2006年04月10日

toujyouka016.jpg 次世代法(2)

3月24日の日経新聞、「次世代法」1周年の記事の
メインの主旨は、法律施行後もほとんど進展がなく、
与党が対策の会合を開いた、というものです。

最大のネックは、なんなのかというと、
男性の育休取得が、ほとんど進まないことだそうです。
(2004年は、女性の取得率は約70%に対し、男性は0.44% !)
この次世代法は、従業員300人以上の会社と、
すべての自治体に適用されるのですが、
お役所のケースは、たとえば、こんなところをどうぞ。
http://ameblo.jp/jijitsukon/entry-10010703036.html

 
その理由ですが、どうも、キャリアに隙間が空くことを、
男性諸氏は、恐れているようなのです。
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企業の行動計画では男性社員の育休取得者を出すことが必須。
昇進に不利に働く懸念などから取得が進まず、
「企業にとって最大の関門」だ。
========

そういえば、男性諸氏は、子育て支援対策というと、
お金のことに偏る傾向があるのでした。
それで、ご自分は、キャリアとか、育休後の復職を
気にするというのは、とっても矛盾を感じてしまいます。

お金のことも、男子社員の育児休暇取得が、
進まない原因に、なってはいますけれど。
========
育休期間中は育児休業給付金が雇用保険から
支給されるが、取得前賃金の40%止まり。
世帯の主な稼ぎ手の場合が多い男性の育休取得を促すには、
給付金増額は有力な選択肢。
========

これは、民主党オンブッド会議の言う、
「男性稼ぎ主」型の弊害でもありますから、生活保証システム自体を、
「両立支援」型へ移していくことも、必要になりそうです。


ところで、「いずれも実現は難しい」のですが、与党側に言わせると、
「財源の議論が必要」(谷垣禎一財務相)だからだそうです。
とはいえ、「飛び出した」選択別姓をはじめ、
ほとんど予算のかからないものもあります。
もしかして、あの自民党PTの関係者からも、反対があったのでしょうか?
(記事には書いてないので、まったくの、わたしの邪推だけど。)

posted by たんぽぽ at 22:33 | Comment(2) | TrackBack(0) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
先日、うちの旦那様が、以前育児のために休暇を1ヶ月とったことで、今の部署へ異動になり、干されてしまった、とぼやいてました。
ま〜ったく!女はね、ずっと干されてきたし、クビになったりしてきてるのよ!!男って甘いし弱いよな、と思ってしまいました。
Posted by うがんざき at 2006年04月11日 01:50
うがんざきさま、こんにちは。
旦那氏は、ご愁傷さまです...

>男って甘いし弱いよな、と思ってしまいました。

わたしも思ったよ。 
「昇進に不利に働く懸念」って、
なにをそんなに、びくびくしているだよ!? 
女性はそれ以上の不利を、さんざん受けてきたのに!?って。

それで、育休後の復職をしやすいようにと、考えなくて、
お金さえじゅうぶんあれば、子どもを育てる気になるはず、
なんて思っている発想は、いかんともしがたい...
Posted by たんぽぽ at 2006年04月11日 23:20

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