「無戸籍児家族の会」が千葉法相に直接面会をしたことですが、
これを報じた、東京新聞の記事が手に入ったので、ご紹介します。
「続く無戸籍放置 「離婚後300日規定」改正 法相及び腰」
コメント欄で、情報提供してくださった、
さくらさま、ありがとうございました。
これは、民法772条の規定で、離婚後300日以内に
産まれた子は、前夫の子と推定するというものです。
ずっと別居していて前夫の子でありえないとか、
DNA鑑定などで、生物学的に現夫の子と
わかるときでも、「前夫の子」とされます。
具体的には、前夫の暴力(DV)が原因で別居していて、
離婚手続きが取れない場合にありがちで、
現在の実父とのあいだに産まれた子を、
前夫の戸籍に入れるわけにいかないので、
子どもが無戸籍にしてしまう、というものです。
千葉景子法相が「及び腰」だったことも、
記事では、すこしだけ書かれています。
(これでは落選もむべなるかな、という声がまた聞こえてきそう。)
先月7日には、親たちで作る
「民法772条による無戸籍児家族の会」が、
千葉景子法相に救済を求める要望書を提出。
しかし、千葉法相は「配配慮しなければならない問題が多すぎる」
と消極的で、親たちからは失望の声が上がった。
「不倫助長の根強い誤解」は、自民党のバックラッシュ議員、
長勢甚遠が作って広めたものです。
「300日規定」改正の阻止が決まったとき、
長勢氏が「してやったり」という調子になったのを、
いまでも覚えていますよ。
「性同一性障害で戸籍を「男」に変更」した、
というかたが、記事に出て来ますが、
こないだリンクしたエントリのかたでしょうか?
(記事だけでは、同じかたかどうか、はっきりわからない。)
記事の最後は、「議員立法で法改正案を
提出する動きはあるが、まだ道半ば」とあります。
これも前に事情をお話した通りです。
「民主が議員立法容認」
「300 日規定議員立法?」
菅政権になって、政策調査会が復活しそうですが、
これで議員立法が出しやすくなって、
「300日規定」改正案も提出されるでしょうか?