2011年01月12日

toujyouka016.jpg あまりに保身的な(3)

1月4日エントリ1月6日エントリのつづき。

政治資金に関することで、小沢一郎氏の
政治倫理審査会の出席問題があります。
小沢一郎氏は、ずっとこの政倫審への出席を
拒否してきたのですが、理由がつぎの昨年暮れに出された
回答書で述べられています。

「岡田幹事長の要請に対するご回答」(PDF)
「小沢氏、政倫審拒否の回答書全文」

 
========
なぜなら政治倫理審査会の審査や調査は、
立法府の自律的な機能であり、司法府への介入を避けるなど
慎重なものでなければならないからです。
しかも既に指定弁護士が起訴状の作成に入っており、
間もなく始まる刑事裁判の中で、
私は清々粛々と検察審査会の起訴議決の可否も含めて闘い、
事実を明らかにし、潔白を証明して参ります。
========

この回答書はとてもクリアでわかりやすいですから、
わたしが解説する必要はないと思います。
政倫審はもともと立法府の自立的機能なので、
すでに司法での解決が決まっていることに対して、
使う必要はない、ということです。

民主党としては、こうした理由があるのですから、
小沢氏が政倫審に出るいわれがないことをしめして、
国民や野党に対して、筋を通すところだろうと思います。

ところが、菅政権は、小沢氏は政倫審に
出席するべきの一点張りを続けるのでした。
「世論が言うから」というだけで、具体的な理由はありません。
ここでも説明責任を果たさず、世論に流されるまま
筋を曲げる保身的体質が出ていると思います。


のちに小沢氏は、政倫審を出席することにしますが
これは野党各党が国会審議に応じないからです。
法案の審議をするという、国民のための仕事を
滞らせてはならないので、そのためなら
妥協してもいい、ということなのでしょう。
小沢氏らしい判断だと、わたしは思いますよ。

これには、仙谷官房長官の辞任も要請しています。
問責決議が出ている仙谷氏も官房長官をやめないと、
野党は国会の審議に応じないというので、
理不尽でも仙谷氏も妥協しろ、そうしないと意味がない、
ということなのでしょう。
菅政権は仙谷氏の辞任を拒否していますが。


おそらく、小沢一郎氏は、菅直人氏とちがって、
世論や政敵にたたかれても、不利な情勢になっても、
安易に保身に走らず、筋を通すタイプなのだろうと思います。
そうであれば、菅氏の自己保身を共有するはずもなく、
それで膠着状態になるのでしょう。

菅直人氏は、新年会の年頭挨拶でも
小沢氏のことに触れるなど、小沢氏の対処に
やたらとこだわっているようです。
自己保身で視野が狭隘化して、保身のじゃまになる
「身内」に対して、無神経に攻撃的になっている、
ということではないかと、わたしは思いますよ。

posted by たんぽぽ at 22:33 | Comment(2) | TrackBack(2) | 政治・社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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この記事へのコメント
与党にせよ野党にせよ、小沢よりももっと重要な日本の問題を考えて話しあってくれと思いますよ。
Posted by pulin at 2011年01月12日 22:48
Posted by たんぽぽ at 2011年01月12日 23:47
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