また民法改正の公約記載についての、朝日新聞の誤報ですが、
わたしが察するに、こういうことではないかと思います。
政権公約の民法改正を、「政策INDEX」だけでなく、
「マニフェスト」にも載せようという意見が、民主党内にあったのでしょう。
ところが、数値目標があるものだけという方針を守って、
マニフェスト記載への「昇格」に反対する意見があって、
今回もいつもどおり、政策INDEXだけになったのだと思われます。
この記載の「昇格」反対を、「根強い慎重派」による
おさだまりの反対と、記者に取り違えられたのかもしれないです。
それで、政権公約自体に民法改正が載せられなくなると
取れる記事になったのではないかと思います。
民法改正が、民主党の政権公約に載ることについて、
こちらでも、わたしは、議論をやっていたのでした。
「糞民主死ね」と言うだけあって、民主党への不信感はありまくりです。
それでも、だれかさんとちがって、民法改正の公約にかぎっては、
ぶれていないことは納得したみたいです。
http://blog.livedoor.jp/rekcah/archives/1067007.html
ところで、わたしは、民主党のことを、
「なんでもかんでも信じている」のではないですよ。
「事実はこうです」というお話をしているだけです。
民法改正の実現のためには、正確な情報が大事だと思うからです。
でも「ナチスに投票したくなる」なんて、言いたくなるかたよりは、
わたしは、しあわせかもしれないです。
政権交代がときどき起きる状況を定着させるのは、
議会制民主主義がまともに働くようにするためですから、
議会制度自体を否定するナチスに投票したら、本末転倒ですよ。
武力共産主義革命なんてマッチョなのも、わたしは辞退したいですよ。
わたしなんて、それこそ「粛正」されそうですからね。
そうでなくても、1党支配は、厚ぼったい官僚機構ができたりして、
政治腐敗を招きますし。(だから政権交代なのだし。)
それから、わたしは、「英雄」の出現にも興味ないです。
自分たちから超越した強い指導者に導いてもらう、なんて、
イシハラやコイズミを登場させたのと、おなじ心理ですしね。
「ボナパルト主義」くらいではあるでしょう。
2009年08月16日
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Tracked: 2009-08-17 23:54
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Excerpt: 民主党が、これまで同党が党是としてきた、 選択的夫婦別姓導入や相続の婚外子差別撤廃などの素晴らしい民法改正政策を、 今総選挙のマニフェストに明記しない事にしたらしい ここにも、この件..
Weblog: 愛国心なんか糞食らえ
Tracked: 2009-08-20 01:53
>今回もいつもどおり、政策INDEXだけになったのだと思われます。
私もそう思います。
私を含め多くの人が
マニフェストと政策集の区別をしていなかったようなので
朝日の記者も同じように勘違いしたのではないかなと、思っています。
(善意の解釈かな〜 汗)
代表が代わったりしても
常に政策集に載せて選挙を戦って、法案提出してますから
反対派はいるにはいるでしょうけど
「根強い反対派」というほど力はないと思ってます。
(希望的解釈かも・・・・弱気)
「善意の解釈」で当たっているのでは?と、わたしも思いますよ。
ちなみに、mネットのページも、民主はマニフェストに、
民法改正の「記述がありません」なんて書いていますよ。
http://www.ne.jp/asahi/m/net/
マニフェストではなく、政策INDEXにあるのに、
あたかも公約のどこにもないかのように、取られると思います。
(朝日の記事も、これでさわぎになったのですから、
この扱いは不注意ではいかと思います。)
>「根強い反対派」というほど力はないと思ってます。
本人はもはや考えを変えない、という意味で「根強い」けれど、
公約にあるのだし規定路線だからと、あきらめている、
という意味では、「根強くない」のかもしれないです。
(と、わたしも、ちょっと弱気だったりする...)
7月17日のエントリには、
>>(本体ではなく「政策集」なのは、予算が付かない政策だから。)
とありますけど?
あと気がついたのですが、たとえば
自民党って党是として「憲法改正」を掲げていますが、結党以来一度も憲法改正の法案を提出していません。
出しても通らないことが解っていましたし、前回の選挙で衆議院を2/3押さえても、出しませんでした。(でも一応、国民投票法は通しましたよね?)
