
「じつは民主党はまともだった」は、やはり受けが悪いのでしょうか?
ふだんから、民法改正や夫婦別姓に関心がある人たちは、
民主党の政権公約を確かめて、情報を正確にしているかたが多いです。
(生活にかかわるのですし、ある意味当然だと言えますが。)
http://blog.livedoor.jp/himawari_p/archives/51461875.html
http://blog.livedoor.jp/himawari_p/archives/51464640.html
http://fb-hint.tea-nifty.com/blog/2009/07/post-9be0.html
http://b.hatena.ne.jp/entry/taraxacum.seesaa.net/article/123718600.html
しかし、おおかたは、政権公約を確認することなく、
朝日の記事だけ信用して、民法改正は公約からはずされたと、
なんとなく思ったままではないかと思います。
そして、そう認識したまま、総選挙にのぞむのでしょうか?
「国民は自分たちのレベルにふさわしい、マスコミと政治家を持つ」かな?
2009年08月04日
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歓迎されない意見だと思っていたので、同意をいただけてうれしいです。