いまさらですが、昨年の10月から11月にかけて、
夫婦別姓の投書が朝日新聞にあったのでご紹介します。
「夫婦別姓 子の姓はどうする」(09年10月27日)
「心待ちにした選択的夫婦別姓」(09年10月31日)
「「親と別姓」でも不自由しない」(09年11月5日)
10月27日の投書は、「子どもの姓はどうする」という
よくありがちな反対論で、これが発端となりました。
こちらとこちらを見れば、じゅうぶんかと思います。
11月5日の投書は、別姓家族の現役の子どもが、
みずから不自由しないと言っている意見でもあります。
それから、10月31日の投書を見て、ぴんと来たかたはいらっしゃるかな?
投稿者が長谷川聡さん...そう、水島広子氏の夫氏です。
(情報を提供してくださったかた、ありがとうございました。)
「親子が別姓だと子どもがかわいそう」論は、現行(夫婦同姓のみ認める)でも、親の離婚・死別・再婚によって親子が別姓になるケースを無視しているのではないでしょうか。
「夫婦・親子は同姓」を貫徹するならば、子のいる人の離婚や再婚を禁じなければなりません。しかし、それは現実的ではありませんね。
「親子の姓が違うのはかわいそうだ」とか「特殊」視することをやめるのが、「かわいそうでなくする」ために最も良いと思います。
別姓夫婦への偏見は、「夫婦は同姓」の裏返しで、
離婚や他人を連想するのはありそうですね。
これに「親が変わったことをしていると、子どもがかわいそう」が、
組み合わさったんだろうけど、こちらも「定番」の偏見ですね。
>「親子の姓が違うのはかわいそうだ」とか「特殊」視することをやめるのが、
わたしも、「子どもがかわいそう」と思っている人たちが、
自己成就的に作っていることだと思います。