今回は菅政権が、国家戦略局を事実上あきらめて、
官僚主導になびいた理由について、こうではないかと思われる
わたしのささやかな憶測を、お話しておきます。
(「憶測」なので、そのつもりで聞いてくださいね。)
これはつぎのくだりが、当たっているのではないかと、
わたしは考えています。
「「国家戦略局」がつぶされた本当の理由」
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今回も、財務相だった菅氏を「教育」する時間はたっぷりあった。
菅氏も消費税騒動で、財務官僚の応援なしに突っ走ると
痛い目にあうことを実感したのだろう。
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というのは、むかしから民主党は、
「風まかせ」の選挙をやる傾向があるからです。
民主党は、選挙基盤が自民党とくらべるとずっと弱く、
無党派の支持が頼りだからですが、
「逆風」が吹くときゅうに姿勢が弱くなり、
筋を通すよりも、無党派の顔色を伺うようになります。
さきの参院選も、「消費税増税」が独り歩きして、
政権の意図が的確に伝わらなかったのでした。
これを上記引用のように、官僚の支援を受けなかったために、
議論が暴走したので、「逆風」が吹いてしまい、
選挙に負けたと考えたことは、ありえるでしょう。
かくして選挙で勝つためなら、官僚に逆らうなど
とんでもないとなったのかもしれないです。
それが、国家戦略局の断念や、特別枠の導入といった
結果に現われた、というわけです。
そうだとすると現政権は、官僚機構に対して、
相当に萎縮していることも、考えられますよ。
政治主導など、ほとんど期待できないと思ったほうが、
いいかもしれないです。
1年以上前ですが、わたしはこんなことを書いていました。
悲しいかな、予想通りの展開になったみたいです。
(西松献金で、民主党議員が筋を通さなかったのも、
「風に弱い」体質のためですからね。)
http://taraxacum.seesaa.net/article/117480013.html
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小沢氏の秘書が逮捕されるなんて「国策捜査」くらい、
難無くクリアできなければ、民主党が政権を取ってから
「霞ヶ関」を改革するなど、ぜんぜんおぼつかないかもしれないです。
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こんどの代表選に関して、わたしはほかにも、
憶測することはありますが、これくらいにしておきますね。
民主党代表選の、当方のエントリを並べておきます。
「民主党代表選の結果」
「国家戦略局のメモ」
「特別枠とはなにか」
「代表選の途中経過」
「小沢の懸案事項」
「民主党代表選の争点」
まあ,どちらでも全然構わないんですけど,菅総理の唐突な(と私には思えましたが)消費税増税の言及は,財務省の意を呈したものではなかったのですかね。
私はずっとそう思っていました。つまりアドバルーンを揚げさせられた(財務省に),ということですが。それに単純に載せられる菅さん,という意味です。
ギリシャ危機に危機感を覚えて独走したとは,菅さんのやり口からしてちょっと信じられないですけどね。
でも薄弱なヨミですから全然自信があるはずはないです。(^o^)/^^^^^^^^^^
>つまりアドバルーンを揚げさせられた(財務省に)
それもじゅうぶんありえますよ。
エントリでリンクした記事にも「今回も、財務相だった
菅氏を「教育」する時間はたっぷりあった」とあって、
その可能性が指摘されていますしね。
「ギリシャ危機」うんぬん、なんてのも、
いかにも、官僚から吹き込まれた、という感じですし。
あとお話は変わるけど
http://www.newsweekjapan.jp/column/ikeda/2010/07/post-202.php
|財務官僚は金を使うのが好きな政治家にまかせたら
|財政が破綻すると思っているので、
というのが本当なら、盗人たけだけしいと思いましたよ。