最近でいちばん話題になっていると思うニュース。
鳩山由紀夫首相が、民法改正に賛成を表明です。
「夫婦別姓「前から賛成」=民法改正案提出を後押し−鳩山首相」
「首相、夫婦別姓に前から賛成」
もとから賛成ではあったのですが、首相になってから
はじめてそれを言ったのが、ポイントでしょう。
この賛成表明で、民法改正の実現にはずみもつくでしょうか?
いまはむかしの2002年、山谷えり子が反対声明をあげて、
民主党内の反対派議員が造反したときでした。
選択別姓に関して反対派と議論になると、
おさまりがつかなくなるのですが、最後は鳩山氏(当時も代表)が、
トップダウンで決着をつけたのでした。
その蒸し返しの議論の中で、鳩山由紀夫氏が、
「民主党は多くの人が言うからやるという政党ではない。
正しいことは初めはマイノリティであることが多いが、
正しいと信じたら実行していくのが民主党だ」と
なかなかかっこいいことをコメントしていましたよ。
http://www.mizu.cx/kokkai/kokkai89.html
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民主党は大部分の人が賛成するからやるという党なのか、
少数の人の問題にも優しく目を向けていく政党なのか、
基本的な姿勢を代表に問いたい」と発言した。
会議の終わりに、鳩山代表が私の発言に対して
「民主党は多くの人が言うからやるという政党ではない。
正しいことは初めはマイノリティであることが多いが、
正しいと信じたら実行していくのが民主党だ」と答えた。
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ときはふたたび現在ですが、こちらの記事に法案の概要が出ています。
(なぜか、ほとんど同じ内容の記事がふたつ。)
「選択的夫婦別姓:法務省が改正案概要 法相「覚悟決める」」
「法務省民法改正案、概要提示 閣内に賛否 千葉法相「ぜひやりたい」」
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改正案概要によると、選択的夫婦別姓が導入されれば、
夫婦は婚姻時に同姓とするか別姓とするかを選択できる。
いったん姓を決めたら変更はできない。
生まれた子の姓はどちらかの姓に統一する。
既に婚姻している夫婦も、
法施行後1年以内に届け出れば別姓に変えられる。
また、婚姻していない男女間に生まれた非嫡出子の相続分については、
嫡出子と同一(現行は嫡出子の半分)とする。
女性の婚姻年齢は、現行の16歳から男性と同じ18歳にそろえ、
女性の再婚禁止期間を離婚後6カ月から100日に短縮する。
関連する戸籍法も改正する。
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最後の世論調査は、前にご紹介したものです。
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選択的夫婦別姓は世論の賛否が拮抗(きっこう)しているともされ、
毎日新聞が09年12月に実施した世論調査では
「賛成」が50%で「反対」の42%をわずかに上回った。
民主党内にも反対意見があるとみられる。
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亀井静香氏は、「頑迷きわまりない反対派」の様相を強めていますね。
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その後に亀井氏が「絶対に成立しない。法案提出もできない」と述べ、
法案提出の閣議決定にも反対する姿勢を強めている。
だが亀井氏は同日夜、記者団に「国民新党は絶対反対。
民主党がどんな手続きを進めても無駄」と改めて強調した。
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「熱望する方々ご愁傷さま」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100224-OYT1T01021.htm
選挙戦術としても、あまりに酷い言い方です。
亀井静香は、いったいなにを考えているのか、という感じですね。
連立政権内で埋没するって、野党じゃないんだし、
協調しなければだめじゃないかと思います。
(それとも民主党は、絶対に連立政権から
国民新党ははずさないと見ているんでしょうか?)
選挙対策というのは、じつは反対派の団体が
支持層についたので、その支持を取り付けるためとも
言われているみたいだけど。
民主党政権になっても実現しないのであればもう絶望的です。参院選後まで待つ気分にはならないので、法案提出にもいたらなかったらもう民主党には投票しません。
しばらくウェブログをお休みしていたので、
お返事が非常に遅くなってしまい、もうしわけありません。
民主党としては、亀井静香のことは、
影響力はごく小さいと見て、放置しているんじゃないかな?
(説得の労力を考えたら、放置のほうがいいと思いますよ。)
千葉法相と法務省との協議の様子を見た感じでは、
順調に進んでいると思います。
閣議決定が延びたけれど、政府提出が無理なら、
民主と社民だけで提出すればいいだけでしょうからね。
党議拘束を外すことも考えているみたいですし。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100311/plc1003112311020-n1.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100305-00000516-san-pol
亀井静香も、本当に法案提出が阻止できるとは、
思っていないんじゃないかな?
おそらく支持層と思われる反対派に納得してもらうために、
法案成立の最後まで、反対を貫きとおした、
という「実績」を作ればいいのかもしれないです。
政府提出にならなければ(自分が賛成しなければ)、
おそらくは「御の字」なのではないかと思いますよ。