とつぜんですが、先週、8月6&13日号の『週刊金曜日』が、
千島学説を信用している記事を載せていました。
ようやく記事が手に入ったので、ご紹介したいと思います。
「千島学説と口蹄疫問題〜政府の対応は正しいのか」
こんなにせ科学が載ったというので、当然ながら批判があります。
「千島学説が掲載されちゃう金曜日」
「今週の週刊金曜日が千島学説を好意的に紹介してる件」
「千島学説」とはなんぞや?というかたは、
つぎのウェブサイトを、ご覧になるとよいでしょう。
千島学説には、血球は腸内で作られる、というものもありますが、
『週刊金曜日』の記事が、取り上げたものは、
「細菌やウィルスは自然発生する」というものです。
「千島学説(腸内造血説)に関するFAQ」
生物はすべて親からしか産まれない、
細菌やウィルスもしかりではないかと、
これをご覧のかたでしたら、思うところです。
しかし記事を書いたかたは、そう思っていないようです。
http://lacrima09.web.fc2.com/figs/chishima-emoto.html
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口蹄疫に限らずあらゆる感染症の原因であると
信じられているウイルス、細菌が”親”なしに、
すなわちウイルスや細菌に感染しなくても
生体内で自然発生するのであれば、感染症の予防と治療の方策は
従来のものとはずいぶん違ったものになります。
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細菌のような微生物でも、自然発生をしないことは、
パスツールの「白鳥の首」実験で、確かめられていますが、
現代の分子生物学の知識を使って、考えることもできます。
生物であれば、遺伝物質であるDNAやRNAを持っています。
無機物から、ひとりでに核酸が合成されて、
それがつながってDNAやRNAとなり、たんぱく質を合成したり、
複製されて自己増殖をしたりすれば、
「生物が自然発生した」と言っていいと思います。
ところが、現在の地球環境においては、
こうした現象は、どこにも観測されてないです。
したがって、生物は自然発生しないことになります。
くだんの千島学説の記事は、読者からの投書です。
しかし、これを掲載したのは、「論争するべき
問題提起であると編集部が判断した」ことになります。
つまり、「いまさら論争に値しないとんでも」とは
『週刊金曜日』編集部は考えなかったわけです。
『週刊金曜日』がとんでもに傾倒するのは、
いまにはじまったことではないですし、
千島学説が載ったことに関しては、
わたしは、べつだんおどろかなかったです。
ついでながら、この千島学説は、「常温核融合」や、
「9.11陰謀論」などと、とんでもの連鎖をして、
一部のサヨクのあいだで、信じられていたりします。
「911陰謀論と千島学説の関係は?」
『週刊金曜日』のとんでもが話題になると、
かならず見かけるのが、「自分も定期購読をしていたけれど、
もうやめてしまった」とか、「まだ定期購読が
残っているんだ、どうしよう」というかたたちです。
ブックマークを見ると、やはりというか、
たくさんいらして、「こんなにたくさんいるの?」と、
わたしはむしろ、こちらにおどろいたりします。
『週刊金曜日』なんて、わたしはウェブをやるまで、
存在自体知らなかったですよ。
わたしは世間知らずだと感じてしまうひとときです。
ただタイトルは
「週刊金曜日の医療に関するトンデモの弱さは本当にひどいレベルだと思う」ではないので、
別の方のエントリとひょっとして間違えておられるのではと思いました。念のためご一報します。
>ただタイトルは
確認しました。
わたしが、まちがえていましたね。
リンクのところを、訂正しておきました。
大変失礼しました、もうしわけないです。
ご指摘まことにありがとうございました。