2010年04月10日

toujyouka016.jpg 民法改正に暗雲

3月12日予定の閣議決定が見送られて
民法改正法案は、膠着状態におちいったのでした。
そのあたりについての記事があるのでご紹介します。
最新の状況について、要領よく書かれていると思います。

「夫婦別姓 導入に暗雲、政権内で賛否対立」


 
前半は、夫婦別姓を実践する人の現状で、
「mネット」と「実現協議会」を取材しています。
通称使用の限界を中心に書いてあります。

後半は政治の状況で、政権交代以前は、
自民党の頑迷な反対で、たなざらしだったこと、
政権交代後、千葉法相と福島共同参画相の就任で、
きゅうに期待されるようになったこと
鳩山首相の「基本的に賛成」発言ではずみがついたこと、
そして政権内の反対派が、しつこく抵抗を続けるので、
閣議決定が見送られたことが出て来ます。


目下のところ、政権与党内で法案提出の
最大の障害になっているのは、亀井静香氏です。
3月18日エントリや、3月27日エントリに、
書いたようなことが、手短にまとめられています。

反対の急先鋒は国民新党代表の亀井静香金融・郵政改革担当相。
2月15日の衆院予算委員会では
「子どもまで名前が違ってくると一家の表札は
アパートみたいになる」とまくしたてた。
ポスターにも「夫婦別姓反対」を明記。
連立離脱もちらつかせ、一歩も譲らない。

与党関係者は「参院選で埋没しないよう、
民主党との違いを明確にして伝統的保守層の
支持獲得を目指す生き残り戦略だ」と分析する。


民主党内の反対派についても、触れられています。
反対派たちは、この膠着しかかった雰囲気に
便乗しようというのだろうと思われます。

一方、首相や小沢一郎幹事長らの「政治とカネ」問題の
対応で苦戦する民主党内にも「夫婦別姓を強行し、
与党内が混乱するのは得策でない」と守りの空気が。
「別姓を選挙で掲げると保守票が逃げてしまう」と
本音を漏らす議員もいる。

ずっと前から公約にして、しかも「早期実現」とまで
書いているのですから、早く提出するのが本来でしょう。
いったいどこが「夫婦別姓を強行」なのだと言いたくなります。
法案提出をさまたげるほうが、ずっと「強行」だと思います。

なにかと言うと「混乱する」と言って、
法案提出を先送りにしようとするのは、
反対派の常套手段のひとつと言ってしまえば、それまでですが。
「混乱」の原因は、ほかならぬ彼ら反対派の混ぜ返しですから、
ある意味盗人たけだけしいと思います。


それから、この高市早苗が言う「早急な対応」とは、
具体的にどんなことかと、ちょっと思います。
やはり、通称使用を法整備することなのでしょうか?

だが、別姓反対派からも「これ以上放置すべきではない」
との声が出ている。自民党の高市早苗衆院議員は
「通称使用をめぐり現場で混乱が起き始めている。
早急に政治が対応すべきだ」と主張している。


posted by たんぽぽ at 23:24 | Comment(2) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
高市早苗はいつもどうかと思います。
Posted by ガラック at 2010年04月11日 05:35
こんにちは。

上の記事で、わたしがわからないのは、
政治による対応に、高市が積極的とされていることですね。
(選択別姓の反対派であるとは、書かれているけれど。)

通称使用でじゅうぶんだと主張しているけど、
導入に積極性を見せたことは、とくにないように思います。
書いたとされる通称使用の法案も、本当にあるのか、
あったとしても不備はないのかも、わからないですし。
Posted by たんぽぽ at 2010年04月11日 18:23
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