2010年10月10日

mar0006.gif魔女は存在する

こんなエントリがあるので、ご紹介したいと思います。
「ネットの世論と現実の世論のあいだには乖離がある」
という、あたりまえと言えばそれまでのお話です。
とはいえ、このようなネットのリテラシーというのは、
何度となく問題になることでもあります。

「サイレント魔女リティふたたび」

 
ネットのアンケートは、サンプルが無作為ではなく、
置かれている場所によって、偏りが出てきます。
したがって、一般の人たち対象の世論調査と、
大きく結果が異なることも、すくなからずあります。
ネットの空間は、一定の興味を共有する人たちが、
選択的に集まるのですから、とうぜんでしょう。

ネットの世論と現実の世論に乖離があれば、
あいだを埋める人たちの存在があることになります。
それを「サイレントマジョリティ」と呼ぶなら、
そうした人たちは、まちがいなく存在することになります。

ところが、ネットの調査結果が、自分にとって
都合よかったり、自分の感覚と合っていたりすると、
「ネットの調査が現実」と思いこみ、現実と乖離があることを、
否定したがる人たちが、出てくることになります。

さきのエントリでは、4年前の石田衣良氏のコラム、
田母神論文のYahoo投票支持、09年の衆院選のときの
ニコニコ動画の政党支持率、先日の民主党代表選と
例を並べて、「ネットの調査が現実」の思い込みが
繰り返されることが、お話されています。


じつは、すこし前まで、ネットの世論調査に関した、
リテラシーがさかんに話題になっていたのでした。
個人ブログでも、エントリを書いたかたがたくさんいましたし、
ご覧になったかたも多いと思います。

これはほかならぬ、さきの民主党代表選のためです。
菅氏が代表選出という選挙結果に納得できない、
小沢一郎氏の熱烈な支持者たちが、
たとえば、「小沢氏に入れた票がどこかで捨てられた」
なんて言っていることを、問題視したのでしょう。

実際、ネットの調査では、小沢氏支持が多くなっています。
「ダイヤモンド」「内憂外患」のアンケートでさえ、
小沢氏の支持が菅氏より圧倒的に多かったのは、
わたしも、いささかおどろきました。

「民主党代表選に見るマスコミ世論調査とネットアンケートとの極端な乖離」

新聞社の調査では、菅支持は小沢支持の4倍近いのでしたが、
実際の得票は、菅氏が6割で、小沢氏が4割でした。
党員とサポータは、ネットの世論を共有している人たちの比率が、
一般より高かったのはたしかだと思います。
(小沢氏の熱烈支持者たちも、不正を仮定するよりも、
このあたりで納得するところだと、わたしは思います。)


それにしても、こんなものがあったとはねえ...
さきのエントリで最初に紹介されていますが、
毎日新聞の石田衣良氏がコラムで、
ネットアンケートと反対の結論を出したので、
その皮肉で作られたサイトだそうです。

「TVアニメ サイレント魔女☆リティ公式サイト」


アンケートの結果は、中国、韓国と
「仲良くしなくていい」が多かったのですが、
石田氏は「仲良くした方がいい」と結論したのでした。
このとき、ネットと現実の乖離を埋めるものとして、
「サイレントマジョリティを顧慮して」と、
石田氏が書いたのが、恣意的に見えたのでしょう。

リティが、マジカルソビエトの出身だったり、
主人公が赤井邦道という名前だったりして、
作った人(たち?)の政治的立場がよくわかりますね。
ネットの世論とはどういったものなのかが、
かえってわかってくると思います。

石田氏を批判した彼らも、きょうびの小沢一郎人気を見て、
ネットの世論には、サイレントマジョリティの顧慮が必要と、
理解されはじめたらしいと、エントリにはあります。
これも、あたりまえではあるのですが、
政治的立場の異なる人たちがやっていると、
「魔女」がよく見えてくるのでしょうね。

posted by たんぽぽ at 11:13 | Comment(0) | TrackBack(1) | ウェブサイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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