『ゼクシィ』の10月4日のコラムに
夫婦別姓のアンケートが出ているので、ご紹介したいと思います。
「夫婦別姓を選べるなら、どっちの名字がいい?」
このコラムでは、「もし、夫婦別姓を選べるとしたら、
彼と自分の名字、どちらがいいですか?」という
ずばりのことをお尋ねしています。
結果は、彼の名字が68%で、自分の名字が32%となっています。
これは既婚のかたに訊いています。
よってすでに、婚氏で呼ばれることが定着していて、
生来の名字に戻すほうが差し支える、
というかたも、含まれているでしょう。
したがってこの32%は、高率ではないかと思いますよ。
古いデータですが、2001年の世論調査では、
結婚改姓で、職業上の不利益があると答えたかたは41.9%、
アイデンティティの喪失があるとしたかたは32.3%です。
『ゼクシィ』の調査の32%というのは、
なかなか妥当なところかもしれないです。
よくご存知のように、実際に結婚のとき、
女性の名字が選ばれるのは、高だか3-4%程度です。
かなりの数の「みえない犠牲」があるのは、あきらかでしょうね。
ところで、このコラムでは、「自分の名字がいい」
というかたのことを、「親元から離れる寂しさ」なんて、
奇妙なことを書いていたりします。
http://zexy.net/contents/lovenews/article.php?d=20101004
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「彼の名字」派と「自分の名字」派…なんだか彼と
夫婦になることへの喜びと、親元から離れる寂しさとの
せめぎ合いが垣間見られる感じがして、
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理由をきちんと述べているかたの意見をあげているのに、
なにを言っているんだ?という感じです。
2例ともアイデンティティなので、
やはりわかりにくい、ということなのでしょうか?
「彼の名字になる=新しい夫婦生活をはじめる」
という意識があって、それを裏返して、
「自分の名字がいい=親元に残る」という、
宮崎哲弥みたいな発想をしたのかもしれないです。
(ライターさんは、じつはわかっているけれど、
スポンサーのために、保守的な発想で書かざるを
得なかったのではないか、とも言われています。
わたしは、『ゼクシィ』という雑誌を知らないので、
なんとも言えないのですが。)
余談ですが、コラムの最後で、彼の名字になりたい
メンタリティを、「やまとなでしこ」と表現しているのは、
「感慨深い」(笑)と思いましたよ。
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もし夫婦別姓が導入されたら、名字だけでなく
女性の生き方なども選択肢が広がりそうですが、
「それでも彼の名字になりたい!」と思う女性が多いのは、
「彼についていきたい!」という“やまとなでしこ”な部分が
残っているということでしょうか!?
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