2010年07月17日

toujyouka016.jpg 反対派に落選傾向あり?

またまたこのエントリ。

「悲観することもなさそう」


こんどはここに注目したいと思います。
今回の参院選の結果に悲観するな、という理由の核心ですね。
今回の参院選で分かったのは、民法改正反対を大きく掲げても
選挙では大勝できない、ということではないでしょうか。

今回、国民新党、たちあがれ日本、日本創新党などが
「夫婦別姓反対」と派手に反対していました。
なぜかどこも「選択的」と入れません。


 
一般のあいだでは言われない、ネットで夫婦別姓に関心が
あるかたたちのあいだだけの、ローカルなことなのですが、
選択別姓に反対すると、落選しやすい傾向がある、
というのは、どのくらい当たっているのでしょうか。

今回の参院選で、上記引用の選択別姓反対政党の中では、
たちあがれがかろうじて1議席獲得に届いただけでした。
国民新党と創新は、議席獲得におよばなかったのでした。
とくに、国民新党の獲得議席がゼロ、というのが
インパクトがあったと思います。
(直前まで1議席取れそう、という予想だったのに。)

国民新党は、小勢力と言っても、政権に参加しているのですから、
民法改正を阻止する「ストッパー」としては、
他の政党より影響力があると言えます。(実際あった
それにもかかわらず、国民新党には、
支持が集まらなかったことになります。


選択別姓反対と、落選傾向とのあいだに、
因果関係があるとしたら、こうではないかと思います。
夫婦別姓反対を強く主張するのは、特定の支持団体と思います。
こうした団体からの支持を確実にしたいので、
(単純に票だけでなく、選挙活動も期待して)、
夫婦別姓反対を公約にかかげるものと思います。

特定の支持団体や、シンパのような支持層の
歓心を買うことばかり熱中するようになると、
その政党や政治家は、国民全体を見なくなっていきます。
そうなると、国民全体から支持される政策を
かかげなくなるので、ますます広範な支持を
得られなくなっていきます。

夫婦別姓に反対というのは、特定の支持団体や支持層を
つなぎとめるだけになっているのでしょう。
(しかも、その票田はあまり広くない。)
それはもはや国民全体の利益ではないのでしょう。
それゆえ、とくに無党派層からの広い支持は
ほとんど得られないのだろうと思います。


ところで、特定の団体の支援を受けたくて、
自身の政治信条に反して、選択別姓反対を主張する議員は、
自民党にもたくさんいたのでした。

今回の参院選は、右翼系小政党の陰に隠れて、
いささか目立ちませんでしたが、彼ら彼女らのこれからは、
いかなるものになるのでしょうか。

posted by たんぽぽ at 17:26 | Comment(7) | TrackBack(0) | 民法改正一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
選択的夫婦別姓は日本社会と国家解体をもくろむ反日勢力(中国朝鮮韓国?)とそれに操られた民主党の陰謀、
だから絶対反対、なんて基準で投票をした人もほとんどいないように思われます。
そんなことを考えるネトウヨ?層はとりあえず民主党には何でも反対でしょうし。
つまり政権交代してもぱっとしない民主党政権にがっかりした人が多かった、というのがこの度の参院選結果じゃないでしょうか。
自分としては、政権交代ならもう少し長い目で見て判断すべきだという来はしていましたが。
Posted by pulin at 2010年07月17日 20:53
ああ、このエントリの主旨はですね、
総合的な選挙結果の分析、というのではないです。
選択別姓反対をかたくなに主張することが、
どれくらい影響するか、だけを見ています。

それで、そんなことをしても、
コアな支持層からの票を堅めるだけで、
無党派層から幅広く支持を得ることができない、
(選択別姓反対は、国民全体を向いた主張ではない。)
というのが、ここでの結論というわけです。
Posted by たんぽぽ at 2010年07月17日 23:19
なんか、ピント外れなことを書いてしまったようで、失礼しました。
Posted by pulin at 2010年07月18日 12:12
ああ、いえいえ。
そんなに、お気になさらないでも、結構ですよ。
Posted by たんぽぽ at 2010年07月18日 14:37
まあなんちゅうか、
旧態依然としてる古い自民党、って感じのところが、もう票が入らないんでしょうね。
そういうところは、当たり前のように、夫婦別姓反対!というわけで。

立ち上がれ日本とか、どうしようもないネーミングセンスもね。
だからって、みんなの党がいいわけでも全然ないんだけど・・。
Posted by うがんざき at 2010年07月19日 22:29
pulinさま(2010年07月17日 20:53)

>そんなことを考えるネトウヨ?層は
>とりあえず民主党には何でも反対でしょうし

ここで取り上げられたようなのが、セットになっていると思います。
http://14471.iza.ne.jp/blog/entry/1276659

こういう集会だけ見ていると、熱気むんむんだけど、
有権者全体の中から見れば、わずかなんでしょうね。

今回は出馬しなかったけど、
「維新政党・新風」の過去の得票なんて、
いちおうの目安になるのかもしれないです。
Posted by たんぽぽ at 2010年07月20日 19:15
うがんざきさま、またまたコメントどうもです。

>そういうところは、当たり前のように、
>夫婦別姓反対!というわけで

「当たり前のように」にちょっと受けましたよ。
(いや、受けるところじゃないんでしょうけれど。)

夫婦別姓反対!って、エントリに書いたように、
特定の支持団体の意向なんでしょうけど、
「古い自民党、って感じのところ」には、ほとんど例外なく、
そういう支持団体がつく、ということなんですよね。


>立ち上がれ日本とか、

「立ち枯れ」なんて揶揄されていたけれど、
変な名前を付けますよね。
(名前で注目を惹こうというのもあるのかな?)

でも、どこか彼らの政治感覚と焦燥感が、
見え隠れしている気もしないでもないけど。


聞くところによると、「立ち上がれ」という
かけ声は、むしろ左翼的だそうで。
いつのまにか、右翼が使うようになったんだけど。
Posted by たんぽぽ at 2010年07月20日 19:17
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