これもずいぶん前(参院選前)なのですが、
高校無償化に対して、批判的な記事があったので、
ここでご紹介したいと思います。
「《現場から問う:9》高校無償 消えぬ格差」
この記事は、かなりバイアスのかかったものだというので、
それを検証しているエントリをご紹介します。
「朝日の記事に疑問--高校無償化をめぐり(1)」
「朝日の記事に疑問--高校無償化をめぐり(2)」
「高校無償化と公私格差--マスコミが言わないこと」
要点は、リンクしたkirikoさまのエントリを
ご覧になれば、じゅうぶんだろうと思います。
つぎのようになるでしょう。
1. 高校無償化で、公立と私立の格差は縮まったのに、
あたかも開いたかのような印象を与えている。
http://ryuseisya.cocolog-nifty.com/hakata/2010/07/--1-f062.html
2. 私立高校や、低所得者のために、自治体が独自に、
財源を使って補助していることや、高校無償化が、
これらの自治体の負担を軽減したことに、触れていない。
http://ryuseisya.cocolog-nifty.com/hakata/2010/07/--1-f062.html
3. 低所得でも私立の高校に入らざるを得ないのは、
各都道府県の教育委員会が、公立の定員を減らしている、
という方針のためなのに、高校無償化に
原因があるように書いている。
http://ryuseisya.cocolog-nifty.com/hakata/2010/08/---d94e.html
最大のなぞは、
4. 文部科学省幹部が言う、高校無償化の
「致命的な欠陥」が、具体的になんのことなのか
記事に書かれていなくてわからないこと
http://ryuseisya.cocolog-nifty.com/hakata/2010/07/--2-3e7c.html
でしょう。
わかるのは、民主党の高校無償化はだめだと
マスコミに言いたがる文部科学省の官僚がいることです。
「高校無償化」は、「子ども手当て」と同様、
官僚が予算の配分を決めたり、理事職を作って、
天下り先を確保することがほとんどできないものです。
「致命的な欠陥」というのは、おそらくは官僚たちが
利益をむさぼる余地が、きわめてすくないことではないのかと、
わたしは、邪推(笑)しておくことにします。
朝日の記事の後半にある「奨学金創設も不透明」は、
返済の必要のない、給付型の奨学金のことだと思います。
年収350万円以下の世帯の生徒さん約45万人を対象に、
入学金、教科書代、修学旅行費などを補助するものです。
じつはこの奨学金制度、自民党政権時代に、
いったん予算がつき、増額まであったのですが、
高校無償化法案のあおりで取り消されてしまいました。
「「高校無償化」の具体的中身は」
これも、高校無償化が気に入らない官僚が、
「こうすれば、低所得者の負担が減らないと言って
反対しやすくなる」と考えて、交換条件的に、
予算を取り上げたのではないかと
またまたわたしは、邪推(笑)しておきます。
付記:
この朝日の記事は、高校無償化に反対する
文部科学省の官僚の意見を、そのまま代弁したみたいな印象を、
わたしは受けるのですが、いかがでしょうか?
2010年08月28日
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