すでにご承知のとおり、国民新党・亀井静香氏が、
民法改正法案反対して、3月12日に予定されていた
閣議決定には、いたらなかったのでした。
まだ1か月経っていないし、これくらいの遅れはありえると思って、
わたしはあまり、気に止めてなかったのでした。
ところがこちらを見ると、かなり動揺があるようです。
「亀井大臣の反対」(コメント欄)
わたしも、しばし不安になってきたし、
実際こんなことでつまづいてはかなわないです。
国民新党のことについて、書いておこうと思います。
亀井静香氏が考え直すことは、絶対にないでしょう。
「頑迷極まりない反対派」の例外ではないと思います。
よって法案提出のためには、つぎのふたつのいずれかになります。
1. 国民新党を連立からはずす
2. 議員立法による発議
1.のケースはさらにふたつあって、
(a)7月の参院選で、民主党が単独政権を取る。
(b)現時点で国民新党が連立からはずれる。
になると思います。
(a)の場合、民主党は、国民新党を
連立政権からはずす可能性が、かなり高くなるでしょう。
(あと4か月です、がんばりましょう。)
つぎの記事を見ると、国民新党の基盤のある富山や島根でも、
民主党は、国民新党の意向にかかわりなく、
独自に候補者擁立を進めています。
国民新党を当てにしないつもりはありそうですよ。
「国民新党:「保守」強調 外国人選挙権・別姓反対で」
(b)の可能性ですが、外国人参政権の法案を提出したら、
国民新党は、連立政権から離脱する可能性を、
ちらつかせたことがありました。
「法案提出なら連立離脱の考え 亀井氏、外国人参政権で」
ところが、民主党は外国人参政権の、
今国会の法案提出は、見送りになりそうだと言っています。
国民新党を政権に、引き留めたいのもありそうです。
民主党から、国民新党を切り離す可能性も、
いまのところ、あまりなさそうです。
「外国人参政権見送りへ 首相『間に合うか分からない』」
2.のケースですが、民主党は議員立法を原則禁止にして、
かならず政府提案とするよう決めています。
これは、自民党の「事前審査・承認制度」の反省で、
政府と与党を一元化し、政策決定をスムーズにするためです。
「民主、議員立法を原則禁止 全国会議員に通知 - 政治」
これにより、政府提案が行き詰まったときの、
超党派や党内有志による立法活動ができなくなる、
という弊害が出ることが指摘されています。
そして民法改正は、まさにその状態になりつつあるわけです。
千葉景子法相が以前言っていた、「覚悟を決める」のは、
(亀井を説得することもあるでしょうけれど)、
議員立法の原則禁止を緩和することかもしれないです。
(党議拘束をはずすことを、ほのめかしてもいましたし。)
国民新党などの反対で、提出がスムーズになるどころか、
遅れが出ている法案は、ほかにもたくさんあります。
こうした場合、議員立法の禁止は本末転倒ですから、
禁止の条件を緩めてもいいだろうと、わたしは思いますが、
民主党は検討しているのでしょうか?
いつもブログを読ませていただき勉強させていただいています。
議員立法についてですが、必ずしも民主党からではなく、社民党からでも出ておかしくないのになと思います。
色々な方法はあるはずなのに、なぜ進まないのか不思議です。
拙ブログの愛読、ありがとうございます。
>社民党からでも出ておかしくないのになと思います。
そういえば、どうしているんでしょうね。
政権に参加しているので、原則政府提出を守る方針なのかな?
あるいは、野党の公明党が議員立法しないのかな、とか。
(こういうのは、事前に超党派で協議して、
準備しておかないと、きゅうには無理なのかもしれないです。)