2010年05月18日

mar0006.gif手当てか保育所か?

「子ども手当て」に反対する意見のうち、
わりあい説得力のあるものとして、
「手当てよりも保育所の充実を」というものがあります。

保育所の充実が切実なのはもちろんなのですが、
おうおうにして、手当てか保育所かの
二者択一のように言われるので、わたしは違和感がありました
この疑問に対して、はっきりお答えしている
エントリがあるので、ご紹介したいと思います。

「子ども手当--「手当より保育所整備を」は「対案」なのか」

 
エントリに投書が引用されています。
わたしも、これに同感なので、孫引きしたいと思います。
「手当」も教育の充実も必要

「子ども手当より教育充実再考を」を読みました。
3人の小学生を抱える子育て世代のわが家では、
このような意見に少し心配しています。
なぜならこの種の意見が発表されると「子育て世代ですら
子ども手当が不要だと言っている」と都合のよい部分だけ強調して、
手当の減額や廃止の理由に使われかねないからです。

そして、学校教育充実の方は「まずは火急の財政再建を済ませてから」
などとお茶を濁されて、いつのまにか子どものために
とっておいたはずの予算は雲散霧消、
というストーリーが目に浮かびます。

子ども手当の功績は「予算枠を確保し、
国民の子育てに真剣に取り組む」という、
これまでの日本の政治に欠落していた姿勢を示したことにあります。
日本の子育て・教育関連予算はこれまで、
国内総生産(GDP)比であまりに少なすぎたのです。

「子ども手当か教育充実か」の二者択一ではなく、
子育て世代を手当支給で支援しつつ、
教育の充実を図ることが重要だと思うのです。
(投稿者は東京都の男性:40代)


マスコミでもネットでも、ほとんど言われないですが、
子ども手当てのもとの意義は、「子どもの権利」にあります
手当ての給付という、直接の目的はもちろんですが、
家族や子どものために、国が責任を持って、
一定の予算を確保するという姿勢を
しめしたことも、大事なのだと思います。

何度かお話しているように、「子ども手当て」は、
ヨーロッパのほとんどの国にあるものです。
日本の家族政策は、「子ども手当て」を入れても、
経済的支援だけでも、OECD加盟国の中程度です。
この程度の手当てで、「ばらまき」と言っているようでは、
日本では家族や子どものことは、軽視されていると
言わざるをえないでしょう。

家族政策を軽視するような意識のままでは、
「保育所の充実を」とさけんでも、
それこそいままでのように、「かけ声」だけで終わる可能性が、
高いのではないかと、わたしも思います。

子ども手当てをやめても、保育所を作るとはかぎらないです。
手当てか保育所かの二者択一に、議論が持ち込まれて
子ども手当てをつぶすための、体のよい口実に使われるのが
オチになりそうだと、わたしも思います。


ヨーロッパの国で生活して、「子ども手当て」を
受け取っているかたを、これまでに何度かご紹介しています。

「スウェーデンで子育て」
「アイルランドで子育て」

かれらはみな、手当てが厚くて生活しやすいと、
評価をしていて、「ヨーロッパはこんなにばらまいて...」
などと、あきれる人はいらっしゃらないのでした。

すでに導入された国で暮らす人たちは、
保育所の充実も必要だが、手当てもこれくらい必要だ、
ということが、わかっているのだと思います。

posted by たんぽぽ at 23:25 | Comment(2) | TrackBack(1) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はてなブックマーク - 手当てか保育所か? web拍手
この記事へのコメント
 子供手当て反対に、良く「ばらまきだ」と言われます、けれど、本当にばらまきはいけないのでしょうか?
 東京の奥多摩のほうに日の出町という町があります。テレビ等でも結構取り上げられているので、ご存知かもしれませんが、ここは子育て日本一の町と言われ、実際、子供が増えているんです、報道によると。
 で、日の出町では子供一人に関して月一万円の子育てクーポンを所得に関係なく15歳まで支給(18歳までという法案も検討されているようです)、あと、出産祝い金も出るし、15歳までの医療費は無料だそうです。
 これって、いわばばらまきですよね?でも、少なくとも日の出町では成功している。
 それについては、反対派の人はどう考えるのでしょうかしら?
Posted by イカフライ at 2010年05月20日 20:18
イカフライさま、コメントどうもです。

「ばらまき」って、ようは「再分配」ですからね。
新自由主義をいまだに信奉しているならいざしらず、
ある程度は必要なことのはずですよね。
子育てのための経済的支援でしたら、
たいていは、必要な再分配と考えると思います。


>東京の奥多摩のほうに日の出町という町があります。

日の出町の、次世代支援クーポンの情報、
まことにありがとうございます!
(寡聞にして初耳です、なにせテレビを見ないもので...(苦笑))
http://www.town.hinode.tokyo.jp/public/01_osirase/osirase_naiyou/070401_kosodate_jisedai_ku-pon_sinsei.htm

「子ども手当て」に類似した政策を行なう自治体があって、
しっかり成果をあげているわけですね。

>あと、出産祝い金も出るし、15歳までの医療費は無料だそうです。

すごい高福祉だ...

>それについては、反対派の人はどう考えるのでしょうかしら?

わたしも聞いてみたいです。
Posted by たんぽぽ at 2010年05月21日 00:33
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/150331468

この記事へのトラックバック

NO.1598 今すぐできる 子ども手当ての10%で 待機児童解決 安心保育へ
Excerpt:  福岡地方、爽やかな五月晴れ! 雨がつき物といわれる「どんたく」も好天に恵まれそうです。        惨めな休日出勤・・・。ま...
Weblog: 大脇道場
Tracked: 2010-05-21 23:11