2010年02月14日

toujyouka016.jpg アイシェアの調査

去年の11月のはじめですが、アイシェアという民間リサーチ会社が、
夫婦別姓の調査をしているのでご紹介します。

「できるならする?夫婦で別の名字に」


以下の関連する記事も、参照されたいと思います。
「選択的夫婦別姓、女性は6割が「賛成」 民間ネット調査」
「結婚したら名字はどうする?「選択的夫婦別姓」制度に思うこと」

この調査は、20-40代が対象です。
結婚当事者世代ですが、かならずしも結婚に
関心があるとはかぎらない、というところでしょうか?
調査はネットを使っているので、
ネットユーザの動向、ということになります。

 
「選択的夫婦別姓に賛成か?」という設問は、
全体の割合は、つぎのようになっています。

とても賛成: 13.7%
どちらかというと賛成: 41.6%
どちらかというと反対: 29.3%
とても反対: 15.5%

「とても」と「どちらかというと」を合わせて、
賛成が55.3%、反対は44.8%で、賛成が上回っています。
それでも、オーネットほどではなく、
かならずしも結婚に関心のある人が答えていないぶん、
賛成が減っているということでしょう。

いささかおもしろいのは、世代が上がるごとに、
「どちらかというと賛成」が減って、
そのぶんが、「とても賛成」になっているところです。
人生経験が増えると、苗字のことでも
現実の壁にぶつかるようになり、
必要性を実感するようになるのかもしれないです。


さらに「夫婦別姓と夫婦同姓あなたはどちらにしたいですか?」
という設問があって、こんな結果になっています。
なんだ、別姓希望は6%でたいしたことないんだと、一瞬思いそうです。

夫婦別姓: 6.0%
夫婦同姓: 52.8%
どちらでも構わない: 41.2%

ところが、ちょっと考えてみると、ほとんどのかたは、
自分が苗字を変えたくないのであって、
別姓にしたいのではないだろうと思います。
相手が変えてくれるなら、同姓でもよいというかたが
通常だと思いますし、そうした人は、
「どちらでも構わない」を選ぶと思います。

それで、「どちらでも構わない」を選ぶ人が多くなり、
「夫婦別姓」の回答が少なくなっているのだと思います。
「どちらでも構わない」が41.2%なら、
結構たくさんの人が、苗字を変えたくなくて、
潜在的に選択的別姓を希望していると、
考えてよいのではないかと思います。


また「仕事をするときに利用する名字も変えたいか?」
という設問があります。

男性
どちらかというと変えたくない: 47.1%
とても変えたくない: 21.8%

女性
どちらかというと変えたくない: 56.8%
とても変えたくない: 8.4%

「変えたくない」の合計は、男女でほぼ同程度なのですが、
「とても」と「どちらかというと」の比率に
男女差があって、女性が「どちらかというと」に、
男性は「とても」に偏っています。

これは、男性のほうが苗字を変えることに抵抗があること、
そして、女性は自分が苗字を変えることを、
ある程度受け入れざるをえないという、
社会通念の反映だろうと思います。

posted by たんぽぽ at 22:09 | Comment(0) | TrackBack(1) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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