内閣府が行なっている男女共同参画に関する世論調査が、
昨年も12月に発表されていました。
「男女共同参画社会に関する世論調査」
「内閣府調査:「子供必要ない」42% 20〜30代6割に」
「2.家庭生活等に関する意識について」の最初の設問、
「結婚してもしなくてもどちらでもよいか」。
毎日の記事でも紹介されている、
「結婚しても必ずしも子どもをもつ必要はないか」。
どちらも、男性より女性が、「賛成」の割合が高くなっています。
女性のほうが、結婚や出産にともなう拘束が大きいですから、
まあこんなものかなと、わたしは思うところです。
それでも固定観念は「女性は結婚願望が強いし、
子どもをほしがる」でしょうから、調査結果に違和感がある、
というかたも、多いのかもしれないです。
(「母性本能を熟成」なんて考えている人は、
「女の人が、結婚したがらないとか、
子どもをほしがらないとは大変だ」なんて騒ぐかも。)
ちなみに「子どもをもつ必要はない」の全体はつぎのようです。
毎日の記事ですが、子どもをほしがらない人が多いのは、
個人の自由な選択より、社会・経済状況のせいで、
余儀無くされていると、言いたそうです。
そして鳩山政権の少子化対策は、ふじゅうぶんだとしています。
(「子ども手当て」が引き合いに出されたりして、
政権批判をしたいのかもしれないですが。)
経済的理由で子どもが持てない人も多いと思いますが、
個人のカチカンで子どもを持たない人も、結構いると思います。
そのせいか、「お国のために子どもを増やせ」と
この記事は言っているようにも聞こえて、
わたしには、いささか抵抗を感じるものがあります。
「結婚しても必ずしも子供をもつ必要はない」というのは、「結婚しても子供はいらない」というのとイコールではないのではないかと思います。結婚して子供をつくってもよいしつくらないてもよい、というまっとうな意見ではないでしょうか?それが、「子作り願望の低下」と騒がれている。
そして、この文章の逆は「結婚したら子供を作って当たり前」という論理だと思います。
個人的には、愛する人の子供は欲しいなと思っているし、相手にもそう話していますが、結婚してどうするかは個人の自由ですから、質問されたら「結婚しても必ずしも子供をもつ必要はない」と答えるでしょうね。
この世論調査は、「結婚したら必ず子どもを持つべき」という
固定観念があることを前提にして、それから離れている人が
どれくらいいるかを調べているんだろうと思います。
それで、選択肢が「子どもをもつ必要はない」に、
なっているのではないかと思います。
「子どもはいらない、ほしくない」というかたも、
「必要ない」に「賛成」を選ぶでしょうから、
この調査結果を、子ども願望の低下と見るのは、
一応の妥当性はあると思いますよ。
>個人的には、愛する人の子供は欲しいなと思っているし、
>相手にもそう話していますが、
>結婚してどうするかは個人の自由ですから、質問されたら
>「結婚しても必ずしも子供をもつ必要はない」と答えるでしょうね。
しまあじさまのこの考えと、同じような考えを
なさるかたも、すくなからずいそうですね。
毎日の記事の冒頭に、「合計特殊出生率は
06年から3年連続で改善しているものの、
子供を持つことにはこだわらない社会意識が定着しつつある」
とあるけれど、その現われかもしれないですしね。
よい指摘だと思いました。
ありがとうございました。