1か月くらい前の記事ですが、後藤久美子さんの
私生活をちょっと紹介した記事があります。
「後藤久美子:10年ぶり艶やか着物姿 ママの顔もチラリ」
ここで、わたしが話題にしたいのは、つぎのくだりです。
「婚姻届を提出しない結婚生活」と書いています。
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元F1ドライバーのジャン・アレジ(46)との間に
長女(13)、長男(10)、次男(3)をもうけ、
現在スイスのジュネーブで婚姻届を提出しない結婚生活を送っている。
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夫のジャン・アレジ氏は、フランス人だそうですが、
この結婚はPACS(民事連帯契約)でしょうか?
日本の法律婚とはすこし違うし、事実婚とも違うので、
「婚姻届を提出しない結婚生活」という
書きかたをしたのかもしれないです。
外国の婚姻制度に配慮した表記だと思います。
対照的だとわたしが思ったのは、つぎの記事ですよ。
こちらのエントリでも言われていますが、
「入籍」というのはなんですか?と思いましたよ。
「オザケン、極秘婚!お相手は米国写真家」
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小沢健二(42)が昨年末に米国人女性と
極秘入籍していたことが17日、分かった。
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国際結婚の場合、外国人は日本国籍ではないですから、
日本の戸籍には記載されないですよ。
したがって結婚しても、夫婦でおなじ戸籍に入らないので、
「入籍」などしていないことになります。
もうひとつついでに言うと、アメリカなど多くの外国では、
法律婚をすると「婚姻証明書」を発行します。
日本のように戸籍に記載するのではないので、
「籍に入る」という概念がないことになります。
オザケンの記事を書いた記者は、日本人どうしの結婚と
おなじ感覚だったのであり、外国の婚姻の事情に、
考えがいたらかなかったものと思われます。
こうした表記は、やはり新聞社の理解とか、
姿勢といったものも、反映されるのしょうか?
そうだとしたら、スポーツ紙とはいえ、
やはり産経新聞なのかな?なんて思います。
はじめの、後藤久美子の記事は毎日新聞ですが、
家族法に関する記事を精力的に取り上げているところとは、
だいぶ違うなと思いましたよ。
2010年09月18日
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Tracked: 2010-09-23 18:35
毎日新聞の
「現在スイスのジュネーブで婚姻届を提出しない結婚生活を送っている」
も、結婚届がどうこうということにこだわらず
「現在スイスのジュネーブで結婚生活を送っている」
というさらっとした記述でも良いのでは?という気もします。
後藤久美子のことは、わたしも知らないんだけど、
毎日の記事を見たかぎりでは、いままでどうしていたか
わからなかった、ひさしぶりに話題になった、
という感じですね。
>さらっとした記述でも
そう言えばそうですね。
結婚の法的な扱いがどうなっているかなんて、
どうでもいいと言えますからね。
「婚姻届を出さない結婚」とわざわざ断わるのは、
(PACSではないかと、推測するのには役立ったけど)
届けを出すのがスタンダードという、
日本の常識にまだまだ引きずられていることも
あるのかもしれないです。