2010年10月15日

toujyouka016.jpg ドイツの両親手当

ドイツが、男性の育児休暇の取得率を大幅に増やした、
という記事があるので、ご紹介したいと思います。

「ドイツで急増する「パパ育休」-3歳児神話に勝った育児支援制度」

「ドイツで急増する「パパ育休」」

 
ドイツも、「子どもが小さいうちは母親が育てるべき」という
日本の「3歳児神話」に相当するものがあります
保育所に子どもを預けると、「カラスの母親(Rabenmutter)」
などと言われて、非難されたりもするそうです。

また、男女間の所得格差も大きく、EUの27加盟国のうち、
4番目格差が大きいというデータがあります
ドイツの事情は、日本に近いと言えるでしょう。

そのドイツで効果的だった目玉政策は、「両親手当て」の導入です。
06年には、男性の育休取得率は3.5%でしたが、
制度導入によって、09年には18.6%に増えています。
すこし前は「少子化を克服したフランス」が注目されましたが、
こんどは、「男性の育休取得を向上させたドイツ」が
注目されるのかもしれないです。


その「両親手当て」とは、つぎのような制度です。
http://tinyurl.com/266gx65
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従来、ドイツでは「育児手当」として子どもが
生後24カ月になるまで月300ユーロ、
もしくは生後12カ月まで毎月450ユーロを支給していましたが、
新しい「両親手当」制度では休業前の賃金の67%、
月に最大で1800ユーロが支給されるようになりました。
========

ドイツでは、男女の賃金格差が大きいので、
男性が育休を取ると、所得の減りかたが大きく、
男性の育休取得がすくない原因になっていました。
手当ての支給額が休業前の2/3に増えることで、
収入減にともなう負担感は、小さくなったとされています。

日本で男性の育児休取得がすすまない原因は、
このような収入減もありますが、休職にともなう
キャリアの断絶をおそれるという理由も多いのでした。

ドイツの両親手当ては、この配慮はなされていて、
完全休業でなくても、週30時間以内の労働であれば、
時間短縮で減った所得の67%が支給されます。
時間が短くなっても、なんらかのお仕事を続けていれば、
キャリアへの心配もすくなくなるでしょうし、
そうした状況でも受給できる、というわけです。


じつは、この段階で、日本が見習うのは
とてもむずかしいと、わたしは思いましたよ。
「子ども手当」でさえ、「ばらまき」とか
「財源がない」とか騒がれて、なかなか定着しないくらいです。
受給額を6倍にも増やした「両親手当て」など、
なおさら無理ではないかと思いますよ。

posted by たんぽぽ at 06:24 | Comment(2) | TrackBack(2) | 家族・ジェンダー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
日本では、根本的な意識変革をしない限り、男性が育児休暇を取りながら短時間勤務もするという働きかたは歓迎されないでしょうね。
職場側も中途半端に出てこられるより全部育休で休んでてくれた方がいいと思ったりするし、働く方も出てるからには他の人並に働かなきゃまずいかなと思ったりするので、双方居心地が悪くなります。
今でも病気などでの短縮勤務の時もこういうムードがあります。
サラリーマン社会が意識を変えないと制度を導入してもなかなか実際に機能していかないと思います。
Posted by pulin at 2010年10月16日 13:44
pulinさま、コメントありがとうです。

>今でも病気などでの短縮勤務の時もこういうムードがあります

病気でも休暇が取りにくいとなると、
育児休暇なんてなおさらかもしれないですね。

でも「意識」というのは、制度を整えただけでは
じゅうぶんに変えられないんですよね。
(制度の変革が意識を変えることもありますが。)

その意味でも、女性閣僚の数を増やして、
雰囲気だけ変えても、じゅうぶん意義があるように、
わたしは思うのですよ。
(雰囲気がよいほうが、意識も変えやすいでしょうから。)
Posted by たんぽぽ at 2010年10月16日 18:02
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