なにやら同棲はよせなどと言う、脳科学者がいるのですよ。
「「賢い女性なら、同棲なんてするものではない!」と脳科学者」
(はてなブックマーク)
この反論は、つぎのエントリを見れば、よいでしょう。
「そのコメント内容と発言者の肩書きとは特に関係がないはず」
「同棲してから結婚しましたが何か?」
最初の記事ですが、同棲がイカンという理由はこんなだそうです。
http://news.ameba.jp/baila/2010/10/85178.html
結婚は自分の遺伝子を繁栄させるため、と前置きしたうえで、
「男性というのは相手かまわず自分の遺伝子を
まき散らしたい生き物です。
ですから、性欲を常に満たすためにも簡単に同棲をしたがる。
でも、女性にとって大事なのは『安定』です。
そんなわけのわからない相手の子どもを
つくるリスクなんて負う必要なし!」と断言する。
同棲すると、特定の女性といっしょに過ごすので、
ほかの女性との出会いが減って、「安定」すると思いますよ。
同棲が、結婚の前段階というか「お試し期間」と
言われるゆえんのひとつではないかと思います。
「相手かまわず」に「性欲を常に満たすため」なら、
むしろ同棲などしないように思います。
この脳科学者氏には、「同棲は安易にくっついたり
わかれたりできる」という偏見があるのでしょう。
これと、「男は性欲を抑えきれないものだ」という
思い込みとが、結びついたのでしょう。
じつに安直なお話だと思います。
それから、このお話は、脳科学とは直接関係ないですね。
わたしが連想したのは、「性欲は男の本能だから、
女性が自衛するしかない」というもの言いです。
ちょっと似ていると思わないですか?
あとのほうも、「女性は直感的に人柄を
見抜く能力にたけている」とか、「脳科学的に男が結婚相手に
選ぶのはできるだけ若い女」とか、劣化した「男女脳」
という感じで、ぜんぜん科学的でない偏見だと思います。
また、科学的なお話をしているなら、「脳科学者として」
なんて、わざわざ言う必要のないことです。
「とんでも」な人にかぎって、権威付けのために、
肩書きを出したがるのでしょう。
「科学の世界で仕事をしてきた」と言っていた、
イルカと託児所の人とおなじですね。
この澤口俊之氏というかたは、血液型性格診断を肯定したり、
母性本能や「3歳児神話」を主張したり、
親学を推進したりと、筋金入りの御仁のようです。
いや、同棲はしたことないので未知の領域です。お互いお金もなかったし親と同居だったし。不便もなかったし。
やってみたかった、というのは素直な感想ですが自分の娘(いませんけど)がどんなに素晴らしい相手であっても男と同棲している図はあんまり見たいとは思いませんなあ。
それと
同棲すると、特定の女性といっしょに過ごすので、
ほかの女性との出会いが減って、「安定」すると思いますよ。
というのは楽観的なものの見方ではないかなあ。
そんでもって同棲がお試し期間っていうのは如何なものかと思いますが。
日本においては「同棲」という言葉が、何やら不道徳な響きを持って使われることが多いように感じています。だから否定的な意見を持つ人がいるのかな、と思います。
戸籍、住民票、住まいの統一、姓、精神的な絆、社会での認知、結婚式や披露宴、新婚旅行、親戚との関係性、子供・・・。二人で生きていくにあたり、これらの因子のどれをどのように組み合わせるか。そしてどの順番で決めていくか。それは、それぞれのペア次第です。すべて満たさなければならないという決まりはありません。私は、この中で最も大事なのは精神的な絆だと思っており、それを大切にした生活をしているうちに、法律婚する必然性がなくなってしまいました。次に重視しているのが社会での認知と親戚との関係性なので、同棲ではなく事実婚としました。
同棲を選ぶ人は、精神的な絆と合理性を重視する人たちなのかな、と思います。一方で、同棲はそんなにお気軽にできるものでもないのではないかと推測します。
同棲がいけない、という発想になるのは、法律婚を唯一の正しいゴールだと思っているから、ではないのでしょうか?
それは偏見です。
>「男は性欲を抑えきれないものだ」という思い込みとが、結びついたのでしょう。
それは真実です。
それは兎も角、結婚を判断する前には同棲しておいた方が良いと思います。
何故、最初から籍を入れなかったか、なぜ、入籍する気になったのかは長く退屈な話なので省略しますが、少なくともウチに関しては同棲したことによって上手くいったカップルですね。
にしても、この澤口先生、随分と「男性」をバカにしていますね。
男は相手かまわずやりたがる、女は若かれば良いと思ってる。なんて全ての男性がそうであるかのように喧伝するのは、男性に対して失礼じゃないですか?
