いまさらだけど、ヨーロッパのいろいろな国の、
「子ども手当て」についてのサイトがあるのでご紹介します。
「ドイツの少子化対策」
「スウェーデンの手当て制度」
「子ども手当」(フランス)
「児童手当を考えてみました」
これらはつぎのエントリからリンクされています。
全部見たいかたは、こちらからどうぞ。
「大変!ドイツが国家社会主義に戻ったよ!!(嘘)」
ちなみに、エントリの発端は、つぎのブログエントリです。
「子どもは社会が育てる」という子ども手当ての方針を、
国民社会主義(ナチス)的だ、などと言うのです。
(それで、ヨーロッパのどこにでもありますよ、と反論。)
書いたのは、古森義久氏という、産経の名物記者です。
(産経が「ナチス的」って批判するの、ちょっとシュールかも。(笑))
「鳩山政権の「まだら国家社会主義」」
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しかしもっと恐ろしいのは鳩山首相が子ども手当の
所得制限なしの方針を発表しながら改めて述べた
「子どもは社会が育てる」という言葉です。
この耳ざわりのよい言葉には、子育ての主体は、母や父や家族よりも、
国家であり、社会だという考えがにじんでいます。
「子どもは社会が育てる」--実は個人の人間としての
尊厳や発意を抑えつける恐ろしい考え方です。
もっとも鳩山政権のすることは中途半端が多く、
子育てを社会にゆだねるといっても、徹底はせず、
不透明、不一致なところも多いようです。
国家社会主義的な発想もスローガンは勇ましくても、
穴ぼこだらけ、という感じでもあります。
だからこの子ども手当もデコボコの多い、
まだらな国家社会主義の試みにみえてきます。
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鳩山政権の言う「子どもは社会が育てる」は、
「チルドレンファースト」、すなわち、
子どものために社会がある、という考えかたですよ。
あくまで主役は子どもであり、社会や国家は客体です。
古森義久が言うような、社会のために子どもがあるという、
主客の逆転した考えかたは、まさに昭和のファシズム的だとして、
民主党は否定的であることを、あらためてご紹介します。
「子どもたちのための行動計画 」
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でもちょっと待ってください。
子どもは国のために生まれてくるのではなく、
人間らしく生きていくために、親をはじめとする社会全体に
歓迎されて生まれてくるのです。
日本では、昔、戦争中に、「戦争に勝つためには国のために働ける人
(そして国のために死ねる人)を増やさなければならない」と、
「産めよ殖やせよ」が奨励されたという歴史があります。
「国のために生む」という姿勢では、
「一人ひとりの子どもにこそ価値がある」
という個人の尊厳の視点が弱くなってしまいます。
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関連エントリ:
「子ども手当ての国際比較」
「子どもは国の宝?」
「育ち育むプラン」
2010年02月10日
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『論文盗作』問題(6人への質問状)
Excerpt: 第7弾=「論文盗作」問題に係わる 6人への質問状 今回の登場人物 ・「論文盗作」3人組 事件前所属 事件後所属 婁 小波 東京海洋大教授..
Weblog: 関係性
Tracked: 2010-02-11 11:34
>まだ生きてた
あら、そんなに年輩のかただったんだ、と思って、
ごちょごちょっと調べたら、1941年産まれ。
68歳ですか、もうちょっとがんばりそうですね。
それを絶対悪という前提で非難するというレトリックは
もうお腹いっぱい、という感じはしますね。
自家撞着。
>もうお腹いっぱい、
わたしも、食傷気味です。
ジャッカルさま、いらっしゃい♪
>自家撞着
わたしも、シュールだと思います。
【子供手当て驚愕の真実】を、知っていますか?どうか、動画をご覧ください。
ナチスどころではありません。
「日本国に税金を払っている」になると思います。
日本国籍のない外国人でも、日本で生活していて、
日本に税金を納めているなら、受け取れるほうが筋が通っている、
というか、そうでないと理不尽だと思います。
子ども手当ての財源は、日本国の税金なのですから。
スウェーデンと同じ扱いでよかったと、
「驚愕」どころか「安心」しましたよ。
http://taraxacum.seesaa.net/article/131100381.html