2010年04月29日

toujyouka016.jpg 日本にいる外国人の数(2)

前のエントリの続き。

「図録 都道府県別外国人数」

こんどは市町村の外国人の数を、見ていきたいと思います。

 
>市町村レベル

「図録 都道府県別外国人数」の下のほうにある
「参考」の表に、市町村ごとの外国人数が出ています。

絶対数で見ると、この中でいちばん多いのは、
静岡県の浜松市で、約3万3000人です。
ただし、割合で見ると、人口比の4.0%なので、
リストの中では、多いほうではなくなっています。

人口比で多いのは、群馬県大泉町で16.3%、
ついで岐阜県美濃加茂市で、10.8%となっています。
この表に出てくる自治体は、10%近いところがたくさんあり、
これだけ外国人が多いと、選挙権を持ったとき、
選挙の影響もかなりあるだろうと思います。


ところで、この表は「外国人集住都市会議」
ウェブサイトから採っているものです。
リストされているのは、この会議の加盟自治体です。

「外国人集住都市会議」
「外国人集住都市会議の概要」

どんな会議かと概要を見ると、外国人が多い自治体どうしで、
交流や情報交換を行ない、問題解決を積極的に進めて、
外国人との共存をはかる、となっています。

第1回会議は、2001年5月、静岡県浜松市で
(外国人の絶対数がいちばん多い)、開かれています。
その後は、加盟自治体のあいだで、持ち回りみたいですが、
2008年の会議は、東京で開かれていました。
外国人参政権については、どのような見解になるでしょうか?
今年の会議に期待したいところです。

ところで、「外国人が増えると市政が乗っ取られる」なんて、
被害妄想じみた主張も一部にあります。
実際に外国人の多く住む自治体は、
外国人との共存を重要視するという、
きわめて常識的な方向へ向かっているようですね。


この「外国人集住都市会議」は、ブラジルなど、
ラテンアメリカ出身で、定住資格を得た外国人が
増えたことをきっかけとして作られています。
加盟している自治体は、どこもいちばん多い外国人は、
ブラジル人になっています。

前のエントリで触れましたが、彼らブラジル人は、
1990年の入管法の改正で入ってきた日系人です。
2世、3世とその家族の定住資格が得やすくなったことや、
日本とブラジルの経済事情から、日本へ「出稼ぎ」に
来るブラジル人が増えたのでした。

「ブラジル人の増加とライフスタイルの変容」
「1990 年入管法改正を経た〈日系人〉カテゴリーの動態」(PDF)
「〈日系人〉というカテゴリーへの入管法改正の作用」(PDF)


付記1:

浜松市といえば、あの城内実氏の選挙区です。
こんな排外主義者を国会に送り込んで、
浜松の住民はなにを考えているのだと、
いぶかっているかたもいらっしゃると思います。
(城内は自分が右翼ということを、地元の有権者には、
はっきり知らせてないのでは?とも思われているが。)

ところが、自治体レベルでは、浜松市は、
第1回目の外国人集住都市会議を主催していますし、
外国人住民との共生には、ふつうに熱心なようですよ。


付記2:

「国士さま」たちが排撃するターゲットは、
もっぱら中国人や韓国人で、たまにフィリピン人などが
入ってきますが、すべてアジア系のようです。

ブラジル人やペルー人などは、いまのところ、
彼らの目のカタキではないようです。
「国士さま」たちは、ラテンアメリカの人たちは、
興味がないのでしょうか?
(排外的になるなら、興味なくていいけど。)
あるいは存在自体を知らないのでしょうか?

posted by たんぽぽ at 01:17 | Comment(6) | TrackBack(0) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
参政権を持つとやはり違ってくるでしょうね。
Posted by ガラック at 2010年04月29日 05:52
アメリカに軍事占領されているこの国で
外国人に乗っ取られるなんて心配をするのは滑稽なことですね。
Posted by pulin at 2010年04月29日 17:10
ガラックさま

ことし(たぶん10月か11月)の「外国人集住都市会議」で、
外国人参政権のことも、議題になるのでは?と思います。
そのとき、どのような見解を述べるか、期待したいところです。



pulinさま

そういえば、米軍基地の関係者も、
ぜんぜん気にならないみたいですね。
基地のあるところは、その自治体の政治に
相当な影響を与えているんですけれど、ね...
Posted by たんぽぽ at 2010年04月29日 22:53
>ラテンアメリカの人たちは、
>興味がないのでしょうか?

言っては悪いですがラテン系は所詮烏合の衆で
国を乗っ取る程の組織も各国政府の後押しも無い
からです。治安悪化で済むからです。
それとて大変な事ですがね。

中国は大量に移民をさせて権力を握って
乗っ取る事をずっとやっている。
これと同じ事を、外国人参政権法案などを通して
日本の乗っ取りをやろうとしている。

http://www.youtube.com/watch?v=nq1CpOG4Izk
Posted by 灰汁狸菟簀 at 2010年05月02日 09:50
>言っては悪いですがラテン系は

このエントリでリンクしている記事を、見返してみましたが、
どのような事実を指しているのか、よくわからなかったです。


>http://www.youtube.com/watch?v=nq1CpOG4Izk

しゃべっているのは、「日本会議」の先任研究員ですか。
(「桜プロジェクト」というのは、なんなのかな?)

わたしの意見ですが、高だか1%にも満たない人たちが、
「国が乗っ取る」というのは、被害妄想だと思いました。
Posted by たんぽぽ at 2010年05月02日 22:49
灰汁狸菟簀さま

前のコメントで、わたしは異論を述べましたが、
このエントリの最後の、疑問になっている部分に、
お答えくださったことは、ありがとうございます。

あなたの意見が、一般的かどうかはわからないですが、
ある程度顕在化した意見と、考えておくことにします。
Posted by たんぽぽ at 2010年05月03日 23:13
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