「養子縁組あっせん法」の実現を目指す動きがあるので、
ご紹介したいと思います。
これは、国内の第三者との養子縁組みを
あっせんする仕組みを整えるための法案です。
「シンポジウム 養子縁組あっせん法の成立を目指して」
「養子縁組あっせん法の成立を目指して 議事録」
養子として引き取ってくださる里親がいれば、
望まない妊娠でできた赤ちゃんを、苦渋の判断で
中絶せざるをえない事態もずっとすくなくなるでしょう。
また、以前にもコメントをいただいていますが、
養子を引き取る里親になりたい、というかたも、
結構たくさんいらっしゃるようです。
(リンクした議事録を見ると、子どもがほしいが、
不妊治療がうまくいかなかったかたが、多くなっている。)
現在は児童相談所が、養子縁組みのあっせんを
行なっていますが、あまりじゅうぶん機能していないようです。
養子縁組みをあっせんする制度や機関が整えば、
こうした人たちがもっと救済されるようになるでしょう。
現在は、国内の養子縁組みが進まず、
アメリカ合衆国など、外国人が里親となるケースが多く、
日本は開発途上国なみの数になっています。
外国へ養子に行った子は、その後の追跡調査ができず、
どうなっているのかわからない問題があります。
関連資料:
「国際養子縁組の闇 野放しになっている日本の養子斡旋業者」
あっせん法、いいところも悪いところも有るなと思います。
>外国へ養子に行った子は、その後の追跡調査ができず、
これは、実体としては国内で縁組された児童も同様、です。行政の考え方、は、「養子縁組は他人になる手続」なので、縁組成立後の児童の様子などは追跡しませんし、裁判中の児童の様子も行政関与しないところがほとんどです。
参考までに。
ようこそお越し下さりました。
むかしのエントリにコメントをくださりありがとうございます。
>>外国へ養子に行った子は、その後の追跡調査ができず、
>これは、実体としては国内で縁組された児童も同様、です
じつは国内も追跡調査をしていないのですね。
追跡調査をするとプライバシーにかかわるとか、
そういった判断なのかもしれないです。
>行政の考え方、は、「養子縁組は他人になる手続」なので、
これは、養子縁組する前の血縁とは他人になる、
ということなのかしら?
養親とは法的な親子関係になりますので。
「実親と児童は他人となる=その後は他の血縁のある親子と同様、したがって追跡などしない」というのが行政の見解です。
この法案委員の方が言っている
「日本側で海外に養子縁組委託された児童数と、国務省の発表する数字が違うので闇で子供が流れている」というのは、統計を取るタイミングが厚生労働省と米国国務省で大きく違う等その他の沢山の理由があるから統計に差がでて当たり前なのですが、それを知らない(もっとちゃんと勉強してから本にも書いたりすればよかったのに)で、勝手にそう思い込んで「吹聴」しているだけです。
世間の方がいかにメディアの一方的な「噂」に惑わされているかです。
またコメントありがとうございます。
>この法案委員の方が言っている
>「日本側で海外に養子縁組委託された児童数と、
>国務省の発表する数字が違うので闇で子供が流れている」
これは、エントリで最後にリンクした、この記事ですね。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2098
じつはわたしは、会員登録をしていないので、
当該箇所が読めなくなっていて、確認ができないのではあるのですが。
「日本の厚生労働省とアメリカの国務省で、
統計を取るタイミングが異なる」とのことだけど、それでなんで数字に
差が出てくるのか、日本の厚生労働省とアメリカの国務省とで、
どう数えかたが違うのかは、気になりますね。
すくなくとも、養子手続きは適切に正規の方法でなされているのであり、
「闇で子供が流れている」なんて物騒なことを考える必要はない、
ということでよいのかしら?