結党以来一度も発議していないけれども、党是であることは言っている、
これって民主党が
「国民に民法改正は契約とまでは約束しません、法案の提出はしませんが、党の姿勢になっていることは、了承してください」
であったとしても、世の中は受け入れるんだろうなぁ、という気がするのですが、別にそれでもかまいませんか?
定住外国人参政権はマニフェストからは外し、政策集に入れていて、党首が「前向きな発言」をしていて、賑やかなんですけどねぇ…。
おや、どうだったかな?と思って、こちらを見たら、
「マニフェストに載せるのは、予算をつける政策」となっています。
http://blog.livedoor.jp/himawari_p/archives/51458520.html
|(マニフェストは、予算を付けて実現する政策を載せるので
|もともと民法改正はこれに該当しない)
こちらを見たら、「予算や数値目標」と並列になっています。
http://fb-hint.tea-nifty.com/blog/2009/07/post-249e.html
|マニフェストとは予算や数値目標を数字で示すもので、
|民法改正法案はマニフェストになじまない
民主党に問い合わせたかたに、議員からいただいたメールを、
見せてもらったのですが、それを見たら、
「予算や数値目標」と並列になっていました。
議員からの公式の回答ですから、写してもいいかなと思うので、
本文だけ写しておくことにします。
========
朝日新聞の記事で、誤解が生じているようですが、選択的夫婦別姓の
民法改正についての、民主党の姿勢は、全く変わっていません。
マニフェストは、予算や数値目標、それをいつまでに実現するというように
数字で表すもののため、民法改正のような制度改正は、なじみません。
もともと、マニフェストではなく、政策集にいれています。今回も、それは、
変わりません。マニフェストが、大々的に報じられますが、マニフェストと
政策集をあわせたものが、党の政権公約です。
参議院では、野党が多数になりましたが、衆議院の現状では、成立は
しません。是非、政権交代を実現して、民法改正をしたいと思っています。
========
>別にそれでもかまいませんか?
よくありませんよ。
きゃーーー、すみません。
私が自分の記事にするときに省略してしまったようです。
Mixiに書き込まれたコメント中マニフェストの定義の部分は
>>もともと「マニフェスト」というものは、予算をつけて、何をいつまでに、
>>どれだけ実現するという約束を書くもので
というものでした。
(これも書き込んだ方の要約が入っていると思いますが
私のは、要約じゃなくて省略だー ><)
>別にそれでもかまいませんか?
憲法改正の発議には
各議員で3分の2以上の賛成が必要ですから
衆議院だけ3分の2以上抑えても無理です。
仮に、両院とも3分の2以上を抑えていても
国民投票で過半数の賛成を得られる確信がなければ
「否決された」という実績を残さないために
発議を見送ることは十分に考えられるでしょう。
他方で、民法改正は通常の法案ですから
この衆院選で野党が過半数をとれば
(参院はすでに過半数を占めているので)すんなり可決できます。
このように憲法改正と民法改正とは大きく異なりますし
そもそも自民党と民主党は別の組織ですから
自民党が憲法改正の発議をしなかったことは
民主党が民法改正に取り組まないことの理由にはならないですね。
(もちろん早期に審議・採決してもらうために
民主党の動きを監視したり、要望を伝えたりする必要もあるでしょうが
それとこれは別問題。)
>私が自分の記事にするときに省略してしまったようです。
何度も引用して、しつこくつついているみたいで、
なんだかもうしわけないです。
数値目標があるものが、予算がつくとはかぎらないし、
予算をともなうものに、数値目標があるともかぎらないから、
「予算つき」と「数値目標」は並列と考えてよいでしょうね。
>自民党が憲法改正の発議をしなかったことは
>民主党が民法改正に取り組まないことの理由にはならないですね。
べつの案件と無理な比較をなさるかたが、結構いるみたいですね。
法案が可決できるかは、法案ごとの個別の事情によりますし、
民法改正法案はかなり特殊なほうですから、
ほかの法案と比較しても、あまり意味がないように思います。
民法改正に固有の事情を見ないと、わからないでしょうね。
憲法改正は、安倍はまじめにやっていたんだとは思いますよ。
おっしゃるとおり、解決する案件はたくさんあるし、
ハードルもとても高いので、最初のほうでつまづいて、
続かなかったというだけだと思います。