民主党の男女共同参画推進本部が、
有識者をあつめての、オンブッド会議を開いたそうです。
これは、「格差社会」と共同参画のかかわりについて、
まとめたものとなっています。
http://www.dpj.or.jp/danjo/report/060313.html
その報告書は、こちらにあるので、ご覧になってみてはと思います。
http://www.dpj.or.jp/danjo/report/060313.pdf
(PDF形式で読みにくいけれど。
わたしも、知識の補強をするべく、もっとくわしく調べたくなってきました。)
ちなみに、「誰にでも出番があり、やりなおしできる社会
-その扉を男女共同参画が開く-」なんて、すごい(?)タイトルですよ。
OECD加盟国で、「相対的貧困の総合測定」を行なったところ、
1位はメキシコ、2位がアメリカ合衆国で、日本は3位となっています。
(ちなみに、こちらによると「貧困率」は、日本は5位。)
この貧困と不平等の大きな原因は、
じつは、女性と若年層が、労働市場から、
閉め出されているからであると、報告書は考えていてます。
(壮年男性とくらべて、失業率、賃金格差がともに大きい。)
ここに、共同参画が出てくることになります。
こうした現象は、ヨーロッパ諸国で、見られはじめたことですが、
日本ではそれ以上に、深刻な事態となっているのが特徴的です。
とくに日本の場合、女性のパートタイム勤務
(雇用の非正規化)が、増えていることがあります。
パートタイムの比率は、ここ20年ほどで大きくなり、
また正規雇用との賃金格差も、10年ちょっとでだいぶ広がっています。
また、自主的にではなく、不本意ながら、
パートで雇われるケースも増えています。
若年層の雇用状況も、きびしくなっていて、
「成果主義」によって、年功序列がなくなったため、
勤続による昇給が見込めず、壮年男性との賃金格差が広がっています。
さらに、企業が新卒者の採用を、減らしたことなども、
若年層の非正規化をうながしているようです。
ちなみに、現状でいちばん安泰なのは、ほかでもない壮年男性だそうです。
「成果主義」と言っても、名目賃金はさほど下がらず、
同世代間での成果による差は、それほどないのだそうです。
また定年の延長などで、雇用期間も長く、安定化したようです。
(かかる優遇政策で、ぬくぬくやっているおやじたちが、
「女が子どもを産まないから、年金が破綻する」とか、
「いまの若者はニートとか、世の中をなめている」などと、
えらそうに説教していることになりそうです。)