たんぽぽが、暮れからお正月にかけて観ていたアニメです。
原作はルビー・スピアズ、初出は1984年のABC放送です。
(四半世紀も前の、外国のアニメを観ているところに、
わたしの趣味の偏り具合が現われていると思う...)
『ドラゴンズレア(Dragon's Lair)』
YouTubeにも、アップロードされています。
「#1 魅力的な贈り物(Tale of enchanted gift)」
「#2 ティモシーの冒険(Sir Timothy's quest)」
(全部で13話ある。)
内容は、中世の騎士ファンタジーです。
おもな登場人物
ダーク(Dirk):
「勇敢なるダーク(Dirk the Daring)」と言われる聡明な騎士。
剣の達人で、剣を持つとなんでもできる、という感じだ。
ティモシー(Timothy):
ダークの従者。おくびょうである。
ダフニー(Daphne):
みんなに愛されるお姫さま。気が強くてしたたかである。
エセルレッド(Etherled):
善良にして温厚な王さま。"My boy!(キミ!)"が口癖。
シンジ(Singe):
王国簒奪をもくろむ悪しきドラゴン。さまざまな悪知恵を働かせる。
ギディ・グーンズ(Giddy Goons):
シンジの手下のモンスター。基本的にやられ役である。
>シンジの謎
シンジはどういうわけか、いつもとどめを刺されないのだ。
(ほかのモンスターや悪役は、とどめを刺されるのに。)
どんな悪いことをしても、ストーンヘッジに突っ込まされるとか、
川に落とされるとか、「お仕置き」というレベルです。
王国簒奪をもくろみ、お姫さまをさらったりもするのですから、
相当な危険人物ならぬ危険ドラゴンのはずですが、
無事にしておいて、だいじょうぶなのでしょうか?
あの巨体とまともに戦っても勝ち目がない、ということでしょうか?
それゆえか、シンジが出てくると、ややコミカルになります。
毎回出て来ないのが、ちと残念かもしれないです。
「Dragon's Lair(竜のすみか)」なのに、
竜が出て来ない回があるのはおかしい、とも言えそうです。
でも、この手のストーリーは、マンネリにおちいりやすいので、
2-3回に一度出てくる程度で、ちょうどいいのかもしれないです。
>ダフニー姫の謎
ダフニー姫も、ダークやティモシーといっしょに冒険に出かけます。
勇敢にしてしたたかで、もともと冒険がお好きなようです。
(シンジに"puny(か弱い)"と言われて、かちんと来るシーンもある。)
行くさきで、ダークとふた手にわかれて、
別行動や単独行動になったりすることもあります。
シナリオによっては、ダークより活躍することもあります。
よくありがちな、守ってもらうだけの、
他力本願なお姫さまではない、ということです。
それでいて、いかにもおてんば姫、みたいな、
取ってつけたキャラではなく、自然にしっくり来ているので、
わたしは好感が持てるところだったりします。
ところで、危険なモンスターの出る冒険に出かける
お姫さまを心配する人が、だれもいないのです。
ダークでさえ、最初のころ「危ないよ」とか、
「お姫さまの行くところじゃないよ」と軽く困惑するだけで、
結局連れて行ってしまいます。
王さまのエセルレッドが心配したことは、じつは一度もないです(!)。
「自分の娘なのにいいのか!?」という感じです。
ほかにお世継ぎもいないようですし、だいじょうぶなのでしょうか?
ダフニーが、シンジにさらわれたときは、大騒ぎだったのに、
喉元を過ぎて熱さを忘れたのでしょうか?
なんだかよくわからないけれど、女性の行動が制限されないのは
とてもよいことだと、単純に喜んでおきましょう。
2010年01月29日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック
腹がよじれたミステリー(第二部)
Excerpt: 妻はその天才脳外科医を見るのは初めてだった.一体,どんな意味でこの人と会わなければならないのだろう?妻はさっぱりわけがわからなかったが,とにかく会いに出かけた. いざ会ってみると.その脳外科医A..
Weblog: アルバイシンの丘
Tracked: 2010-02-05 00:17