2010年03月29日

mar0006.gif左翼からブサヨへ?

左翼がサヨクとなり、ブサヨと化すプロセスです。
「革新」が「既得権益者」となり、「時代遅れ」となる過程と
考えることも、できるかもしれないです。

「ネトウヨとブサヨ」

あるいは、こんなのも参考になるでしょうか。
「●ブンガク」

それで、わたしも書きたくなったので、思うところをすこし...

 
敗戦後の日本は、重商主義にもとづいて、
企業や生産者の利益を政治的に保護・優遇する、
「会社本位主義」体制の時代でした。
企業の利益を直接代弁するのは、もちろん自民党ですよ。

革新の社会党も、企業の利潤を大きくしてから、
労働者の取りぶんを増やすことに熱中したので、
間接的に会社本位主義を支持したと言えます。
社会党は大企業の労働組合しか相手にしなかったので、
そこからあふれた中小零細企業の労働者の支持を、
公明党と共産党で取り合うことになります。

会社本位主義を効率よく進めるために、
戦後の日本は、産業ごとにセクト化して、
その利益を代弁する官僚機構を作りあげました。
政権党の自民党の役割は、官僚の作った政策の承認で、
実質的な権力を持った官僚機構は肥大化し、
「天下り」に象徴される既得権益者と化しました。

「官僚支配体制への嫌悪感は当時から強く持っていた」と
アルバイシンの丘さまは、書かれています
官僚機構の既得権益者化は、左翼がまだ、
「キラキラと輝いていた」ころから、
すでに眼に付くようになっていたのでしょう。


========
ところが,経済成長に連れて左翼の性格が大きく変わることになる。
国民の多くが表面上,豊かになって,
階級意識が希薄,あるいは不要となっていった

左翼政党,政治家達はどうなったか。
何と,体制の中で,憲法擁護と恵まれた労働者の利益代表,
というニッチを占め,安住することが最大の目的と化したのである。
========

これはオイルショック以降の70年代から、
顕著になってきたのではないかと思います。
日本の労働組合は、企業の利益を適度にかばうので、
彼らの主張や要求は、あまり企業に負担をかけないものでした。

それゆえ、オイルショックによって、
欧米諸国がスタグフレーションに苦しむのを後目に、
日本だけは不況を切り抜け、その後の経済成長を
遂げることができたのでした。

それで、保守だけでなく革新も、
このやりかた(会社本位主義)はうまくいくのだと、
無意識のうちに、思ったのではないかと思います。
かくして、革新は既得権益者となり、
左翼はサヨクと化していったのかもしれないです。


80年代が終わり、バブル経済が崩壊して、
会社本位主義体制が維持できなくなってきます。
そうなると、それまで企業の利益の陰で、
恩恵にあずかれなかった、一般の市民や生活者のための政治と、
官僚支配からの脱却が、強く求められるようになります。

そうなると、「まずパイ(企業の利益)を大きくしてから、
自分たちの取りぶんを増やす」という発想のままでは、
時代遅れとなるのも無理もないことです。
かくして「サヨク」は、「ブサヨ」となったのでしょう。

そして、生活者のための政治と脱官僚支配を、
最大の政治目標とする政治勢力に、取って代わられるのも、
無理もないことになります。

posted by たんぽぽ at 23:58 | Comment(4) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
 「ブサヨ」という言葉自体は、論理や、言葉で語ることのできない、低レベル右翼の罵詈雑言の一つにすぎませんが。
 私自身、既存左翼、または全共闘以来の「化石左翼」への違和感を感じたのはずいぶん前からになります。
 やはり、その余りに教条主義的ご都合主義が、社会や世界の流れにあわなくなっても、依然、主張を何一つ変えない。
 新しい事象に適応できず、昔からの主張と発言を繰り返す。
 そのバカさ加減にささげられた蔑称と見るべきかと。
Posted by 眠り猫 at 2010年03月30日 12:36
右翼の拠り所が天皇、左翼の拠り所が9条、だとすると
いずれも時代遅れ感は否めません。21世紀型の右翼左翼は登場しないものでしょうか。
Posted by pulin at 2010年03月30日 17:22
眠り猫さま、コメントどうもです。

>「ブサヨ」という言葉自体は、

もっと言えば、ネットのスラングですかね。
まさにネトウヨ用語、「2ちゃんねる」から始まったのかな?
(「不細工な左翼」が縮んだもので、
現状認識や社会認識が不細工だと、言いたいんでしょうけれど。)

>私自身、既存左翼、または全共闘以来の「化石左翼」への
>違和感を感じたのはずいぶん前からになります。

うーむ、
眼が効く人は、そのころから、違和感を持ってしまうのですね...
70年代が曲り角かなと、わたしは思っていたんだけど、
萌芽はその前からあったようですね。


>その余りに教条主義的ご都合主義が、社会や世界の流れに
>あわなくなっても、依然、主張を何一つ変えない。

冷戦とバブル経済の崩壊で、時代が変わっているのですが、
あまり理解してないみたいなんですよね...

現在の日本最大の既得権益者は、官僚だと思うのですが、
ブサヨなたちは、テクノクラシーの弊害がよくわからない、
というか、わかろうとしない人が多いみたいですね。
あいかわらず、「資本家対庶民」という
対立図式のほうが、お好きなようで...

小沢一郎の政治資金が叩かれたとき(西松とこないだのと)、
このあたりがもろに露呈するなと、わたしは思ったけど。
Posted by たんぽぽ at 2010年03月30日 23:03
pulinさま、コメントどうもです。

右は排外・国粋主義、左は反貧困やエコロジーに
走っているんじゃないかな...?
ネットを見たかぎりの、わたしの印象で恐縮だけど。

あと、右は「下半身ねた」に走る、というご指摘もありますね。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091123/1258950633

実際、家族やジェンダーに関して、反動・差別的になって、
存在意義を確保しようとするのもいるけれど。
http://taraxacum.seesaa.net/article/144333854.html
Posted by たんぽぽ at 2010年03月30日 23:05
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