『中央公論』8月号に、『かみぽこぽこ。』のかみぽこちゃんさまの
論文が載っていて、ようやくですが、これを読みましたよ。
タイトルの通り、国会議員の世襲問題です。
「「世襲」総理を育んだ自民党長期政権 」
ひまだったら立ち読みしてください、なんて、
さみしいことを書いて、編集部のかたに苦笑されたというので、
わたしが、スキャナで取り込んで、アップロードしておきました。
みなさんも、ぜひご覧になってみてください。
すごくいいと思いますよ。
「「世襲」総理を育んだ自民党長期政権」
上久保誠人 - 早稲田大学特別研究員
顔写真は出ていないので、イケメンかどうかまでは、わからないです。(笑)
2009年08月13日
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タリバンのエンドゲーム・テロ戦争の潮目
Excerpt: ||| タリバン戦線のエンドゲーム ||| テロ戦争8年目の潮目 パキスタンのタリバン拠点へ米軍のミサイル攻撃開始 ここ数日で、アフガンとパキスタン国境地帯のタリバンの拠点に対し..
Weblog: 米流時評
Tracked: 2009-08-15 10:45
変かもしれませんが、いろんな形で、明治維新が現代に影響しているんだなあという感想を持ちました。
そもそも日本がなぜ欧米諸国とジェンダーへの関心というか対応が遅れているのかというのも、明治維新が関係しているのだと最近聞きました。
江戸時代までは武家等は別にして、庶民レベルでは今ほどの男女差別意識はなかった(ここまでは知っていたのですがその後については詳しくなくて)。でも明治維新後、富国強兵で、強い軍隊をつくるために「男はすぐれ女は劣っている」という感じで、妙な「男らしさ女らしさ」を強調していって、男女をきっちり分けた教育をしていったために、変なマスキュリニティができた、らしいです。「男らしさ」を植えつけられた歴史が日本は実は浅いとか。
・・・なんで普通の家庭でも「あとつぎ」「ヨメをモラウ」とか言ったりするのか不思議だったんですが確かに一般庶民も苗字を手に入れたのは明治以降、ですよね。他にも、あちこちで軍隊教育の悪しき名残を見かけますね・・・。
ちょうどそういうことを聞いてなるほどなあ、と考えていたので、妙に歴史的に考えてしまいました。
良い記事を教えていただいてありがとうございました。
じつは、わたし以外に、だれも興味を持たないだろうと思って、
自己満足になると思っていたので、関心を持ってくださって、
とてもうれしいです。
>いろんな形で、明治維新が現代に影響しているんだなあという感想を持ちました。
これは、エリート選抜システムのことですね。
「大学を出て官僚になるのがエリートの道」というの。
体制側の既得権維持のためとはいえ、国民全体に開いたので、
結果的に公平だったのはよかった、というわけね。
>日本がなぜ欧米諸国とジェンダーへの関心というか対応が遅れているのかというのも、
>明治維新が関係しているのだと最近聞きました。
軍隊のマッチョ性と関係ありそうですね。
江戸時代の「軍人」はまさに「武士」だけであり、
したがって、サムライだけが、マッチョで女性差別的だった。
ところが、明治になって、富国強兵策のために、
徴兵を行なうようになると、「国民みな軍人」となってマッチョとなり、
女性差別も国民全体に浸透した、というところでしょうか。
>わたし以外に、だれも興味を持たないだろうと思って
えーそんな。たんぽぽ様の幅広いアンテナと人脈には恐れ入っています。
自ブログの記事を書いたりコメントする時間や気力がなくても、ほぼ毎日読ませていただいています。
TBもありがとうございます。
>「国民みな軍人」となってマッチョとなり、女性差別も国民全体に浸透した
そう思います。しかも軍隊国家じゃなくなった後も、反省の仕方がなってないのですよね。なのであちこち戦争の陰をひきずっているような気がします。正当化するためにはそうならざるをえないのでしょうか。でも未だに、突き詰めていくと軍人意識があちこちで見受けられるなんて、悲しいですよね。
しかも、どうやら軍人意識が強い=権力、のようで。
政治家や警察とか見てると特に、ため息つきたくなります。マッチョという面で検証していくと、いろいろ見えてきますね。
夫婦別姓が選択できるようになれば、身近なところから少しは意識も変わるかなあと期待しています。現状を変えないと意識が変わらない方たちばかりですよね・・・。まことに残念です。
ああ、いえいえ。
わたしのアンテナや人脈なんて、たいしたことないですよ。
(とくに人脈にいたっては、わたしは、あちこちで嫌われてますし。(苦笑))
でも、まじめなお話、このエントリは毛色がちがいますし、
いままでの経験から言っても、興味を持つ人はすくないと思ってました。
それから、わたしのつたないブログ、毎日読んでくださって、
まことにありがとうございます。
たいしたことを書いてないので、なんだかとっても恐縮です。
>そう思います。
>しかも軍隊国家じゃなくなった後も、反省の仕方がなってないのですよね。
職業軍人だけになって、「国民みな軍人」でなくなっても、
それまでに染み付いた家族意識は、そう簡単には抜け落ちない、
ということかもしれないです。
(こういうのは、女性の権利を積極的に意識していないと、
なかなか変わっていかないみたいです。)
民法改正が実現したら、なにがどう変わるかは、ちょっと興味があります。
(と言いつつ、あまり多くは期待していないんだけど...)
