結婚情報サービスの「オーネット」が、20-30代を対象に、
結婚に関する意識調査を行なっていました。
「2009年 20代・30代未婚女性の意識調査」
「2009年 20代・30代未婚女性の意識調査」(PDF)
その中に「2009年20代・30代未婚女性と新政権」という
セクションがあって、夫婦別姓についての調査もあるので、
ご紹介したいと思います。
「夫婦別姓容認率 73.1%」
20-30代という、結婚が現実問題の世代が対象ですし、
こうした情報サービスに会員登録するくらいですから、
結婚についての意識も高い人たちでしょう。
したがって、回答者は当事者性がきわめて高く、
その意味では、説得力があるものだと思います。
いちばん気になる夫婦別姓ですが、「容認できる」は、
女性が73.1%、男性が56.7%となっています。
女性が16.4ポイント高く、予想通りではないかと思います。
20代女性にかぎった、夫婦別姓容認の推移も
載せられていますが、全体的に「容認できる」の割合が、
ほかの調査と比べて高いのが特徴的です。
たとえば、産経の「私も言いたい」は、賛成が52%、反対が48%、
2007年の世論調査は、賛成36.6%、反対35.0%となっています。
これはもちろん、無作為に回答者が選ばれる世論調査や、
政治課題として考える人たちと、結婚当事者として、
夫婦別姓を考える人たちとの意見の違いの現われでしょう。


ほかの項目ですが、「法律婚」は、女性が60.3%、
男性が77.1%と、男性が高くなっています。
これは、婚姻届けを出すことで、社会的信用が得られるとか、
生活が安定することを、男性が期待するのに対し、
女性にとっては、婚姻届けによる束縛が
大きいことの反映だろうと思います。
「事実婚」は、女性が47.7%、男性が41.1%となってます。
男性のほうが、事実婚に抵抗があるだろうと思うので、
これは予想通りなのですが、思ったほど女性との差が、
大きくないなと思いました。
事実婚もそれなりに受け入れられている、ということでしょうか?
差がとても大きいのは「別居婚」です。
女性が43.8%、男性が23.7%で、20.1ポイントも開いています。
これは男性が、相手の女性といっしょに暮らすことで、
身の回りのお世話をしてもらおうとか、
そんなことを期待しているのに対し、
女性がそれにともなう束縛を警戒していることの
現れであろうことは、想像にがたくないですね。



敢えて結婚なんてする意味もないような気がします。
鬱陶しくてもそばにいてこそ、というのはあると思います。
それは前半? 後半?
前半は、結婚当事者ほど、夫婦別姓を望んでいる、
選択制に賛成しているという、よく言われることを、
この調査ははっきりさせたと思います。
後半は、なにやかやで、結婚はいくばくかの女性の犠牲の上に、
男性の安定をもたらすという現状を、しめしているのでしょうね。
pulinさま
わたしは、かならずしもそうは考えなくて、
離れていても、心が通いあうものがあると、考えているんだけど。
(いっしょにいることによるなにかが、
イカンというのではないけれど。)
あと、調査で別居婚を「容認できる」と答えたかたは、
一生涯と思っているとは、かぎらないと思いますよ。