4月17日にお話した、「第3次男女共同参画基本計画」の
公聴会なるものが、すこし前ですが開かれていました。
「第3次男女共同参画基本計画策定に当たっての公聴会の開催について」
実際に参加されたかたの、記事があります。
これをご覧になれば、内容がわかりそうですね。
「「第3次男女共同参画基本計画策定に当たっての公聴会」
なるものに行ってきたよ」
(わたしは、いつも他人のレポートばっかり引いて、
自分で行かないのですが、だれもなにも
文句を言わないので、いいことにしましょう。)
「どんな「国民の意見」があったか」に、
話題になったことが出ています。
ここでは見出しだけ並べておきます。
(なるほど、こんなことが話されたのか、という感じかな。)
http://d.hatena.ne.jp/kobeni_08/20100512/1273682273
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● 配偶者扶養控除を廃止してほしい
● 政治家の女性差別的な発言をキチンと
取り締まってほしい(某都知事とか)
● 議員の女性比率についてポジティブアクションを推進してほしい
● セクシャルマイノリティに対する配慮の文章が入った
(第7分野に入っています)ことを評価したい。
● 男女賃金格差の問題。選択議定書の批准をお願いしたい
●表現規制問題
●「女性の健康支援」(第9分野)に避妊の問題が抜けている
●男性の育児参加について
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「配偶者控除」は、専業主婦世帯が前提になっていて、
時代に合わないので、いい加減廃止するべし、
という議論は、10年以上前からあったものです。
今回はこちらだけご紹介しておきます。
「配偶者控除とはどんなものか--論文紹介」
「配偶者控除についての一考察」
「ポジティブアクション」は、4月にマスコミでも
取り上げられたことで、ウェブでも結構吹き上がります。
4月18日エントリでも、すこし触れました。
あと、こちらをご紹介しておきます。
「世界一単純なアファーマティブアクションの解説」
民法改正との関連では、「選択議定書」の批准にむけて、
「委員の方々から、少しずつ進めているという説明」が
あったのが、よかったと思います。
このところ話題にならないので、どうなったのかと思ったのですが、
忘れられていなくてすこし安心しました。
最後の「オジサンVSオジサン!」のセクションが、
ちょっと面白いと、わたしは思いましたよ。
ポジティブアクションに対して、懐疑的な男性と、
必要と考える男性が、討論をかわします。
男性の中にも、よくわかっているかたと、
あまりわかってないかたがいる、ということで、
このあたり、現在の男性の意識はこんな感じなのかと、
現状を垣間見たように思います。
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女性の管理職比率をせめて30%にしよう、
というポジティブアクションについて、
経営者と名乗るオジサンが「それは何かメリットがあるんでしょうか?!
(かなり反語的に)」と質問していました。
それに対して、委員の方数名(オジサン)が、
「市場には女性向けの商品があふれているのに、
企業のトップに女性が全くいないのではダメでしょう」とか、
「入社の時点では女性の方が成績優秀であるケースも多いのに、
年次を追うごとに女性の人数が減っていく、
それは企業が彼女達の活用方法を理解していないからだ、
『得がある』というよりは『(女性が辞めていくことで
人材活用の点で)損をしている』という風に考えてもらいたい」等、
かなり必死に説明していらっしゃいました。
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付記:
「中間整理」の資料は、政府の文書というだけでなく、
議論などに使う資料としてもよくできていて、
活用できるだろうと、わたしは思います。
これについては、福島みずほ氏は、
よくやってくれたと、評価をしたいです。
これまでのエントリ:
「独自路線の産経」
「失われた10年」
「共同参画計画の内容」
「共同参画計画・中間案」
2010年05月26日
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