またまたコロンボ式推論を披露させてください。
民法改正がなかなか実現しない,ということは反対が強いからと言うことですね。ではなぜそれほどまでに(〇〇マウス氏のように世を偽ってでも・・・とうとう立派な方にしてしまったけど(^o^)~~~~~~)反対するのか,ということになります。
その理由は,すでに何度か書きましたが,最も大きい根源的なものとして,やはり君主天皇制が再起不能になる(と彼らが信じている)からと思われます。
実際にはどの程度打撃があるのか明らかとはいえませんが,そういう危険性を冒すことからして心配の種なんだと思います。
とはいえ,たとえば結婚式一つとっても,〇〇家と△△家の挙式とは言えなくなるでしょうから,君主天皇制に対してはかなり大きな影響を及ぼすだろうと思うのです。
そのほか,君主天皇制のもう一つの基本である富国強兵=マッチョ崇拝思想にも多大な影響を与えるはずです。
尤も,換骨奪胎が得意なバックラッシ官僚たちのことですから,その天才的な能力を発揮して,民法改正の影響を事実上なくするための智恵を絞り出すことでしょう。
先日上にコメントしたようなお話をうかがって自分なりにいろいろと興味を持ち、いろんな本を読んだりしたのですが、仰るとおりだと思います。
あちこちにひきずっている戦争の陰、をきちんとしないのも同じ原理でしょうね。
民法改正に反対される政治家の発言を読んでもそのとおりだと思いました。ちょうど今日、私が愛読させていただいているブログでもいくつか取り上げられていて、本当につながっているんだな・・・と思いました。意外だったのですが本当につながっていますね。
私の上のコメは,たんぽぽさんの
>民法改正が実現したら、なにがどう変わるかは、ちょっと興味があります。
>(と言いつつ、あまり多くは期待していないんだけど...)
に反応したものだったのですが,肝心のそれを書き損ないました。
反対派が素朴な民法改正要求に対して過敏な反応を示していることは,それ自体が反対派の最も大切なものを切り崩される危機感の表れと考えることができます。そういう趣旨で書いたのでした(^o^)^^^^。
かつて竹内好だったでしょうか,「一木一草に天皇制が宿っている」と嘆息しましたが,その根深い天皇制も家族制度が支えていると考えられます。したがって,私としては戦前の亡霊を断ち切るためにも民法改正はきわめて重要と思っています。まさに,将を射んとすれば馬を射よ,の感じです。
しかし,こういうイデオロギーも関係しているとなると,多面体さんやたんぽぽさんのような純粋な民法改正運動もやりにくくなるかもしれませんね。すみません。でも民法改正はそれ(イデオロギー)を超越した普遍的な重要性を持っていると思います。ぜひ成功させたいものです(かといって自分は何もしてませんが・・・・すみませーん(^o^)^^^^。
長文失礼しました。
少し付け加えたいことがあります。
まず,すぐ上に書いた,
民法改正の『普遍的な重要性』
とは,男女の完全同格性を実現すること,の意味です。『完全同格性』とはパピヨンの造語です。
それから,
『民法改正運動もやりにくくなるかもしれません』
と書きましたが,イデオロギーによって実現が阻まれるとしたら,そのイデオロギーと闘う必要も出てくるのではないでしょうか。イデオロギーを超越できないかも知れません。
またまたコロンボ式推理、ありがとうございます。
多面体さま、またコメントどうもありがとうです。
戦前の家族なんて、「家長」のいる、
「小天皇制」みたいなところがありますからね。
でもって、国全体を、天皇をあがめる巨大な家族のように、
見立てていた部分もあったのだろうと思います。
戦後は、改革を担った新しい世代によって、
都合の悪いところは崩されたけれど、それでもご都合主義的に、
戦前の名残りが残されたところもあるみたいです。
http://taraxacum.hp.infoseek.co.jp/teardrops/against/koseki.html
>>民法改正が実現したら、なにがどう変わるかは、
わたしが想定する変化は、じつはたいしたことなくて、
「ああ、やっと改正されたんだ」くらいじゃないかと思いますよ。
それでも、「法律で決まったのだから」と考える人は多そうなので、
家族意識が多少は変わるのかもしれないです。
現実に、身内や職場を説得するのに、苦労している人たちは、
いくぶんやりやすくなるだろうと思います。
夫婦で苗字が違っていても、ふしぎに思われなくなるので、
銀行や保険会社などとの取り引きは、だいぶ円滑になるだろうと思います。
頑迷な反対派やバックラッシュどもや、天皇大好き人間たちは、
大騒ぎしたことなんてすっかり忘れて(ときどき思い出して、
ぶつくさ文句を言うのかもしれないけれど)、「家族崩壊」をあおれる
べつのねたに、飛びついているだろうと思いますよ。(悲)
>そのイデオロギーと闘う必要も出てくるのではないでしょうか。
「敵」は、半分はイデオロギーだと思います。
(残り半分は「妄想」。)