2010年03月27日

toujyouka016.jpg 国民新党のこと

すでにご承知のとおり、国民新党・亀井静香氏が、
民法改正法案反対して、3月12日に予定されていた
閣議決定には、いたらなかったのでした

まだ1か月経っていないし、これくらいの遅れはありえると思って、
わたしはあまり、気に止めてなかったのでした。
ところがこちらを見ると、かなり動揺があるようです。

「亀井大臣の反対」(コメント欄)

わたしも、しばし不安になってきたし、
実際こんなことでつまづいてはかなわないです。
国民新党のことについて、書いておこうと思います。

 
亀井静香氏が考え直すことは、絶対にないでしょう。
「頑迷極まりない反対派」の例外ではないと思います。
よって法案提出のためには、つぎのふたつのいずれかになります。

1. 国民新党を連立からはずす
2. 議員立法による発議


1.のケースはさらにふたつあって、
(a)7月の参院選で、民主党が単独政権を取る。
(b)現時点で国民新党が連立からはずれる。
になると思います。

(a)の場合、民主党は、国民新党を
連立政権からはずす可能性が、かなり高くなるでしょう。
(あと4か月です、がんばりましょう。)

つぎの記事を見ると、国民新党の基盤のある富山や島根でも、
民主党は、国民新党の意向にかかわりなく、
独自に候補者擁立を進めています。
国民新党を当てにしないつもりはありそうですよ。
「国民新党:「保守」強調 外国人選挙権・別姓反対で」


(b)の可能性ですが、外国人参政権の法案を提出したら、
国民新党は、連立政権から離脱する可能性を、
ちらつかせたことがありました。
「法案提出なら連立離脱の考え 亀井氏、外国人参政権で」

ところが、民主党は外国人参政権の、
今国会の法案提出は、見送りになりそうだと言っています。
国民新党を政権に、引き留めたいのもありそうです。
民主党から、国民新党を切り離す可能性も、
いまのところ、あまりなさそうです。
「外国人参政権見送りへ 首相『間に合うか分からない』」


2.のケースですが、民主党は議員立法を原則禁止にして、
かならず政府提案とするよう決めています。
これは、自民党の「事前審査・承認制度」の反省で、
政府と与党を一元化し、政策決定をスムーズにするためです。
「民主、議員立法を原則禁止 全国会議員に通知 - 政治」

これにより、政府提案が行き詰まったときの、
超党派や党内有志による立法活動ができなくなる、
という弊害が出ることが指摘されています。
そして民法改正は、まさにその状態になりつつあるわけです。

千葉景子法相が以前言っていた、「覚悟を決める」のは、
(亀井を説得することもあるでしょうけれど)、
議員立法の原則禁止を緩和することかもしれないです。
(党議拘束をはずすことを、ほのめかしてもいましたし。)

国民新党などの反対で、提出がスムーズになるどころか、
遅れが出ている法案は、ほかにもたくさんあります。
こうした場合、議員立法の禁止は本末転倒ですから、
禁止の条件を緩めてもいいだろうと、わたしは思いますが、
民主党は検討しているのでしょうか?

posted by たんぽぽ at 23:33 | Comment(2) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
はじめまして。
いつもブログを読ませていただき勉強させていただいています。

議員立法についてですが、必ずしも民主党からではなく、社民党からでも出ておかしくないのになと思います。
色々な方法はあるはずなのに、なぜ進まないのか不思議です。
Posted by よしくん at 2010年03月29日 12:44
よしくんさま、いらっしゃいませ。
拙ブログの愛読、ありがとうございます。

>社民党からでも出ておかしくないのになと思います。

そういえば、どうしているんでしょうね。
政権に参加しているので、原則政府提出を守る方針なのかな?

あるいは、野党の公明党が議員立法しないのかな、とか。

(こういうのは、事前に超党派で協議して、
準備しておかないと、きゅうには無理なのかもしれないです。)
Posted by たんぽぽ at 2010年03月29日 23:17
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