2010年03月21日

toujyouka016.jpg 千葉県議会の意見書

遅ればせながら、昨年12月の千葉県議会で採択された、
民法改正に反対する意見書です。
一部では、「怪文書」とまで言われる、「いきっぷり」です。

「選択的夫婦別姓を巡る低劣な意見書」
「選択的夫婦別姓のための民法改正に反対する意見書」(原文)

 
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 民主党中心の政府は、「夫婦別姓、子供も別姓」となる
選択的夫婦別姓制度導入により、家庭崩壊が叫ばれて久しい
日本社会の家族に、とどめの一撃を加えようとしている。
「夫婦も別姓、子供も別姓」社会は、
まさしく「国親思想」、「子供は国家のもの」とする
社会主義・全体主義国家である。
「子供は国家のもの」とする社会主義・全体主義国家の発現の典型例が、
ポルポト政権下のカンボジアで行われた大量虐殺である。
国家が子供に親殺しを命じた結果が、あの大量虐殺であった。
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とくに「いってる」ところは、「ポルポト」ですね。
家族崩壊という妄想が高じて、「大量虐殺」なんて、
狂気の沙汰のヒステリーに走っています。
地方議会が意見書として採択しているから、とても怖いです。

かつて、安倍晋三や山谷えり子たちは、
いきすぎたジェンダーフリーは、家族崩壊を招き、
ポルポトを連想させる、などと言っていました
これを民法改正で焼き直したものでしょう。
国政ではだいぶ後退しましたが、地方によっては、
バックラッシュ思想も、まだまだ健在のようです。

上記引用のまんなかあたりの、「「国親思想」、
「子供は国家のもの」とする社会主義・全体主義国家」
というくだりは、「子ども手当ては国民社会主義」という、
古森の発想と共通するものと思われます。


ところで、こちらのエントリを見ると、
この得体の知れない意見書に対して、
民主党がだまっていた、というのでご立腹なのです。

「選択的夫婦別姓を巡る低劣な意見書」

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蛇足ではあるが、この下劣きわまる意見書が攻撃している
当の民主党からは何の声も出なかったのはなんたることか。
一生懸命質疑をし、反対討論をしたのは、
共産党と市民ネット・社民・無所属だ。
千葉県民主党の感性の鈍さと、責任感の無さを痛感した最終日であった。
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千葉県民主党としては、「他党の議員さんが
批判しているから、もういいだろう。
どうせ自民党は過半数を占めているから可決するし、
(自民55議席、民主20議席)
法的拘束力のない意思表示にムキになって
反対してもしょうがない」という判断が
働いたのではないかと、わたしは想像します。


この件にかぎらず、民主党は、自分たちが批判の鉾先になっても、
概しておとなしいと、わたしは思います。
もともと党内にさまざまな異論を抱える体質なので、
いちいち反応していたら、時間と労力が
いくらあっても足りない、と考えるので、
その習慣が出るのでしょうか?

民法改正にかぎって言えば、国政ですが、
山谷えり子が造反して、反対派が蒸し返した議論に、
まともに応じて、かなりの時間と労力を消耗したので、
もう勘弁してほしい、ということかもしれないです。

わたしも、反対派との議論歴がありますし、
この「民主党的感覚(?)」を、持ち合わせているところがあります。
亀井静香も、お騒がしいけれど、みなさんメールで
じゃんじゃん抗議して、プレッシャーかけているから、
あとは言わせておけばいいのでは?と、思ってしまうのです。

そうは言っても、法案提出に遅れも出ています
それに、まわりのみなさんの、お怒りぶりを見ていると、
わたしも、なにか言わなくては、イカンのではないか、
「おしとやか(笑)」にしていると、そのうちわたしまで
怒りの鉾先が向くのではないかと、ちょっと思っています。

posted by たんぽぽ at 12:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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