「男は同棲なんて無責任なことをするな」という主張も伴わないと整合性を欠きますね。
雑婚乱婚は良くないという考えから「同棲」よりもきちんと「結婚」しましょう
という趣旨によるものならそれはそれで分ります。
ただ「女は同棲するな」とだけ言われても、だから何? 思い付きだけの放言では脳科学が泣くよって感じです。
エセ科学ですね.科学の名のもとに自分の偏見を押し付けている.こんなものを有難がる風潮があるんですか?
(わたしのブログでは、ありえないくらいです。)
サトウさま、おひさしぶりです
>やってみたかった、というのは素直な感想ですが
>自分の娘(いませんけど)がどんなに素晴らしい相手であっても
自分(男性)は同棲してもいいけれど、
娘さん(女性)は、同棲はイカンというのは、
虫のよいダブルスタンダードじゃないかしら?
>というのは楽観的なものの見方ではないかなあ。
リンクしたエントリで述べられていますよ。
>そんでもって同棲がお試し期間っていうのは
んん?
聞いたことないのかな?
コメントありがとうございます。
ご指摘のとおり、同棲のイメージはよくないですね。
「相手かまわず自分の遺伝子をまき散らしたい」から、
男は同棲したがる、などという澤口氏のもの言いも、
そのよくないイメージに便乗した偏見なんだと思います。
中には結構いいかげんに同棲を始めちゃう人も
いるようだけどね。(苦笑)
ちゃんと続けたかったら、おなじ屋根の下で
いっしょに生活するのですから、よく考えた上でないと、
うまくいかないんだろうと思います。
日本でどうして同棲が好ましくない思われるのかは、
わたしには、わからないです。
法律婚信仰と関係あるかどうかも、なんとも言えないです。
それから、ご自身のことについて、
ちょっとだけお話していただき、どうもありがとうです。
わたしも、いちばん大切なのは、「精神的な絆」だと思いますよ。
ほかのものは、かならずしもそろわなくても
いいのでしょうけれど、「精神的な絆」だけは
かならず必要で(というか本質的で)、これがないと
ふたりの関係は、成り立たないだろうと思うからです。
コメントどうもありがとうです。
>水曜21時のフジTVの番組「ホンマでっかTV」
これですね。
結構あちこちで、話題になっていますね。
http://togetter.com/li/61337
http://takedanet.com/2010/10/post_106f.html
ご心配のとおり、悪影響はありそうですよ。
http://togetter.com/li/61544
「イルカと託児所」のかたも、テレビに出ているんですね。
「あるテレビで母親と父親の役割について話になった」なんて、
自分のサイトで書いているので、テレビを「観た」のかと思ったら、
自分もそこにいてしゃべっていたんだ。(苦笑)
temaさま、コメントどうもです。
>それは偏見です
それは、まじめに同棲しているかたに失礼ですよ。
>それは真実です
それは、理性ある男性に対して失礼ですよ。
(自分で自分の首を絞めちゃだめです。)
>結婚を判断する前には同棲しておいた方が良いと思います
えーと、経験者でしたっけ?
コメントどうもありがとうございます。
貴重な(?)ご自身のお話をしてくださり、
まことにありがとうございます。(わーい♪)
イカフライさまも同棲の経験がおありだったのですね。
>言えることは新婚時代より今のほうが
やっぱりそれは、仲がいいんだと思いますよ。
>長く退屈な話なので省略しますが、
またいつか機会がありましたらどうぞです。
>随分と「男性」をバカにしていますね
そうそう、男性の中でも、自分はあんなじゃないと
思うかたは、いるんじゃないかと思うのですよ。
(「罰せられなければ強姦魔」発言で男性からも
反発があったのとおなじようなものだけど。)
女性に自衛を即すために、「男は危険」って説く男性たちは、
自分にはねかえってくる、というのも、
もっと言われてもいいように思います。
お返事が遅くなって、もうしわけないです。
>「男は同棲なんて無責任なことをするな」という主張も伴わないと
そうそう、男性にも、というか、澤口の理由でいけば、
男性にこそ、「同棲するな」と言うことだと思います。
(くだんの雑誌は女性読者対象だから、
書いていないということもできるけれど。)
男性が「ばらまき」をしたくて、同棲したがるのは
抑えられないから、女性から同棲を避けるしかない、
というのでしたら、「性欲は本能で理性で抑えられないから、
女性が自衛するしかない」という、「自衛論」と同種だなと、
わたしは思っているんだけど。
Ladybirdさま、おひさしぶりです。
コメントどうもありがとうです。
>科学の名のもとに自分の偏見を押し付けている.
>こんなものを有難がる風潮があるんですか?
そうなんですよー。
くだんの脳科学者と、こないだの「イルカと託児所」の人は、
いっしょに、『ホンマでっか!?TV』という番組に出演して、
この手の「とんでも」をしゃべっていますよ。
こんなふうに、信奉している人たちはいます。
http://togetter.com/li/61544
『毎日新聞』でも、この番組が好意的に紹介されたりして、
結構やばくなっているのかもしれないです。
http://blogs.dion.ne.jp/hiroichiblg/archives/9778171.html