2010年07月11日

mar0006.gif国民新党の正体

なにやら怪しげな(笑)タイトルだけど、この「正体」は、
わたしのブログでは、何度かお話していることです。

国民新党の公約を見ていたら、選択別姓反対が出てきたのですが、
その理由にたまげた、というお話です。
(たまげない反対理由って、あるのかな...?)

「たまげた国民新党の現状認識」
(はてなブックマーク)

「国民新党 2010政策集」

「政権政策 夫婦別姓反対」

 
エントリで引用されている最初のところ、
「婿養子制度」って...現在の民法にそんなものはないよ。
http://www.kokumin.or.jp/seiken-seisaku2010/index.shtml
3.夫婦別姓反対

一人一人の心の繋がりが希薄になり、
地域における一体性も失われつつある今日、
「夫婦別姓制度」は夫婦間のみならず「親と子」など
家族全体の絆にさえ大きな影響を与えると危惧されています。

また男性が女性の姓を選択する婿養子制度により、
現行法でも結婚後の姓を選択する権利は
男女とも平等に付与されています。

社会・地域・家族のあり方が問われる今日、
家族の崩壊を助長する夫婦別姓制度に
我が党は信念を持って反対します。

「婿養子制度」は、戦前の民法にあったものです。
これは、結婚したらかならず男性の氏を称すると
決まっていたので、妻の家の苗字を名乗るときは、
「婿養子制度」を取る必要がありました。

イエ制度があって、家長が夫と決まっていたためで、
男女平等でないどころか、女性差別ならではの制度ですよ。

単に、男性の改姓を、婿養子と思っているのでしょうか。
現行民法では、男女の両方が、自分の苗字を
変えたくないとき、結婚(法律婚)できないので不平等です。
それゆえ、国連の女子差別撤廃委員から、
くりかえし勧告されているのは、言わずもがなでしょう。


「別のところ」は、1ページ全部を使って、
「夫婦別姓反対」のことが書かれています。
じつは国民新党の「目玉政策」なのでしょうか?

引用されているところですが、
家族形態の多様性に名を借りた不倫奨励制度との指摘があります

夫婦別苗字だと家庭崩壊しやすい、という連想での
「不倫奨励」だと言うのなら、夫婦別姓で「離婚が増える」
というのと同じで、根拠なしの思い込みです。

改姓しないと、結婚してないように見えて、
不倫しやすいとか、不倫カップルが紛れやすいというなら、
改姓しない男性は、いまでも不倫しやすいことになります。
女性だけ改姓させて束縛しようという、差別的発想ですね。


付記1:
ブックマークがいっぱいついています。
これで、国民新党がどういうところか、選挙の前に
わかったかたがたくさんいらして、なによりです。
(願わくば、さきの国会で、民法改正法案が
提出できなかったのも、国民新党のせいだと知ってほしいけど。)

いずれにしても、しかるべきかたが書くと、
受け止めるかたがたくさんいて、どんどん広まるみたいですね。
わたしのブログと、ぜんぜん違いますね。(苦笑)


付記2:
最後のカシオミニを賭けたくだりは、
「選択的夫婦同姓制度」を意識していますね。
データはないが、断言しよう。過去50年間に夫婦のどちらか、
または双方が不倫をしたカップルの大半は夫婦同姓である

ブックマークも意識したコメントがいくつかあります。
t-hirosakaさま、とてもいいアイディアでしたね、
「選択的夫婦同姓制度」、広まっていますよ。

posted by たんぽぽ at 00:10 | Comment(9) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はてなブックマーク - 国民新党の正体 web拍手
この記事へのコメント
現行民法では、男女の両方が、自分の苗字を
変えたくないとき、結婚できないので不平等です

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 これは知らなかったですね。
Posted by ガラック at 2010年07月11日 05:51
我が選挙区の国民新党の候補は選挙公報に
夫婦別姓は、子どもにどちらの姓を継ぐか選ばせる残酷な制度
というようなことを書いていました。
「姓を継ぐ」という発想もナンだかなーなんですけど
子どもの姓を子ども自身が選択するという法案って
不勉強なのでしりませんでしたー(棒読み)
Posted by さくら at 2010年07月11日 08:37
ガラックさま

>これは知らなかったですね

あら...?

「結婚できない」って、もちろん法律婚ですよ。
事実婚じゃないです。

紛らわしかったかな?
(エントリを書き直しておくけど。)



さくらさま

>「姓を継ぐ」

別姓反対の支持基盤には、わかりやすい表現なのかな?
(選ばせるのが残酷というのも、よくわからないけど。)

>子どもの姓を子ども自身が選択するという法案

閣議決定をさぼってると、どんな内容の法案か
わからなくなる、ということでしょうかね。(笑)
Posted by たんぽぽ at 2010年07月11日 22:30
日本でよく「姓」と言われているものは、実際は「氏」なんですよね。もう意味はすっかり混同されていますが。

でも、正直思うことがあります。400年以上続いているような姓と、明治に「新規で作った」姓を同じように重大に扱って、そのために人に不自由を課す…その不自由さの血を継いできた私には、わざわざ不自由を課して「自分の姓氏はそれだけ十台なんだ」と見栄を張っているようにしか思えません。でも…みんながみんなそんな価値を持ってるのかな?とも皮肉を思います。

子供に姓を選択させるのは残酷だ、というのは、つまり姓が違えば親子ではないと言いたいのかしらという感想を持ちます。立法府に勤めている方には、法律に則って話をしてほしいです。

横レスですが、ガラックさん、民法を今一度読み直した方がいいかもしれませんね。ネットでも検索すると出てきますからぜひ。もちろん、外国人同士で結婚すれば二人とも姓を変える必要はありませんが。
Posted by Cotoba at 2010年07月12日 23:11
コメントどうもです。

