そもそも、つぎのように使い道について
とやかく言われるのも、子ども手当てだけの特徴です。
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-273.html
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貧困層では子ども手当は生活費に回ってしまう
可能性が大きいのに引き替え、裕福な世帯では、
もう一つよぶん塾に通ったり大学進学の貯蓄をふやせたり、と、
かえって富裕層の子どもほど潤う
結果にしかならない危険があると思うのです
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配偶者控除については、こう言われることはないですね。
つまり、「高所得者に有利な配偶者控除は、
どう使われようと不問だが、低所得者にも
公平に行きわたる手当ては、使われかたを
問題にするべきだ」ということになりそうです。
子ども手当ての2倍近い「ばらまき」をやっている
「年金」も使い道のことは言われません。
お金だけわたして、使い道を問わないというのは、
国家が個人の生活に不必要に干渉しない、
という観点から大事だと、コメントしておきます。
エントリの中ほどでずっと書いている、
貧困率を高くしている原因は、大半が生活保護を受けるような、
母子家庭のことだろうと思います。
「シングルマザーへのまなざし」
これに対しては、つぎの意見があることをしめしておきます。
「母子加算と子ども手当」
「子ども手当に所得制限って、左翼小児病?」
最後のほうは、「子ども手当てより待機児童その他を
さきにしろ」という、これもよくある主張です。
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並行して児童扶養手当の充実や母子家庭のバックアップ、
親が安定した収入を得られるよう雇用対策を行う、
待機児童問題を解決する、という貧困対策も行わなければ
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これは、つぎのエントリをしめしておきましょう。
「手当てか保育所か?」
「子ども手当--「手当より保育所整備を」は「対案」なのか」
子ども手当てのもとの意義は、「子どもの権利」にあります。
家族や子どものために、国が責任を持って、
一定の予算を確保するという姿勢を
しめしたことも、大事なのだと思います。
子ども手当てが、諸方面から執拗な抵抗にあうのは、
日本では家族や子どものことが、
それだけ軽視されているからだろうと思います。
貧困率のしわよせが、母子家庭に行くのも、
家族や子どもの政策を、軽視してきたことの
あらわれではないかと、わたしは思います。
そうした低い意識のまま、「子どもの貧困の解決を!」
とさけんでも、なんだかんだと理由をつけて、
ほかに予算がまわされるのが、オチではないかという気がします。
子ども手当てをやめても、その予算が、
待機児童の解決にまわるとは、かぎらないからです。
>貧困層では子ども手当は生活費に回ってしまう
のがなぜいけないのでしょう?
別に塾費用目的で子供手当てを出しているわけではないでしょう
生活がそれで少しでも豊かになるならそれでいいじゃないですかね
生活が豊かになれば心が豊かにもなります
親が子供手当ての分を酒とか博打に使ってしまうかも、と危惧しているとしたら
それはもはや「生活費」ではないし、それこそ本人の倫理の問題
それに、別に富裕層だから酒やギャンブルをしないわけでもない
高収入者は倫理が低くても金が埋め合わせをするから構わないという発想なのでしょうか?
塾で勉強した受験勝者でなければ社会でうまくいかないということもないでしょう
子ども手当を生活費に充てて食事や被服が充実すれば
それは子どものために良いことだと思いますけどね。
だって、反対理由に理屈が通ってないもの。
でもきょうは、お返事できそうにないので、
↑ボーガスニュースでも見ていてくださいね。
ごめんなさいね。
pulinさま、さくらさま
>>貧困層では子ども手当は生活費に回ってしまう
>のがなぜいけないのでしょう?
>生活費にすら事欠いている家庭が
>子ども手当を生活費に充てて食事や被服が充実すれば
>それは子どものために良いことだと思いますけどね。
ブックマークを見たら、わたしがこのエントリを
書いたあと、ふたつ増えていますね。
内容はおふたりのご指摘と、おなじ主旨です。
(ツイッターから来ているけれど、投稿時間を見たら、
おふたりのコメントよりちょっとあとでした。
もしかすると、このコメント欄を、
ご覧になったのかもしれないです。)
http://b.hatena.ne.jp/entry/akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-273.html
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生活費が足りないから貧困なんでしょ?
「貧困層では子ども手当は生活費に回ってしまう可能性が大きい」
という批判は倒錯している。
貧困家庭で可処分所得が増えることは子供の福祉の増大に直結するはず。
鶏和え酢
貧困層でもし、子ども手当のおかげで少しでも食事が良くなるのなら、
新しい服を着ることが出来るようになるのなら・・・
それは子どもへの恩恵だと思いますよ。
何より、親の表情が和らぐことは子どもの利益だよ。
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低所得者のほうが、総所得に対する比率が大きいのだし、
ご指摘のように、生活が向上する度合いが大きいのだから、
「手当ては一律だから、低所得者に有利」というのは、
どこもまちがっていないと思います。
子ども手当ては、自分がもらうことを考えて
議論しがちなので、ああいう反対意見が出るのだろう、
というのは言われることがありますよ。
(「面白くない」と思っているかどうかは、
わからないけど。(苦笑))
エントリのかたは、それよりも、
「赤旗」をいつも読んでいるみたいなので、
そのまま信用しているのかもしれないです。
「子ども手当は結局富裕層が得することになるのではないか」
と懸念しているらしいですが、
「富裕層が得する」のは扶養控除なんですね。
昨年までの児童手当は所得制限がありましたが、扶養控除とトータルで見ると、3歳以降は富裕層は低所得層と同じかそれ以上のプラスになっています。
年額約15万円の子ども手当(今年度)を「富裕層が得する」と言うなら、なんで同等の扶養控除(約15万円)にも同じことを言わないのか、不思議です。
>リンク先のエントリは
よくわからないけれど、低所得者と高所得者が、
同じ額だけ受け取れることへの、感情的反発かもしれないです。
おなじ1万3000円なら、収入が多いときより、
収入がすくないときにもらったほうが、
ありがたみが大きいって、直感的にわかりそうだけど。
>「富裕層が得する」のは扶養控除なんですね
>なんで同等の扶養控除(約15万円)にも同じことを言わないのか、
前に教えていただいた「赤旗」だけど...
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-11-17/20051117faq12_01_0.html
「高所得者に有利な『控除主義』を改め、
必要な人に対し確実な支援が可能となる『給付主義』へと
転換します」って、民主党の政策集を引用しているのに、
あとの議論では、「控除」の廃止ばかり論じて、
「給付」の創設のことは、まったく触れていないですね。
リンク先エントリのかた、「赤旗」を結構読んでいるみたいだけど、
こういう恣意的な議論を、おかしいと思わず、
そのまま信用しているのかもしれないです。