2010年07月24日

mar0006.gif参院選敗因の分析

7月11日の参院選の民主党の敗因の分析です。
こんどはれっきとした「分析」なので、
わたしのオリジナルではないです。
他人のエントリのご紹介です。

「「ありえない敗戦」の真因は菅首相の財務省への屈服」

民主党の敗因は、消費税のせいだとされています。
しかし、それだけでは一面的なようで、
「?」という気が、わたしはしていました。

やはり、より本質的な原因があったようです。
ご紹介のエントリによると、それは民主党が、
官僚機構に押し切られたからだろう、ということです。

 
民主党の政策は、財源を理由に反対され続け、
ついにマニフェストで、修正が入ることになりました。
既存の財源は、結局、官僚主導の政策のために
使われるはめになっていきました。
そのため、民主党が予定している、政治主導の政策には、
あらたな財源が必要になってしまいました。
それが「消費税増税」だったわけです。

それなら、既得権益層がうるおうための、
官僚主導の政策をもっと減らして、
そこから出て来た財源を、政治主導の政策に
当てるのがさきではないか、それでもたりなくなって、
はじめて消費税増税ではないかと、
これをご覧のかたは思うことでしょう。

「増税は無駄(官僚主導の既得権益層のための政策)を
なくしてから」ということです。
多くの有権者もそのように考えたので、
民主党から離れたのが、参院選の結果ということのようです。


そういえば、このところ、民主党は、
官僚機構にやられ続けている感じです。
(敵(官僚)は、「その道のプロ」なので、
そういつまでも、やられっぱなしではない、
ということなのだと思いますが...)
政治主導の中心的存在ともいえる
「国家戦略室」の構想も、断念する方向にむかっています。

7月10日エントリでもお話しましたが、
政治主導の一例として挙げられている
「子ども手当て」は、まさに財源を理由に
批判されてきた政策の筆頭格です。

これは、来年度の支給の一部をクーポンのような
現物支給にすると、切り替えられたのち、
満額支給を断念することになったのでした。

こんなのも、官僚との議論を続けているうちに、
やりこめられたのではないかという気がします。
官僚にとって、子ども手当ては、
現金よりもクーポンで支給のほうが都合がいいし、
さらには手当てよりも、保育所を建てるほうが
もっと都合がいいからです。

「「子ども手当」は脱官僚の試金石」


民主党が、官僚機構になびいてしまっては、
官僚と対峙する政治勢力がないことになります。
よって「やっぱり官僚の利益にならない政策は
実行されないんだ」と、有権者は失望することになります。
せいぜいが、やみくもに公務員叩きをする、
「みんなの党」が受けることになるだけです。

自民党や官僚との関係がぎくしゃくしても、
民主党は、最初の方針どおり、
官僚主導から政治主導への移行の
推進をするのが筋だろうと思います。

それが、民主党が有権者からの支持を得る、
もっともよい方法だと、わたしは思いますし、
有権者からの強い支持があれば、
他党や官僚機構からの反発があっても、
議会運営や政権運営も安定するのではとも思うからです。


さいわいにして、9月に民主党の代表選があります。
この選挙はサポーター投票もあり、
一般有権者の意向もある程度入ってきます。

つぎの首相は、ぜひとも、官僚機構をはじめ
各種の既得権益層ときっちり対峙し、
官僚主導から政治主導への移行が
毅然として推進できる指導力のある人物が、
選ばれることを願うばかりです。

官僚と対峙する方向へ転換するのでしたら、
菅直人首相の続投でもまったく結構と、わたしは思いますよ。
(「攻撃性のない菅直人など、菅直人ではないのだ」と、
かみぽこちゃんさまもおっしゃっていますしね。)

posted by たんぽぽ at 23:54 | Comment(2) | TrackBack(2) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
こんばんわ。これまで拝見した中で,かみぽこぽこさんの「財務省に屈服」論に私は最も近いです。自分のところのコメ欄で管首相は財務省に洗脳されたのではないか,と言いましたが,洗脳ではなくて屈服がいいですね。

それにしてもあの官僚機構との対決はどうなったんでしょう!それができたのは小沢ただ一人だったのかも・・・官僚機構,恐るべし・・・
Posted by アルバイシンの丘 at 2010年07月25日 00:45
コメントありがとうです。

>これまで拝見した中で,かみぽこぽこさんの
>「財務省に屈服」論に私は最も近いです。

わたしも、かみぽこちゃんさんのエントリを見て、
はじめて納得できる分析を読んだと思いましたよ。

>自分のところのコメ欄で管首相は財務省に洗脳されたのではないか

最初に、わたしがいただいたコメントですね。
そのときは、意味がわからなかったんだけど、
かみぽこちゃんさんのエントリを見て、
おなじようなことをおっしゃっているのだと
気がつきましたよ。

もし、なにかご意見があるのでしたら、
せっかくですから、アルバイシンの丘さまも、
エントリに書いてみてはいかがかと思いますよ。


>それにしてもあの官僚機構との対決はどうなったんでしょう

「政策おたく」とまで言われていたのに、
これしきのことでへこまされていて、
プライドにかかわるんじゃないのか、とも思いますよ。
http://taraxacum.seesaa.net/article/156938474.html

国家戦略局構想には、いろいろといわくがあって、
小沢一郎氏が足を引っ張った部分もあるみたいですが。
http://mewrun7.exblog.jp/12986468/
Posted by たんぽぽ at 2010年07月25日 23:13
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