>もう意味はすっかり混同されていますが。

明治に入ってから家族制度を定めたとき、
「苗字」の法律用語として「氏」と書いたのが、
混同のはじまりだろうと思います。
いまでは、「苗字」も「姓」も「氏」も同義になっていて、
区別されないとして、よいのではないかと思います。


>明治に「新規で作った」姓

そう言えば、そうなんですよね。
結構な数の苗字は、たいして由緒があるわけでもない。

もっと言えば、下克上の戦国時代に、
箔付けで姓(かばね)を作った人もいるから、
江戸時代にはすでに怪しくなっていたんだけど。

「苗字が家のもの」という意識ができたのも、
明治からの家族制度とともに、作られたものなんだけど、
彼らの「伝統」がせいぜい明治以降でしかない
という例として、典型的だろうと思います。
http://taraxacum.hp.infoseek.co.jp/teardrops/against/tradition.html


>子供に姓を選択させるのは残酷だ、というのは、
>つまり姓が違えば親子ではないと言いたいのかしら

「夫婦別姓は一体感がない」という考えに
ひとたびとりつかれたら、苗字が違うものは
とことん家族でなくなっていくのでしょう。

そしてこういうもの言いは、選択別姓反対を唱える
支持基盤の人たちには、あたまの中に
入って行きやすいのだと思います。
Posted by たんぽぽ at 2010年07月13日 21:54
こんにちは。トラバありがとうございました。

>わたしのブログと、ぜんぜん違いますね。(苦笑)

わたしのブログも普段はそんなにブクマつきませんから、今回は(t-hirosakaさんもおっしゃっていたように)漆原教授の力が大きかったのだと思います。

姓が同じでないと離婚が増えるだの不倫が増えるだの家族の絆が壊れるだのという方々は、よほどご自身の家族関係に自信がないのでしょうかね。

Posted by debyu-bo at 2010年07月15日 23:10
debyu-boさま、いらっしゃいませ。
ようこそ、お越しくださりました。

>わたしのブログも普段はそんなにブクマつきませんから

ああ、いえいえ。
たんぽぽのブログは、「たまたま」さえブックマークが
つくことがないですよ。(本当にさみしいです。(苦笑))

>漆原教授の力が大きかったのだと思います

じつは、わたし、「カシオミニ」がわからなかったです。(苦笑)
(なにかのCMかと思った)とっても世情にうといわたし...
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ango/9390/doubutsu-db3.html#kagyou6


>姓が同じでないと離婚が増えるだの不倫が増えるだの
>家族の絆が壊れるだのという方々は

これはわたしも、いろいろ考えたんだけど、
結局よくわからないです。
一種の妄想みたいなものなんだろうと思います。
(まじめなお話、偏執狂ではないかと思うことがある。)
http://taraxacum.hp.infoseek.co.jp/teardrops/against/illusion.html
Posted by たんぽぽ at 2010年07月16日 22:32
あーやっとゆったりとパソコン開く時間ができましたorz

明治に新規で作った「変更できる」システムに乗せた姓…本姓と姓はまた別個のものですしね。でも…結婚や養子くらいで変更できる姓なんてたかが知れてるな、というのが本音だったりしますが。

韓国人の友人に以前教えてもらいましたが、韓国人の姓名は三文字でできてますよね。一文字目が本姓、二文字目か三文字目が「家」を表す文字、残りの文字が本人につけられた文字、だそうです。もしかしたら日本にその一文字目が無くなってしまったからこういう混乱が起きているのかしら、とふと考えてしまいました。現実、本姓は「あっても他人に教えるものではない」ものになりましたしね。

墓の姓と本人の姓が違うのは問題とか言う「自称保守派」は、結婚や養子で姓を変更できるシステムを問題視した方がいいんじゃない?とか思います。出自が判らなくなるよ?とか口を挟みたくなります…多分私もこういうことに関しては保守派寄りなんだろうなぁ、とたんぽぽさんのブログにお邪魔して気が付きました。左右なんて自分じゃわからないもんですね(笑)。

でももう、規則で人を縛るのではなく、タブーに触れてでもお互いの気遣いや良識を行うことによって成り立つ時代になっているんですよね。自称保守派たちにはそれに気が付いてほしいです。
Posted by cotoba at 2010年07月20日 11:16
cotobaさま

>あーやっとゆったりとパソコン開く時間ができましたorz

そのお時間を、わたしのブログのコメントに
お使いいただき、ありがとうです♪


>韓国人の姓名は三文字でできてますよね。
>一文字目が本姓、二文字目か三文字目が「家」を表す文字、
>残りの文字が本人につけられた文字

韓国の名前はそうなっているのね。

ロシアとかスラブ系の一部だと、
名前+父称+苗字と、3つの組み合わせだけれど、
これとはまた違うのかな...?

>墓の姓と本人の姓が違うのは問題とか言う「自称保守派」は

たぶん、こないだ紹介した、「正しい家族幻想」に出てくる、
(ああ、上のコメントでも紹介してますね)
「夫婦と子どもたち」の核家族が意識されるんでしょう。
その「核家族」のメンバーが、「なんとか家の墓」に入る、
というイメージなんじゃないかと思います。

「出自がだいじ」とおっしゃるかたは、
「核家族」主義の、「自称保守派」とくらべたら、
さらに「保守」かもしれないですね。


>多分私もこういうことに関しては保守派寄りなんだろうなぁ、
>とたんぽぽさんのブログにお邪魔して気が付きました

わたしは、右翼とかネトウヨではないですけど、
さりとて、左翼とか左派とも違うなと、
ブログを続けてきて、思うようになりましたよ。
Posted by たんぽぽ at 2010年07月20日 23:01
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/155996155

この記事へのトラックバック